生活の基本は衣食住である。しかし、衣服が売れないのだから、雑貨や食に活路を求めるしかない。でも、それが一通り浸透すれば、住空間の攻略に移るのは順当なところだ。SPA化したアパレルや小売りで店舗デザインまで手がける企業が住空間のマーケット開拓に可能性を見い出し始めたようである。
セレクトショップのユナイテッドアローズが来年1月からマンションのリノベーションサービスを開始。中古マンション再生を手掛ける「グローバルベイス」と組み、内装デザインや家具などユナイテッドアローズ(UA)がプロデュースした物件を販売する。
題して「リ・アパートメント・ユナイテッドアローズ」。ユーザーが好む間取りや仕様にカスタマイズする上で、UAが内装をプランニング。ビューティ&ユースなどを手がける店舗開発のスタッフが関わり、リノベーションに店の床材や壁のタイルの意匠を使うほか、クローゼットやテーブル、収納にも店舗什器のデザインを流用するという。
https://senken.co.jp/posts/unitedarrows-globalbase-reapartment
リノベーションではすでに無印良品が自社の家具や収納用品を活用し、老朽化した公団住宅の内装を一新して若者にルームシェアとしての利用やヤングファミリーに住んでもらうプロジェクトに参画している。UAのケースは物件がURの団地から民間のマンションに変わっただけで、進むベクトルは共通している。店内の什器や収納などセレクトショップのテイストを持ち込み、物件ごと販売する点では、一歩進化したと言えるだろう。
住空間の商材には家具やインテリアがある。雑誌の定番企画でもあるが、販売される商品やその組み合わせ、読者が自らコーディネートした部屋を公開する程度に過ぎなかった。建築家向けの専門誌ではリノベーション特集はあるものの、気軽にできることではないため、一般誌のブルータスやカーサでさえ過去に何度かしか取り上げていない。
家具というカテゴリーに限れば、かつての婚礼用に代表されるように一度購入すると一生使う物との感覚で、それが高価格、高荒利のビジネスモデルを支えていた。ところが、家族構成やライフスタイルの変化と中間層の没落で、このビジネスも成り立たなくなり、都市部近隣の家具店はほとんどが閉店を余儀なくされている。
何とか頑張ってきた大塚家具もお家騒動を理由にするまでもなく、今のライフスタイルにあった家具やインテリアを揃えきれていないようで、業績の低迷に歯止めがかからない。代わって無印良品をはじめ、イケアやニトリを中心に低価格業態が攻勢をかけ、雑貨・インテリアのショップも低迷するアパレルの補完業態として、駅ビルや郊外SCに好んでリーシングされるようになっている。
だからと言ってプレステージ、高価格、さらに高感度を志向するマーケットが無くなってしまったかというと、そんなことはない。家を建てれば良い家具を揃えたいし、マンションに住めば収納は必要でなくとも、テーブルやソファ、ベッドは不可欠になる。
お客の側からすれば、ニトリが販売するようなフラッシュ加工の家具では、どうしても安っぽさは否めない。10年、20年と使うのならそれなりの強度と品質、感度を求めてしまう。それは一戸建に住む人間だけでなく、都市生活のマンション族だって同じはずだ。
アクタスやカッシーナIXC、ボーコンセプトなど、海外ブランドの高級家具やスタイリッシュなインテリアを扱う業態もあるにはあるが、家具店は最低でも200坪以上のスペースを必要とするため、家賃が高い都市部での展開は難しい。東京駅前の新丸ビルにはコンランショップが出店しているが、セレクトショップの枠内で収められているので商品の絶対量が少ない。
ライフスタイル、住空間に投資したい客層が仕事帰りに気軽に覗けて、商品を見比べて検討できる中価格帯以上、高感度、スタイリッシュな家具店、インテリアショップは極めて少ないのが現状だ。だから、こちらもネット通販で探すしかないのだが、服や雑貨と違って実際に現物を見てみないと、間取りやレイアウト、ライフスタイルに合うかどうかの感覚はつかみにくい。これも消費者心理なのである。
需要が限られ、マーケットが小さいから、都市部に独立した店舗を構えてもなかなかペイしないのはわかる。大塚家具の業績を見れば厳しいのは一目瞭然だが、ニーズはあるわけだから角度や視点を変えた戦略が必要なのだ。そこにUAが目を付け、リノベーションという側面から市場開拓に挑むのである。
話は少しズレるが、先日、地元の中堅ゼネコンからグラフィック関連の仕事を受けた。そこの担当者が仰るには、「建設業界は3Kや談合のイメージから若者の新規就業者が減っており、熟練工の高齢化で人手不足も深刻化している。そのため、国交省が主導するi-コンストラクション、情報化施工におけるマシンコントロール技術などの省力化・標準化で対応し、技術面では工場であらかじめ組立てた部材を利用したりして、省工数化や工期短縮を進めている」そうだ。
また、担当者は「今後、民間のビル、マンションの新規建設は人口減少で少なくなるため、代わって既存の建築物のリニューアルがゼネコンのメーン業務になっていくだろう」とも言われていた。地震が頻発しているので軀体の耐震補強はもちろん、外窓を復層ガラスに入れ替えたり、内装では古い壁側のキッチンをアイランドに変える(階下の住人から水音でクレームがくるかもしれないが)なども増えて来そうだ。
一方、プロモーションに携わるマンションデベロッパーの話では、キッチンに備え付けるガスコンロを使いやすくするためにバーナーの配置を決めたり、ウォークインクローゼットを部屋のどこに備えるかなど、女性の感性を生かすことが売れる条件(資産運用型賃貸含む)になるケースが増えてきているという。この会社では社内の女性スタッフによるチームを編成し、新規物件の企画では必ず彼女たちの意見を反映させるようにしている。
先日、首都圏では来年度もマンション発売が4.4%増加するとの報道があった。地方都市である福岡市も人口増加によるマンションの建設ラッシュで、平均地価は対前年比で10.84%も上昇し、資金力に限界がある地元資本ではなかなか新規物件の建設が難しいと言われている。そのため、今後は物件の転売はもとより、賃貸用でも中古マンションのリノベーションは増えていくと思われるし、女性チームの参画もありうることだ。
つまり、UAはビジネスで先行するゼネコンなどと対峙することになるわけだ。リ・アパートメント・ユナイテッドアローズでは、マンションの間取りや仕様にカスタマイズを施すとは言うものの、施工では畳をフローリングやシャギーに張り替えたり、押し入れをクローゼットに作り替えたりが主力になるではないか。その程度なら店舗で使っている床材や壁のタイルの意匠、収納にも店舗什器のデザインが生かすことができるからだ。
詳細がわからないのでそれ以上は何とも言えないが、UAだけのノウハウではキッチンや浴室、トイレなどの水回りには踏み込めないと思う。あとは顧客の要望次第だが、提携するグローバルベイスの助けは借りないと、本格的なリノベーションとしては片手落ちになってしまう。
マンション自体の価格を除いた「デザイン料込みのリノベーション費用は1200万~2000万円程度」というから、決して安くはない。地方では中古マンション1軒が買えてしまう価格だ。ただ、服が売れなくなっている中で、上場企業としていかに売上げを伸ばしていくか。1000万円以上する高単価の「サービス商材」も手がけて市場を開拓しないと、売上げの伸長はもちろん、株主や投資家の賛同は得られないとの思いもあるだろう。
それに加え、トラッドショップをベースにストリート感覚も取り入れながら成長してきたUAのブランド力やテイストは、多くの顧客に浸透している。上質な服を購入してきた大人の顧客は、チープな家具やインテリアでは決して満足しない。そんな潜在需要があることもUAはつかんでいるはずだ。
既存の家具店やインテリアショップが思うようにマーケットを攻略できていない点を考えると、ファッション、セレクトショップの店づくりから住空間の演出にアプローチできるUAには、有利に働くかもしれない。先行するゼネコンやマンションデベロッパーは、大したことはないと思うのか、多少は意識していくことになるのか。どちらにしても、リノベーションという市場が活性化するのは良いことである。
ビジネス自体のポテンシャルはどうだろうか。若者がネットオークションやメルカリで、中古の衣料を気軽に売り買いしていることを見れば、住宅市場でも中古販売が広がってもおかしくない。中古ブランドを気軽に購入する若者が住宅を手に入れる年代になれば、中古のマンションであっても決して引け目に感じないはずである。
ただ、今でもネットオークションやメルカリの商品写真を見ると、時々、圧倒的人気を誇る某ブランドがアパート風の鴨居にハンガー掛けで撮影されたり、畳の上で置撮りされていたりする画像を見かける。そんな出品者に限って「金欠によりやむなく出品します」というコメントが付され、興ざめすることがある。
「ブランド品がインスタ映えするまともな部屋に住めよ」と、突っ込まれそうな感じもするが、UAとて、自社の中古品がそんな売られ方をされているのを見るにつけ、ブランド力の陳腐化は否めないと感じるのではないだろうか。それはゾゾタウンがユーズドの販売において自社で商品写真を提供したことも、バランドバリュを守りたい意図では共通する。
UAはセレクトショップの展開当初から、日本のファッションについて「アイテムを『こなしている』かどうかとなると所有しているに過ぎないと思う。『着こなし』や『暮らしこなし』という面では、まだ地に足がついていない。ブランドに振り回されているようでは、本当の豊かさとはいえない」と、訴えてきた。
その意味では住生活においても、中古マンションをきちんとリノベーションした部屋で「暮らしこなす」ことで、UAが販売するファッションアイテムも生きる。リ・アパートメント・ユナイテッドアローズの根底には、そんな思想があるような気がする。
もっとも、リノベーション費用にマンションを足すと、物件価格は数千万円にも及ぶ。 ローンの支払いに追われ、働くばかりで自宅でのライフスタイルが楽しめない。リ・アパートメント・ユナイテッドアローズで手に入れる中古マンションは、くれぐれもそんなことにならないようにしたいものである。
セレクトショップのユナイテッドアローズが来年1月からマンションのリノベーションサービスを開始。中古マンション再生を手掛ける「グローバルベイス」と組み、内装デザインや家具などユナイテッドアローズ(UA)がプロデュースした物件を販売する。
題して「リ・アパートメント・ユナイテッドアローズ」。ユーザーが好む間取りや仕様にカスタマイズする上で、UAが内装をプランニング。ビューティ&ユースなどを手がける店舗開発のスタッフが関わり、リノベーションに店の床材や壁のタイルの意匠を使うほか、クローゼットやテーブル、収納にも店舗什器のデザインを流用するという。
https://senken.co.jp/posts/unitedarrows-globalbase-reapartment
リノベーションではすでに無印良品が自社の家具や収納用品を活用し、老朽化した公団住宅の内装を一新して若者にルームシェアとしての利用やヤングファミリーに住んでもらうプロジェクトに参画している。UAのケースは物件がURの団地から民間のマンションに変わっただけで、進むベクトルは共通している。店内の什器や収納などセレクトショップのテイストを持ち込み、物件ごと販売する点では、一歩進化したと言えるだろう。
住空間の商材には家具やインテリアがある。雑誌の定番企画でもあるが、販売される商品やその組み合わせ、読者が自らコーディネートした部屋を公開する程度に過ぎなかった。建築家向けの専門誌ではリノベーション特集はあるものの、気軽にできることではないため、一般誌のブルータスやカーサでさえ過去に何度かしか取り上げていない。
家具というカテゴリーに限れば、かつての婚礼用に代表されるように一度購入すると一生使う物との感覚で、それが高価格、高荒利のビジネスモデルを支えていた。ところが、家族構成やライフスタイルの変化と中間層の没落で、このビジネスも成り立たなくなり、都市部近隣の家具店はほとんどが閉店を余儀なくされている。
何とか頑張ってきた大塚家具もお家騒動を理由にするまでもなく、今のライフスタイルにあった家具やインテリアを揃えきれていないようで、業績の低迷に歯止めがかからない。代わって無印良品をはじめ、イケアやニトリを中心に低価格業態が攻勢をかけ、雑貨・インテリアのショップも低迷するアパレルの補完業態として、駅ビルや郊外SCに好んでリーシングされるようになっている。
だからと言ってプレステージ、高価格、さらに高感度を志向するマーケットが無くなってしまったかというと、そんなことはない。家を建てれば良い家具を揃えたいし、マンションに住めば収納は必要でなくとも、テーブルやソファ、ベッドは不可欠になる。
お客の側からすれば、ニトリが販売するようなフラッシュ加工の家具では、どうしても安っぽさは否めない。10年、20年と使うのならそれなりの強度と品質、感度を求めてしまう。それは一戸建に住む人間だけでなく、都市生活のマンション族だって同じはずだ。
アクタスやカッシーナIXC、ボーコンセプトなど、海外ブランドの高級家具やスタイリッシュなインテリアを扱う業態もあるにはあるが、家具店は最低でも200坪以上のスペースを必要とするため、家賃が高い都市部での展開は難しい。東京駅前の新丸ビルにはコンランショップが出店しているが、セレクトショップの枠内で収められているので商品の絶対量が少ない。
ライフスタイル、住空間に投資したい客層が仕事帰りに気軽に覗けて、商品を見比べて検討できる中価格帯以上、高感度、スタイリッシュな家具店、インテリアショップは極めて少ないのが現状だ。だから、こちらもネット通販で探すしかないのだが、服や雑貨と違って実際に現物を見てみないと、間取りやレイアウト、ライフスタイルに合うかどうかの感覚はつかみにくい。これも消費者心理なのである。
需要が限られ、マーケットが小さいから、都市部に独立した店舗を構えてもなかなかペイしないのはわかる。大塚家具の業績を見れば厳しいのは一目瞭然だが、ニーズはあるわけだから角度や視点を変えた戦略が必要なのだ。そこにUAが目を付け、リノベーションという側面から市場開拓に挑むのである。
話は少しズレるが、先日、地元の中堅ゼネコンからグラフィック関連の仕事を受けた。そこの担当者が仰るには、「建設業界は3Kや談合のイメージから若者の新規就業者が減っており、熟練工の高齢化で人手不足も深刻化している。そのため、国交省が主導するi-コンストラクション、情報化施工におけるマシンコントロール技術などの省力化・標準化で対応し、技術面では工場であらかじめ組立てた部材を利用したりして、省工数化や工期短縮を進めている」そうだ。
また、担当者は「今後、民間のビル、マンションの新規建設は人口減少で少なくなるため、代わって既存の建築物のリニューアルがゼネコンのメーン業務になっていくだろう」とも言われていた。地震が頻発しているので軀体の耐震補強はもちろん、外窓を復層ガラスに入れ替えたり、内装では古い壁側のキッチンをアイランドに変える(階下の住人から水音でクレームがくるかもしれないが)なども増えて来そうだ。
一方、プロモーションに携わるマンションデベロッパーの話では、キッチンに備え付けるガスコンロを使いやすくするためにバーナーの配置を決めたり、ウォークインクローゼットを部屋のどこに備えるかなど、女性の感性を生かすことが売れる条件(資産運用型賃貸含む)になるケースが増えてきているという。この会社では社内の女性スタッフによるチームを編成し、新規物件の企画では必ず彼女たちの意見を反映させるようにしている。
先日、首都圏では来年度もマンション発売が4.4%増加するとの報道があった。地方都市である福岡市も人口増加によるマンションの建設ラッシュで、平均地価は対前年比で10.84%も上昇し、資金力に限界がある地元資本ではなかなか新規物件の建設が難しいと言われている。そのため、今後は物件の転売はもとより、賃貸用でも中古マンションのリノベーションは増えていくと思われるし、女性チームの参画もありうることだ。
つまり、UAはビジネスで先行するゼネコンなどと対峙することになるわけだ。リ・アパートメント・ユナイテッドアローズでは、マンションの間取りや仕様にカスタマイズを施すとは言うものの、施工では畳をフローリングやシャギーに張り替えたり、押し入れをクローゼットに作り替えたりが主力になるではないか。その程度なら店舗で使っている床材や壁のタイルの意匠、収納にも店舗什器のデザインが生かすことができるからだ。
詳細がわからないのでそれ以上は何とも言えないが、UAだけのノウハウではキッチンや浴室、トイレなどの水回りには踏み込めないと思う。あとは顧客の要望次第だが、提携するグローバルベイスの助けは借りないと、本格的なリノベーションとしては片手落ちになってしまう。
マンション自体の価格を除いた「デザイン料込みのリノベーション費用は1200万~2000万円程度」というから、決して安くはない。地方では中古マンション1軒が買えてしまう価格だ。ただ、服が売れなくなっている中で、上場企業としていかに売上げを伸ばしていくか。1000万円以上する高単価の「サービス商材」も手がけて市場を開拓しないと、売上げの伸長はもちろん、株主や投資家の賛同は得られないとの思いもあるだろう。
それに加え、トラッドショップをベースにストリート感覚も取り入れながら成長してきたUAのブランド力やテイストは、多くの顧客に浸透している。上質な服を購入してきた大人の顧客は、チープな家具やインテリアでは決して満足しない。そんな潜在需要があることもUAはつかんでいるはずだ。
既存の家具店やインテリアショップが思うようにマーケットを攻略できていない点を考えると、ファッション、セレクトショップの店づくりから住空間の演出にアプローチできるUAには、有利に働くかもしれない。先行するゼネコンやマンションデベロッパーは、大したことはないと思うのか、多少は意識していくことになるのか。どちらにしても、リノベーションという市場が活性化するのは良いことである。
ビジネス自体のポテンシャルはどうだろうか。若者がネットオークションやメルカリで、中古の衣料を気軽に売り買いしていることを見れば、住宅市場でも中古販売が広がってもおかしくない。中古ブランドを気軽に購入する若者が住宅を手に入れる年代になれば、中古のマンションであっても決して引け目に感じないはずである。
ただ、今でもネットオークションやメルカリの商品写真を見ると、時々、圧倒的人気を誇る某ブランドがアパート風の鴨居にハンガー掛けで撮影されたり、畳の上で置撮りされていたりする画像を見かける。そんな出品者に限って「金欠によりやむなく出品します」というコメントが付され、興ざめすることがある。
「ブランド品がインスタ映えするまともな部屋に住めよ」と、突っ込まれそうな感じもするが、UAとて、自社の中古品がそんな売られ方をされているのを見るにつけ、ブランド力の陳腐化は否めないと感じるのではないだろうか。それはゾゾタウンがユーズドの販売において自社で商品写真を提供したことも、バランドバリュを守りたい意図では共通する。
UAはセレクトショップの展開当初から、日本のファッションについて「アイテムを『こなしている』かどうかとなると所有しているに過ぎないと思う。『着こなし』や『暮らしこなし』という面では、まだ地に足がついていない。ブランドに振り回されているようでは、本当の豊かさとはいえない」と、訴えてきた。
その意味では住生活においても、中古マンションをきちんとリノベーションした部屋で「暮らしこなす」ことで、UAが販売するファッションアイテムも生きる。リ・アパートメント・ユナイテッドアローズの根底には、そんな思想があるような気がする。
もっとも、リノベーション費用にマンションを足すと、物件価格は数千万円にも及ぶ。 ローンの支払いに追われ、働くばかりで自宅でのライフスタイルが楽しめない。リ・アパートメント・ユナイテッドアローズで手に入れる中古マンションは、くれぐれもそんなことにならないようにしたいものである。