HAKATA PARIS NEWYORK

いまのファッションを斬りまくる辛口コラム

Leather&Coat。

2008-12-14 17:23:24 | Weblog
 そして翌年の秋、ゴーを出そうと思ったが、せっかくならモデ
ル撮影してフォトクリップを作ろうと考えた。撮影は断然ロケだ。
日差しが明るくなる3月くらいがいいだろう。それから逆算して縫
製を頼んだ。1月末にメーカーに出向き。仮縫いをチェックした。
まだまだ、身幅が大きいので、再度詰めた。
 革は見本を頼りに、メーカーに任せた。そして、縫製へ。とこ
ろが、今度は革がイメージと違い、全体的に重いコートになった。
1枚もので軽やかに羽織る。でも、パタパタしない。革見本はメ
ーカー側からのお勧めだったので、信用した。しかし、それがま
ずかった。結局、これも作り直しだ。再度、革見本を取り寄せ、
イタリア製のラムに変更した。
 仕上がりイメージを考えると、やはり、日本製の革では限界が
あるようだ。時期は3月どころか、6月になっていた。そして、
再度縫製へ。10月、ようやく完成した。そして、12月、撮影。
上の写真がそれである。それをクリスマスカードにして、関係各
位に贈ろうと思う。もちろん、世話になったメーカーにもだ。
 足かけ3年。妥協せず、ディテールまでこだわり、納得いくも
のを仕上げる。そのスタンスはファッションでも、グラフィック
でも、ジャーナルでも変わらない。
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Leather&Jacket。

2008-12-14 17:17:22 | Weblog
 あれは3年前だった。久々に冬が寒くて、これはレザーだなと、
おこしていたデザイン画から現物のジャケットを仕立てた。シュ
ーティングジャケットからインスピレーションされたガンパッチ
切り替えのレザージャケットだ。しかも袖まで切り替えにした。
つまり、左の前肩と後肩、二の腕を別地の革にしたものである。
 縫製メーカーからは「また、凝ったデザインですね」と皮肉め
いて言われると思ったが、さして嫌がられることもなく、縫製は
順調に進んだ。そして11月の下旬、ジャケットはできあがった。
ただ、切り替えた革が気に入らず、作り直し。結局、完成したの
は12月のクリスマス明けだった。まあ、1月まで着る機会はあっ
たから、そこそこ元は取ったと思う。
 そして、味を占め、翌年にはロングコートをデザインした。今
度はラグラン袖のステンカラータイプにしたが、セーターの上に
1枚重ねで着ようと、細身にした。しかも、ミリタリーのエッセ
ンスを加え、ポケットや袖口にジップを使ってみた。
 ここからが大変だった。デザイン画をもとに型紙を起こし、仮
縫い。一応、自分の体躯をモデルに徹底して採寸した。しかし、
上がった仮縫いはイメージとはほど遠いもの。再度仮縫いを起こ
した時は、12月近くだった。結局、縫製上がりが1月末というこ
とで、この年は保留にした。
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