ジャガーの眼 2019-05-21 14:57:26 | 趣味人的レビュー 芝居やドラマの戯曲の中には、役者がそこに書かれたセリフをちゃんと言えさえすれば芝居として成立するものもあるが、唐十郎(から じゅうろう)の書く戯曲は力量のない役者がやると、そこに書かれたセリフをどれだけ綺麗に正確に言えても、見ている側にその物語世界が一向に立ち上がってこない。そういう意味では、とても残酷な戯曲だとも言える。その上、唐の芝居はとても複雑で分かりにくい。いや、ストーリー自体は意外に単純 . . . 本文を読む