HAKATA PARIS NEWYORK

いまのファッションを斬りまくる辛口コラム

年賀状&オリジナル。

2008-12-19 11:44:20 | Weblog
 年賀状を自分でデザインするようになって、もう何年になるだろう。
幼稚園の図工時間から数えれば、40年以上になると思う。子供のレベ
ルから学生、さらに社会人とその作品レベルもずいぶん上がった。
 社会人になるとクリエーター風を狙いアイデアを練って、イラスト
やコピーを駆使してオリジナリティを出した。例えば、地方に転勤し
て生まれ故郷の都会に戻った年明けの年賀状は、「都会が私の田舎で
す」をキャッチコピーに、ビル群のイラストを下手うま風に描いた。
 制作も最初は写植を打って版下を作っていたけど、今はパソコンと
デジカメであらゆるデザインに挑戦できる。印刷も町のプリントショ
ップからスタートして、今はオフィスコンビニ(キンコーズ)で、こ
しのあるサテン金藤という紙にプリントアウトしている。
 料金はそんなにかからない。デザイン、コピー、写真は全部自分で
やるから0円。オフィスコンビニもパソコン使用料と、紙代、プリン
ト台で、2000円くらいだ。年賀ハガキに印刷すれば、もっと安くな
るだろうけど、そこはオリジナルにこだわりたい一心から譲れない。
 年賀ハガキは紙質が「上質」なので、家庭用のインクジェットプリ
ンターでは、インクが沈んで写真等は鮮明に出ない。毎年、新製品が
発売されているが、限界がある。まあ、キャノンも今の不況が続けば、
プリンターの開発はお預けだろうけど。
 デザインは日々の何気ない生活の中で、うかんだアイデアを形にし
ている。ちなみに09年のデザインは、「冬空の朝」だ。朝5時に早起
きし、都会のビルの間からのぞく空を撮影した。ちょっと詩的なイメ
ージで、あいさつは日本語とフランス語で表記した。
年賀状
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Leather&Coat。

2008-12-14 17:23:24 | Weblog
 そして翌年の秋、ゴーを出そうと思ったが、せっかくならモデ
ル撮影してフォトクリップを作ろうと考えた。撮影は断然ロケだ。
日差しが明るくなる3月くらいがいいだろう。それから逆算して縫
製を頼んだ。1月末にメーカーに出向き。仮縫いをチェックした。
まだまだ、身幅が大きいので、再度詰めた。
 革は見本を頼りに、メーカーに任せた。そして、縫製へ。とこ
ろが、今度は革がイメージと違い、全体的に重いコートになった。
1枚もので軽やかに羽織る。でも、パタパタしない。革見本はメ
ーカー側からのお勧めだったので、信用した。しかし、それがま
ずかった。結局、これも作り直しだ。再度、革見本を取り寄せ、
イタリア製のラムに変更した。
 仕上がりイメージを考えると、やはり、日本製の革では限界が
あるようだ。時期は3月どころか、6月になっていた。そして、
再度縫製へ。10月、ようやく完成した。そして、12月、撮影。
上の写真がそれである。それをクリスマスカードにして、関係各
位に贈ろうと思う。もちろん、世話になったメーカーにもだ。
 足かけ3年。妥協せず、ディテールまでこだわり、納得いくも
のを仕上げる。そのスタンスはファッションでも、グラフィック
でも、ジャーナルでも変わらない。
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Leather&Jacket。

2008-12-14 17:17:22 | Weblog
 あれは3年前だった。久々に冬が寒くて、これはレザーだなと、
おこしていたデザイン画から現物のジャケットを仕立てた。シュ
ーティングジャケットからインスピレーションされたガンパッチ
切り替えのレザージャケットだ。しかも袖まで切り替えにした。
つまり、左の前肩と後肩、二の腕を別地の革にしたものである。
 縫製メーカーからは「また、凝ったデザインですね」と皮肉め
いて言われると思ったが、さして嫌がられることもなく、縫製は
順調に進んだ。そして11月の下旬、ジャケットはできあがった。
ただ、切り替えた革が気に入らず、作り直し。結局、完成したの
は12月のクリスマス明けだった。まあ、1月まで着る機会はあっ
たから、そこそこ元は取ったと思う。
 そして、味を占め、翌年にはロングコートをデザインした。今
度はラグラン袖のステンカラータイプにしたが、セーターの上に
1枚重ねで着ようと、細身にした。しかも、ミリタリーのエッセ
ンスを加え、ポケットや袖口にジップを使ってみた。
 ここからが大変だった。デザイン画をもとに型紙を起こし、仮
縫い。一応、自分の体躯をモデルに徹底して採寸した。しかし、
上がった仮縫いはイメージとはほど遠いもの。再度仮縫いを起こ
した時は、12月近くだった。結局、縫製上がりが1月末というこ
とで、この年は保留にした。
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