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処理水タンク1000基、廃炉を阻む 福島原発のいま 事故から10年 現地ルポ 科学&新技術2021年2月9日 20:18

2021-02-09 21:17:50 | 日記
処理水タンク1000基、廃炉を阻む 福島原発のいま
事故から10年 現地ルポ
科学&新技術2021年2月9日 20:18 




3月で事故から10年を迎える東京電力福島第1原子力発電所に9日、日本経済新聞の記者が入った。たまり続ける処理水を保管するタンクが林立し、廃炉作業を妨げる。原子炉建屋内にはなお多くの溶融燃料(デブリ)が残る。敷地の96%は防護服なしで行動できるようになったが、これから難作業が待ち受ける。
「ずっとタンクがあると、今後の廃炉作業にとってリスクになる」。9日、東電福島第1廃炉推進カンパニーの広報担当者が大型タンクを見上げながら語った。2020年12月に完成したばかりだが、既に処理水の保管が始まっていた。
福島第1原発の敷地内に並ぶ処理水などが入ったタンク。奥は(右から)4号機、鉄塔の左に3号機、2号機、1号機(9日、福島県大熊町)
9階建ての大型休憩所の屋上から福島第1を望むと、右手は処理水をためるタンクが所狭しと並ぶ。




福島第1が突きつけるのは、先送りが許されない現実だ。汚染水から大半の放射性物質を取り除いた処理水が今もたまり続ける。現在の技術で十分取れない放射性物質トリチウムを含む。東電は137万トン分の新設を含む保管タンク約1000基を用意したが、既に9割が埋まる。大きな空き地もあるが、廃棄物置き場にする予定だ。タンク新設の余地は乏しい。
汚染水の発生は1日平均140トン(20年)と、この5年で3分の1以下に減ったが、22年秋にもタンクは満杯になる。政府は「いつまでも先送りはできない」(菅義偉首相)とし、海洋放出の決定に向けて関係者と調整中だ。デブリや核燃料の保管場所を確保するには、タンクの撤去が必要だ。
廃炉作業が続く福島第1原発の4号機(9日、福島県大熊町)
4号機近くの建物では、はるか上に津波の跡が残っていた。当時、約13メートルの津波が海抜10メートルの1~4号機側の敷地を乗り越えた。1~3号機は炉心溶融(メルトダウン)を起こした。1、3、4号機は水素爆発で原子炉建屋の上部が吹き飛んだ。
廃炉作業は原子炉を冷やし、汚染したがれきを撤去することから始まった。事故直後は敷地の端でも毎時200マイクロシーベルトという一般の人の年間被曝(ひばく)限度に約5時間で達する線量だった。今は1マイクロシーベルト未満。原子炉建屋などを除けば、ふつうの服でも立ち入れる。



廃炉作業が続く福島第1原発の(左から)2号機、3号機、4号機。放射線計測器をかざすと毎時106マイクロシーベルトを示した(9日、福島県大熊町)
だが現実は厳しい。1~4号機を見渡せる高台に立つと、測定器は毎時100マイクロシーベルトを超えた。
政府・東電がめざす廃炉完了まで残り20~30年。22年に2号機でデブリの取り出しを始める予定だが、1、3号機は不透明だ。デブリは推定で900トンあるが、状態が分からず手つかずだ。



1~4号機の海側では海抜11メートルの高さの防潮堤が20年9月に完成したばかりだが、最大15メートルまで高くする予定だ。内閣府が20年4月に公表した日本海溝での巨大地震の想定に沿って、東電は最大約14メートルの津波が来る可能性があると分析しており、それに対応する高さにする。
福島第1原発の敷地内に完成した海抜11メートルの防潮堤(9日、福島県大熊町)
現地では、新型コロナウイルスの感染拡大防止と廃炉作業の両立にも迫られていた。今回の取材では、東電からの要請で事前に新型コロナウイルスのPCR検査を受けて福島第1の敷地内に入った。福島第1内で働く東電社員ら4000人も検温やマスク着用、県境をまたぐ帰省の自粛などの対策を求められている。万一、福島第1内で感染が拡大すれば、影響は避けられない。(福岡幸太郎)
事故から10年を経た東京電力福島第1原子力発電所は、今も骨組みが露出したままで、がれきが折り重なっていた。その風景は廃炉の難しさを改めて印象づけた。
政府は2050年の脱炭素実現の前提条件に原子力発電の活用を挙げる。既存の軽水炉だけでなく、核融合などの次世代技術についても推進する意向だ。
確かに英国やフランスは原子力を脱炭素の有効な電源と位置づけている。ただ事故を起こした点で日本はこうした国と状況は異なる。原子力を活用するのであれば、廃炉を着実に進め、信頼を回復することが大前提となる。
2020年12月、国は脱炭素に向けたグリーン成長戦略において原子力の活用を掲げた。それでも廃炉、処理水、中間貯蔵など、福島第1の問題は山積する。事故における廃炉賠償費用は20兆円を超え、さらに膨らむ見通しだ。その額の大きさは原発がコストの安い電源ではないことも浮き彫りにした。使用済み核燃料の取り出しや処理水問題も、国は先送りできないとしながら解決策を示していない。
原発の周囲に広がる中間貯蔵施設に運び込まれた汚染されたがれきも最終処分場が見つかっていない。カーボンゼロ(脱炭素)の旗振り役である小泉進次郎環境相は福島県知事との会談でも口をつぐんだままだ。福島を巡る状況は政府の想定通りには進んでいない。廃炉を着実に進めなければ、政府が描く脱炭素電源としての活用は遠のく。
(気候変動エディター 塙和也) 

小池都知事「解除の状況にない」 現状の前倒し否定 2/9(火) 16:30配信 共同通信

2021-02-09 21:12:49 | 日記
小池都知事「解除の状況にない」 現状の前倒し否定
2/9(火) 16:30配信 共同通信 

 東京都の小池百合子知事は9日、政府が検討を進める新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言解除の前倒しに関し「他の地域では解除の情報などが出ているが、現実として(東京は)そういう状況にはない」と述べた。都庁で報道陣の取材に答えた。  小池氏は都内の感染状況を「皆さんの協力のたまもので減少傾向にある」と指摘。8日の新規感染者は昨年12月上旬以来となる200人台だったが、感染者の報告が少ない月曜日だった影響と説明し「また増加しないよう引き続き協力をお願いしたい」と強調した。

日経平均大引け、3日続伸 30年半ぶり高値を連日で更新 国内株概況2021年2月9日 15:08

2021-02-09 15:11:18 | 日記
日経平均大引け、3日続伸 30年半ぶり高値を連日で更新
国内株概況2021年2月9日 15:08 

9日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸。前日比117円43銭(0.4%)高の2万9505円93銭で終えた。1990年8月3日(2万9515円)以来、約30年半ぶりの高値を連日で更新した。国内企業の業績回復が進んでいる



株、視線は来期業績に 上振れするリビジョン、「3万4000円」の声も 国内株概況2021年2月9日 13:19

2021-02-09 14:15:45 | 日記
株、視線は来期業績に 上振れするリビジョン、「3万4000円」の声も
国内株概況2021年2月9日 13:19 

9日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比109円高の2万9497円だった。前日までの2営業日で1000円超上昇したにもかかわらず、騰勢を保ったままだ。発表が本格化している2020年4~12月期決算で想定以上の業績回復が確認され、20年度のみならず21年度業績への期待感が切り上がっている。ファンダメンタルズ(基礎的条件)面での安心感をテコに、投資家は積極的に買いに動いているようだ。



米国株、ダウ続伸し237ドル高 3週ぶり最高値 経済対策への期待で 米国・欧州株概況2021年2月9日 6:37

2021-02-09 06:40:42 | 日記
米国株、ダウ続伸し237ドル高 3週ぶり最高値 経済対策への期待で
米国・欧州株概況2021年2月9日 6:37

【NQNニューヨーク=戸部実華】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は6日続伸し、前週末比237ドル52セント(0.8%)高の3万1385ドル76セントと、3週ぶりに過去最高値を更新した。米国の追加経済対策が早期に成立し、景気回復を後押しするとの期待から買いが優勢だった。経済対策の恩恵を受ける景気敏感株の上昇が目立った。

米民主党は財政調整法を活用して、単独で追加経済対策を成立させる手続きを進めている。市場では失業給付の特例措置などが失効する3月中旬より前に成立するとの見方が強まった。イエレン米財務長官は7日の米テレビ番組で、経済対策が成立すれば「2022年までに完全雇用を実現できる」と述べたことも、市場心理の改善につながった。

経済対策案に空運会社への新たな支援も含まれる見通しと伝わり、デルタ航空やユナイテッド航空ホールディングスなど空運株が軒並み大幅高となった。ダウ平均の構成銘柄では景気敏感株の上げが目立ち、金融のゴールドマン・サックスや建機のキャタピラー、航空機のボーイングが買われた。

米原油先物相場が昨年1月以来の高値に上昇し、石油のシェブロンは3%近く上昇。今週に決算発表を控える銘柄にも好業績を期待した先回りの買いが入り、映画・娯楽のウォルト・ディズニーは5%高、ネットワーク機器のシスコシステムズは2%高で終えた。

ダウ平均は伸び悩む場面もあった。前週は1165ドル上昇し、週間の上げ幅としては昨年11月上旬以来の大きさとなった。目先の利益を確定する売りが出た。前週末に買いが目立ったスポーツ用品のナイキが安い。スマートフォンのアップルとソフトウエアのマイクロソフトは小幅高で終えたが、取引時間中は下げる場面が多かった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、前週末比131.346ポイント(0.9%)高の1万3987.642と過去最高値を更新した。8日に15億ドルの暗号資産(仮想通貨)ビットコインの購入を明らかにした電気自動車のテスラが買われ。ビットコイン関連のサービス拡大に注力する決済サービスのペイパル・ホールディングスが大幅高となった。半導体関連株も軒並み高い。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は6日続伸し、前週末比28.76ポイント(0.7%)高の3915.59と過去最高値で終えた。