そろそろ

路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信のブログ

ジャパン・ビンテージなどと、気どって呼びたかないが。

2008-08-05 20:31:16 | お茶の水博士と歩く楽器街


 ずっと、弟に貸していたギターが戻ってきた。
 中学時代に使っていたものだ。

 サムというメーカーのハミング・バードモデル
(英文字表記はThumbで、指紋のインレーンが
ついている。今、思い出した。中学時代の同級生、
美容室の息子さんだったターチは、これの黒い
エバリー・ブラザース・タイプを持っていた)。

 サウンド・ホール内のシールを覗くと、型番は
TB-30。寺田楽器社製。

  ネックは、マホではあるけれど、見ての通り、
側・裏板ばかりか表板まで、シカモアという硬質
な木。おかげで、カリッとした切れのよい音を出
す。中学当時は、そんなに楽器の音なんかわから
なかったけれど、もう少し、低音がウエットで太
かった気がする。

 このカリンという切れのよさが、経年変化という
ものなのだろう。「ジャパン・ビンテージ」などと
いう気取った呼び方はしたくないが、悪くない音な
のだ。結構、色々な場所に連れまわして酷使したの
だけれど、ネックも真直ぐ。

 当時の日本の楽器メーカーも結構、頑張って楽器
をつくっていたのだなと素直に思うのだ。

  路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信