深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

カバラと「生命の木」 15

2018-07-26 17:14:58 | 心身宇宙論

クラニオによるセルフヒーリング・セミナーでやっている「カバラと『生命の木』」のからのダイジェスト第15回。今回からは第3セフィラ、ビナーについて。

ビナーは「生命の木」の「至高の三角形」を構成する第3の要因であり、第2セフィラであるコクマーと反対の柱(峻厳の柱)の頂点にあってバランスを取っている。コクマーが男性性を表すのに対してビナーが表すのは女性性である。

カバリストはビナーはコクマーから流出するという。このことを物理学と秘教的なドグマを使って言い換えると──

力は決して直線的に運動するのではなく、常に宇宙大の曲線を描いているので、必ずそれは出発した場所に戻る。ただし宇宙は常に変化しているので、それは全く同じ場所ではなく一団高い弧の上に戻ってくる。と同時に、流出する力は互いに絡み合った力点、ある種の静止状態に到達する。その静止状態は時間の経過とともに覆され、その時、新しい力が顕現世界に流出し、次の段階に向けた調整が行われる。
ビナーとはこの安定の状態、相互に作用し合う力がある静止点に達した状態であり、それが「形」の基礎となる。つまり相互作用する力が安定状態にあるところは全てビナーである。

ここまで読めば、クラニオを知っている人なら、静止への誘導とは「生命の木」ではビナーに対応していることがすぐ分かるだろう。

さて、「大いなる母」と呼ばれるビナーは、力(生命)が顕現世界に至るためにくぐり抜ける元型的子宮である。力(生命)にある「形」を与えるものは全てビナーに属する。しかし「形」の中に閉じ込められた力(生命)は、それによって組織化され発展することはできるが、無制約だった時に持っていた自由さを失う。それゆえ「形」を得ることは死の始まりを意味する。ビナーは自由に働く力を縛りつけ、「形」という枷の中に閉じ込めるもので、コクマーの力動的活動性(=生)に対する死なのである。そこからカバラでは、母は「死の与え手」(そして父は「生の与え手」)と位置づけられる。

コクマー、ビナーのクラニオへの更なる応用については、セミナーのダイジェスト動画で。


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