ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

世間の風、常識の壁

2005-01-14 07:00:39 | アーツマネジメント
以下、ひとりごと。 なにごとかに意見や感想を持った場合、それを世間の風にさらして鍛えることが必要だ。そうしないと、その意見や感想は、独り合点になり、いざ人に伝えようと思っても伝わらない、場合によっては周りから思わぬ反感を呼ぶ、ということもなる。逆に周りの考え方に合わせようとばかりしていると、当たり前すぎてつまらないということになってしまう。「おまえはどうなんだ」と言われてたじろがない強さが必要であ . . . 本文を読む
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授業でイデビアンクルーの「茶バシラ」を見る

2005-01-13 23:57:30 | 大学
大学で「パフォーミング・アーツの世界市場」という授業を持っている。学生に、古典バレエとコンテンポラリーダンスの違いを説明したいと思い、キーロフ・バレエの「海賊」と、イデビアンクルーの「茶バシラ」という作品(1997年12月にパークタワーホールで上演され、後にシアターテレビジョンで放映されたもの)とを見比べる、という内容の授業をやった。イデビアンクルーの振付家井手茂太(いでしげひろ)による振り付けは . . . 本文を読む
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現場感覚

2005-01-10 22:35:50 | アーツマネジメント
施設の貸し出しを主体とする文化施設の運営とは、ある面で施設利用者に対して、「~しないでください」という了解をとる作業でもある。「~しないでください」という理由は、(1)施設の保全や安全面の配慮、法律の遵守という観点、(2)利用者相互間の公平性の面からの配慮、(3)施設の理念・目標との整合性などがある。一応の基準、目安はあっても、現場現場でどう対応していくかは基本的にケース・バイ・ケースであり、なか . . . 本文を読む
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日本の社会システムを見直す

2005-01-09 13:17:57 | アーツマネジメント
昨日から、関西学院大学大阪梅田キャンパス(「梅田コマ劇場」や「シアター・ドラマシティ」の入っている茶屋町アプローズという複合施設の中のアプローズタワー14Fにキャンパスがある)で開催されている「第6回政策メッセ」に参加している。「政策メッセ」とは、「政策分析ネットワーク」という公共政策を専門とする研究者がつくっているネットワークの年次研究大会のことである。私としては、2日目の今日午後に行われる「コ . . . 本文を読む
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アートが市民社会を創造する

2005-01-08 07:41:02 | アーツマネジメント
社団法人「ソフト化経済センター」のサイトに、「アートが市民社会を創造する」という特集(連載シリーズ)があり、文化がまちの活性化に大きく寄与している実例を紹介している。第1回の「ジャズが流れる街、横浜」から始まって、アートNPOリンク事務局の樋口貞幸氏による「アートNPOというトレンド」、劇場コンサルタントの草加叔也氏による「地域に根ざした公立文化施設を目指して」など、私にとってなじみの顔ぶれによる . . . 本文を読む
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岸田戯曲賞ノミネート発表

2005-01-06 11:19:00 | アーツマネジメント
小劇場演劇支援サイト「フリンジ」の「トピックス」欄の報で知ったが、岸田國士戯曲賞のノミネートが白水社ウェブサイトで発表された。今年度STスポット契約アーティストの一人、「チェルフィッチュ」の岡田利規氏もノミネートされている。今年は他にも注目の劇作家が目白押しで、なかなか激戦である。受賞できるといいのだが。 フリンジ 白水社 岸田國士戯曲賞/選考過程 . . . 本文を読む
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「新選組!」プロデューサーとバッタリ

2005-01-05 22:22:40 | その他
今年初めて大学に出校した帰り道、私鉄某駅のホームで「新選組!」のYプロデューサーに声をかけられた。彼と私は大学時代の同級生である。もう卒業してから20年をはるかに超える年月が経っている。実は、駅でバッタリ出くわしたのはこれが初めてではなく、数年前にも一度あった。私は当時「国際舞台芸術交流センター(PARC)という舞台芸術コーディネートを専門とする団体(一昨年NPO法人になっている)で仕事をしていた . . . 本文を読む
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「思いつき」から「政策」にいたるまでの距離(改稿版)

2005-01-04 08:17:30 | 横浜トリエンナーレ
以下は、本ブログのひとつ前の「横浜トリエンナーレ」に関する記事からのつながりである。 私もメンバーに入っている「文化政策提言ネットワーク」(通称cp-net)は、文化政策の研究者や学生、行政マン、また、アーツ・マネジメントに携わる現場の制作者などのゆるやかなネットワークである。最近、地方自治体の中に「文化振興条例」を制定しようという動きが出てきているらしい。これは、国の「文化芸術振興基本法」(20 . . . 本文を読む
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「再検証 横浜トリエンナーレ2001 恋する美術だった。」(美術手帖)を読む

2005-01-04 00:29:59 | 横浜トリエンナーレ
12月の「どうなる!どうする!横浜トリエンナーレ2005」のミーティング(12月11日)のときに、アートライターの白坂ゆりさんから、「横浜トリエンナーレ2001」の検証記事を「美術手帖」で翌年8回にわたって連載した、という話を聞いていた。調べてみると、同誌の2002年4月号から2003年1月号にかけて連載されたものである(連載のタイトルは、「再検証 横浜トリエンナーレ2001 恋する美術だった。」 . . . 本文を読む
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STスポット横浜、新年のごあいさつ

2005-01-01 04:17:42 | アーツマネジメント
STスポット横浜のウェブサイトに新年の挨拶を掲載した。ちょっと「四角い」感じの文章になってしまったが、一種の「口上」なので、まあ、そういうものだろうと思ってはいる。昨年来、活動が随分と拡大した分、今年は組織としての力量を高めることが特に重要であると思う。「自分を生かす」ためには、「人とのつながりを生かす」ことが大切であり、自分たちのアートNPOとしての存在意義を見つめ直して足元をしっかり固める年に . . . 本文を読む
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