富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

カエンタケが発生していました

2007年09月13日 | きのこ
皆様へ
古洞の森でコナラの立ち枯れ木の周りに、カエンタケが発生していました。
古洞の森は過去にアカマツが沢山有り、マツタケも取れた林でした。処が松くい虫の影響で殆どの松が消滅し、ヒトクチタケが大量に発生し、その後倒木となった腐朽木に沢山のスギヒラタケが発生していました。今は森がコナラの林に変わり菌根生のきのこが発生しています。

Dscn4771a ところが、この森もカシノナガキクイムシに摂りつかれ、赤枯れがおきています。今後コナラの木が立ち枯れるとカエンタケが大量に発生するのではないかと思われます。カエンタケは猛毒のきのこでかじっただけでも命が危ないきのこです。過去にお酒に入れて飲んだだけで亡くなった人があります。注意が必要ですね・・・。

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きのこは採取した種毎に袋などで分別したほうが良いと思います。ビク等にそのまま入れると、カエンタケの欠けらが食用きのこに混ざって命を落としかねません。

_/_/_/_/_/ 栗林さんからでした_/_/_/_/_/

大型イグチ類発生中

2007年09月13日 | きのこ

富山きのこクラブ皆様へ

植物園の橋屋です。
ここ数日、植物園に持ち込まれるきのこに急激に大型のイグチ類が増えて来ました。
ホウベニシロアシイグチ(食)、コガネヤマドリ(食)、キアシヤマドリタケ(食毒不明)、ニガイグチモドキ(苦いため不食)、ブドウニガイグチ(不食)、コビチャニガイグチ(不食)ベニイグチ(不食)、クロアザアワタケ(不食)、チチアワタケ(可食だが人によっては軽い下痢)等多数の種類に登っています。
例年と比べてやや発生期が遅れてはいるようですが、今年8月の猛暑と乾燥に耐え、台風や秋雨でようやくきのこが出たという感じです。
初秋のきのこは気温が高いため、急に発生してまたあっという間に腐ります。ヤマドリタケモドキやアカヤマドリなど優秀な食用きのこもありますが、腐敗したきのこは食中毒の原因になります。食用にする場合は虫などの入っていない幼菌を選び、すぐに熱を加えるなどの調理をしてください。

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/


有峰⇒山の村

2007年09月09日 | きのこ

有峰⇒山の村に駆け足で行ってきた。

Dscn2094 菌学会のフォーレの会場の一つの猪根平にあるビジターセンターの周辺をうろつき回った。

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ビジターセンター周りでは…ニカワジョウゴタケ、ハタケシメジの幼菌、ワタカラカサタケ、ハナイグチ、カラマツベニハナイグチ、シロヌメリイグチが観察されたが、本格的な発生にはまだ間がありそうだ。

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砥谷半島では…ハンノキイグチ、チチタケ、カバイロツルタケ、ムラサキアブラシメジモドキ、カラマツベニハナイグチそれと、サクラシメジの幼菌を携えたタキジローさんご夫妻(顔と名前が一致しないので…多分)が観察された。峠谷手前の唐松林では…ハナビラタケ、山の村では…サクラシメジ(幼菌)と出会うことが出来た。
ハナビラタケはもう遅かったが、他はこれから!!という感じであった。
今週末は良いかも…!


寺家公園

2007年09月08日 | きのこ

寺家公園の裏山に様子見に行ってきた。

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カシノナガキクイムシに侵されたコナラに発生したナラタケモドキ、不明種、ニセアシベニイグチ、シロオニタケ、ブドウタケなどが発生していたが、お目当てのウスムラサキホウキタケにはお目にかかれなかった…まだ早いかな?


ニセクロハツ?中毒

2007年09月05日 | きのこ

富山きのこクラブの皆様へ

植物園の橋屋です。
本日の富山新聞に大阪府高槻市できのこ中毒があったことが載っていました。
中毒者は今月2日に高槻市の摂津峡(シイ・カシ林~アカマツ・コナラ林)できのこを採り、4日に多臓器不全で死亡されたとのことです。またいっしょに食べた人は腹痛や吐き気を催し、入院したことも書かれています。この新聞ではきのこの種類を「ニセクロハツを食べた可能性が大きい」とされています。
富山県に本物のニセクロハツがあるかどうかも問題ですが、クロハツに似ていて切った面が赤くなった後、黒く変わらない(クロハツは赤くなった後、黒く変わる)きのこ(これまでの図鑑にはこれがクロハツとニセクロハツの違いととして書かれている)が確認されています。
富山もここしばらく続いた雨で今後はいろいろな種類のきのこが発生するものと思います。しかし、わからないきのこを食べることだけは絶対にしないでください。

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/