今回は筋反射テストの結果を変えてしまうものについて。劇場版アニメ『空(から)の境界』第5章「矛盾螺旋」のOSTの中から、聴く者に混乱をもたらす?この1曲とともに。
5/27(日)に加藤聖龍先生のセミナーに参加してきた。聖龍先生はNLPについての著書を何冊も出しているが、このセミナーはNLPではなく催眠言語がテーマ(それでも、NLPについての話も大量に出てきて、NLPをほとんど知らない私は情報の洪水に飲まれてアップアップの状態だった)。
そのセミナーの中で聖龍先生がキネシオロジーの筋反テストを使ったパフォーマンスを1つ見せてくれた。誰かが被験者の眉間に視点を向けていると、インジケータ筋(=筋反射テストで指標として用いる筋)がアンロックしてしまう(=弱くなってしまう)のだ。相手の眉間に視点を向けることで、相手を威圧して自分のコントロール下に置きやすくなるのだという。
キネシオロジーでは視点を向けることが、そこにTL(=セラピー・ローカライゼーション;ザックリ言うと相手の体に触れること)と同じ意味に使えることは、ずいぶん前から経験的に知っていたが、こういう作用も持つことは知らなかった。
ここで補足すると、ただボンヤリと相手の眉間を見ているだけでは上記のようなインジケータ筋のアンロックは起こらない。凝視する(か、相手の眉間の奥の視床下部・下垂体に触れるようなつもりで視点を向ける)ことによって、相手のインジケータ筋をアンロックさせることができるのである。
なお私が自分の体で調べてみたところ、あるエッセンシャルオイル(例えばユーカリ・ラディアータ)を吸入するか神庭穴(=督脈のツボで、前髪際の正中線上)に塗ると、その現象は起こらなくなるようだ(塗る場合は、もちろん皮膚に直接塗れるエッセンシャルオイルに限る)。
またNLPでは相手の目の動きで、今、相手が今どういう思考パターンにあるかを探るテクニックがあるのだが、聖龍先生曰く「相手が脚を組んでいると、そのパターンが逆転する」と。
これに関しては私は「そうだ」とも「違う」とも言うことはできないが、同じセミナーを受けた上川カイロプラクティック研究所の上川先生がブログで
私も筋反射テストで同じ事に気づいていました。
自分で足を組んでいると、筋反射テストの結果が逆に出るのです。
(中略)
「本当かよ~?」と思った方は、ぜひ自分で確かめてみることをオススメします。
他の人の言うことを未来永劫100%信じてしまうのでは真実に近づけません。
それよりも、自分が実際に試して体験して納得したことが自分にとっての真実になるわけですからね。
と書いていたので、それを追試してみた。
結論から言うと、私が自分の体で試した限り、そのような筋反射テストの結果が逆転する現象は起こらなかった。ただ何人かの人をイメージングして、その人に対して仮想的に調べると、そうした現象が起こる人はいた。
考えられる理由は2つ。
1つは、脚(まぁ足でもいいけど)を組むことでスイッチングが誘発されるのではないか、ということ。
おのころ心平先生から「脚を組むと体は陰に傾く」という話を聞いたことがある。脚を組むことで陰陽のバランスが崩れるなら、それがスイッチングを誘発することは十分考えられる。実際、この件に関して私が行った仮想的なテストでも、脚を組むことでスイッチングが出現するケースがあった。
この場合は単に脚を組んだ状態でスッチングを調べ、スイッチングがあればそれを取ればいいというだけのこと(ただ、以前「その6」で書いたように、スイッチングそのものは絵1枚、音楽1曲でも生じてしまうものなので、完全に回避することは多分、現実的に不可能だ)。
もう1つは、脚を組んだ姿勢をその人の体が正常な状態でないと認識しているのではないか、ということ。
キネシオロジーではよく知られたことだが、例えば不自然に体をねじった状態で筋反射テストを行うとインジケータ筋はアンロックする。あるいはそこまで不自然にしなくても、通常、人が歩く時は前方に出る側の腕と脚は左右が逆になるが、同側の腕と脚を前方に出して、その脚に体重を載せた状態で筋反射テストを行ってもインジケータ筋はアンロックする。これらはいずれも、体が今、正常な状態にないと認識していることによって生じる。
とすれば、脚を組むことで筋反射テストの結果が逆転するとしたら、その人の体はその姿勢を正常な状態から逸脱したものと認識しているのかもしれない。
私は通常、臨床で筋反射テストを行う時は相手の筋肉の代わりに自分自身の筋肉を代理のインジケータ筋として使うやり方を取っている。つまり私のインジケータ筋は私の、ではなく相手(患者)の状態を調べる指標になってるわけだが、相手が、ではなく私が変な姿勢で筋反射テストを行っていると、ロックとアンロックが逆転してしまうことが、やはり経験的にわかっている。
もっと言えば、相手の腰椎や骨盤にひどい歪みがあって、それを代償するために脚を組んで座る必要があるとするなら、アンロックしていたインジケータ筋が脚を組むことで逆にロックする(=強くなる)ということもあるだろう。
いずれにせよ、筋反射テストの結果はさまざまなファクターの介在によって容易に変わってしまうものなので、さまざまな角度から何重にもチェックを重ねなければならない、と私は思う。ゆめゆめ「キネシオロジーは筋反射テストを通じて宇宙意識とつながっているので、その結果は絶対だ」などとは考えめさるな。
フェイスブックの方にコメントいただいてから、自分の股関節に問題があるとかスイッチングが誘発されるとかがあるかもしれないという状態で股関節のポーズロックを使うのはさすがに気持ち悪かったので、自分なりに股関節を治してみたのですが。
右足を組んだ場合は正常に戻りましたが、左足を組んだ時はまだ逆転します。
もともと足を組む時は右足を組むクセはあったので、左足を組むのを異常姿勢と認識してる可能性は確かにあるかもしれません。
とりあえずご報告まで。
コメントありがとうございます。
あくまで1つの可能性としてですが…右の血海穴(大腿前内側、膝蓋骨内上角の上2寸半)付近にTLした時、反応が出ていないでしょうか。もし反応があれば、それを処理した上で、もう一度やってみてください。
よかったら結果を教えていただけると、うれしいです。
仰るとおり右の血海へのTLでIMの弱化がありました。水晶をそこへ当てるという修正でIM↑となって、左足を組んだ時の逆転現象もなくなりました。
ちなみに初め右じゃなくて左と読んでしまって(スイッチングですねw)そっちにもTLでIM↓があったもんだから修正したけど現象は消えませんでした。(汗
修正方法はホツマ文字のヨの字を書いたテープを貼るでした。
「ヨ」の字は腎・副腎の問題で天の気を上げることが必要という意味だそうで。
関係ないかもしれませんが、一応。
結果報告ありがとうございます。脚を組んでもインジケータ筋が変化しなくなったとのことで、よかったよかった。
ホツマヨ文字というのは知りませんでした。文字の世界は深いですね。