深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

自分で自分を治療する 3

2010-06-21 09:30:25 | 症例から考える
目が覚めて時計を見ると、午前3時半だった。確か夜11時頃、疲れたので1時間くらい寝るか、とゴロンと横になったのだった。それがそのまま寝てしまったらしい。いつもは1時ごろに寝て、5時半から6時ごろに目が覚めるので、それが2時間、前にずれたのだ。目が覚めてすぐ左目がひどく痛むのがわかった。あるいは、この痛みで目が覚めたのかもしれない。こんなふうに左目が痛みに襲われることは年に何度か/何度もあるので、「またか…」という感じだ。とは言え、もう一眠りして朝になればスッキリと消えている、というものでないこともわかっている。治療しなければならないだろう…。

ここですぐ「左目のどこが悪くなっている…?」という方向に考えが行ってしまいそうになるが、それをグッと抑えて、まずどこに優先的に処理すべき「弱さ」があるかをキネシオロジーの筋反射テスト(筋肉反応テスト)を使って調べると、左目の肉体から少し離れたところに(しかも眼球に合わせてドーム状に)「弱さ」があって、それをまず処理しなければならないようだ。その「弱さ」を取ると、それまでは左目を中心に左頭部全体がモワッと痛いと感じていたのだが、左の後頭部から後頚部にかけての痛みがより明確になる。すると、これには頭頚部の血管が関わっているのか?

とにかく、取れる手は全て取る、という方針でやっているので、血管の狭窄があるならそれを処理しなければならない。前にもやったように、これも筋反射テストを使ってポイントを割り出し、そこに注射針を突っ込んで血管内壁についたアテロームを吸い出すイメージングを行うのだ。左の後頭部から後頚部にかけてイメージで3次元スキャンし、筋反射テストで針を突っ込むポイントと方向を割り出すのだが、なかなかうまくいかず何度もやり直す。チッ、俺、腕悪ィな…。それでも何とか見つかったポイントに対してイメージングを行うが、今回は思ったほど症状に大きな改善が見られない。前はこれで劇的に変わったんだが…。

イメージだけでは限界があるかと、そこでやおら起き出して、『解剖学カラーアトラス』(医学書院)の写真を使って目の周囲や頭頚部の血管を中心に、どこに「弱さ」があるかを調べてみるが、「弱さ」は見つからない。ここでちょっと気になって、先のイメージングを行う前と後で「弱さ」がどう変わったかを、時遡行(ときそこう)によって調べると、イメージングする前にあった「弱さ」がイメージング後には消えているので、あのイメージング作業はあながちムダではなかったようだ。とは言え、症状はまだかなり残っているので、次の手を考えなければならない。

そこで、先のCBSセミナーで入手した「NEGATIVE ENERGY」の波動ディスクを使ってみる。この「NEGATIVE ENERGY」は例えば通常のTL(セラピー・ローカライゼーション=キネシオロジーの用語で、体に手で触れること)だけでは出てこない「弱さ」を検出することができるものだという。私はある種の増幅装置のようなものだと解釈しているが、それを使ってまだ発見できていない「弱さ」を検出し、治療しようというのだ。そしてこの「NEGATIVE ENERGY」によって、確かにそれまで見つからなかった左の後頚部や鱗状縫合付近の「弱さ」を引き出すことができ、治療した。その結果、痛みは軽減したが、それも薄皮1枚分くらいもの。そして、この時点では痛みは左の前頭部から頭頂部が中心になっていた。

続いてセルフでクラニオを始めるが、途中で気が変わってフォーカシングに変えた。すると、そこにに意識を向けると今ある痛みが消えるポイントを発見! しばらくそこにフォーカスしていたのだが、フォーカスするのをやめてしまうと元に戻ってしまうことがわかった。要するに、そこが原因なのではなく、そこは原因に関する情報を持っているだけなのだろう、と考えて、それを聞き出すことにした。

──というところまでは覚えているのだが、ここらかは記憶が曖昧で、多分、疲れて少し眠ってしまったのだろう。それでも朝7時頃の時点でも左の前頭部から頭頂部にかけての重い痛みがあった。その日は10時から予約が入っていたので、それまでには何とかしないと、こんな状態で仕事に入らなければならない。で、朝メシもそこそこに、仕事のための最低限の準備だけして、あとはひたすらクラニオ。9:20頃までには症状も6割くらい取れて、もう少しかと思っていたところに、ピンポーンとチャイムの音が。10時からのはずの人が9時半にやって来てしまったのだ。それでも、チャイムの音を聞いてその人を迎え入れ、着替えをしてもらっている間に、残っていた症状も取れて、何食わぬ顔でいつも通り治療が始められたのだった。それが金曜日のこと。

とは言っても、私の左目を中心とした痛みがその時点で治ってしまったわけではなく、症状は変化しながらも月曜日の今もあって、治療は続いている。
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