奥付を見ると、「1994年2月25日 第1版発行」とある。
もう10年以上探していた本、『ブルース・ピアノ』を手に入れ
た。ブルース・ギターのバッキングのブギとかウォーキング
ベイスは、ピアノかにきたとよく言われるように、ブルース好
きのギターリストの身体の中には、必ず、ブルースピアノの
バッキングパターンがしっかり染み付いている。
しかし、それをええ感じでできるピアノ弾きは少ない。多く
のピアノマンは、クラシック、ジャズ、プログレは追求しても
なかなかブルースの方に足を踏み込んでくれない。
「もぅ、たまんねぇ」と思うのだけれど、どうしてだろう。そし
て、多くのギター弾きが「あのパターンを自分もピアノ」でと
思うけれどなかなかできない。教えてくれる人もいない。
この本には、ブルースのバッキングの譜面とCDがついて
いる。これをピアノを弾ける人の所へ持って行けば、あのバ
ッキングをやってくれるはず。そして、それを教えてもらうの
だ。どこぞに、こんな男の望みにこたえてくれる人はいない
ものだろうか。
しかし、ステップは、一つ越えたのだ。いつか、あのバッ
キングをマスターしてやるぞ。左手で、ウォーキンベイスを
刻みながら、右手で高音の和音を三連で打つ。最高では
ないか。ええね。ええね。はやくものにしたい。
路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
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