最近発行された「メセナnote」第40号(社団法人企業メセナ協議会発行)に、トリトン・アーツネットワーク・ディレクターの児玉真氏が、近年、音楽ホールのアウトリーチ活動がさかんに行われるようになってきた、と報告している。
氏の文章から少し引用する。
ここ数年アウトリーチが大流行している。7年前に地域創造の事業を始めた時も、第一生命ホールでのNPOトリトン・アーツネットワーク[TAN]の活動の重点 . . . 本文を読む
跡見女子大学では、2年生で「実践ゼミナール」という科目が必修になっている。
毎年、今の時期に1年生が来年の実践ゼミに向けて入ゼミ選考を受ける。1年生200人強が9つのゼミのどれかを選んで指導願を提出し、レポートや面接で合否が決まる。
「芸術文化経営ゼミ」(担当教員2名)は、去年は定員27名のうち私の担当分が13名のところ13人の志望者だったので、結果として志望者は全員が合格した。
今年は、少し思う . . . 本文を読む
少し間が空いてしまったが、先日紹介した「新世界アーツパーク未来計画」第4回シンポジウム(11月1日)の続き。
→ 「新世界アーツパーク未来計画」は、直接の関係者だけの問題ではない (2005/11/03)
今回のシンポジウムのゲストスピーカーは、鳥取大学地域学部教授の野田邦弘氏であった。
氏は、昨年まで横浜市の職員として長年横浜市の文化事業に携わり、退任の直前まで、横浜市が推進している「文化芸 . . . 本文を読む
日本経済新聞と朝日新聞の広告料金を授業中に紹介した。
→ 日本経済新聞広告料金
→ 朝日新聞広告料金(各本社版契約料金)
日経の朝刊全国版で全頁広告を打つためには、ざっと二千万円かかる。
朝日新聞は、料金表の見方がややわかりにくいが、「契約料金」のページで見ると比較的わかりやすい。それによると最も高い値段は全国版朝刊で一段あたり約230万円であることがわかる。新聞というのは、一ページあたり . . . 本文を読む
以下、跡見女子大学と玉川大学でのアーツマネジメントの講義の中身の簡単な紹介。
公演や展覧会などの興行を成り立たせるには、集客のためのプロモーション戦略が大切であることは言うまでもない。
プロモーション(広報宣伝)にあたって、まず認識しなければならないのは、「失敗には共通の要因があるが、成功には個別の要因しかない」ということ。
広報戦略を考える際に、誰に向かってどのような情報を届けなければならな . . . 本文を読む
先日のブログで、ロハス(Lifestyle of Health and Sustainability)についてふれた。
→ LOHASと「投資家の視点」と都市経営と (2005/11/03)
私が在職している跡見学園女子大学マネジメント学部には、来春から「生活環境マネジメント学科」が新設される(定員80名。既設の「マネジメント学科」は従来より定員が20名増えて215名。)
「生活環境マネジ . . . 本文を読む
日本の現状では、ほとんどのアートNPOは経営基盤が非常に弱い。
だから、NPOの活動を活発にするためにはNPOに対する公的支援を拡充すべきだ、という議論になりがちである。(なお、企業からの芸術支援(メセナ)も公的支援に含めてよいと私は考えている。)
これに対して、NPO法人アートネットワーク・ジャパンの理事長である市村作知雄氏は、ひと味違った視点を提示している。
先日前橋で行われた「第三回全国 . . . 本文を読む
井筒和幸監督の映画「パッチギ」について書いた先日のブログ記事の中に、森達也著「放送禁止歌」のことがふれてあった。
→ パッチギ (2005/10/30)
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そのすぐ後に、ブログを読んだ隣の住人のMさんから同書を貸してもらったので、他にもいろい . . . 本文を読む
去る5日(土)、6日(日)、全国アートNPOフォーラムが前橋で開かれたので出席してきた。
同フォーラムは、一昨年神戸で初めて開催され、昨年が札幌、今年が3回目である。(私は昨年今年と出席)
私は、前橋に行ったのは初めて。これまで新潟方面に行くときに通過したことはあるが、群馬県内に出かけたのも初めてである。
前橋は、明治以来、生糸で栄えた町だという。前橋の近くにある官営富岡製糸場が明治5年(187 . . . 本文を読む
跡見と玉川大学とで、アーツマネジメントの講義を行っている。
最近の講義の中で、チケット料金はどうやって決まるのか、を説明した。
まず、価格というものは、需要と供給のバランスによって決まることを説明し、次に、チケット価格を決める前提として、「収入≧支出」という関係が実現されなければならない、と説明する。
極めて当たり前の話である。
だが、世の中ではその当たり前のことがなかなか通用していない、とも . . . 本文を読む