Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

私立探偵ダーク・ジェントリー

2017-01-07 10:21:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


映画「ミス・シェパードをお手本に」を年末に見たせいで、その昔英語バージョンを途中で放置していた「ヒストリーボーイズ」を見て(キャスト&スタッフがかぶる)、

そして(hedgehogさん推薦により)途中まで見ていたネトフリのドラマ「私立探偵ダーク・ジェントリー」に必死で戻りました。だってヒストリーボーイズで一番好きな子が主役だったんです。

全てはつながっていました!これは「私立探偵ダーク・ジェントリー」の決め台詞でもあります)

・・・と偉そうに言っていますが、告白しますと、時系列ではダークを見始めたのはヒストリーボーイズより前だったのに、そのふたりが同じ俳優だってまったく気づいてませんでした。

ヒストリーボーイズではひ弱で健気な男の子(設定17歳)だったのが、ダークは、黄色いレザージャケットを着た、奇天烈なおちゃらけ男だったのですもの。

その間、10年の歳月が流れたとは言え、驚きました。


さて、ドラマの本題です。

それくらい、主役のダーク・ジェントリー(サミュエル・バーネット)は摩訶不思議なキャラでした。

不本意に彼のアシスタントにさせられるトッド(イライジャ・ウッド)が私生活でも仕事でも散々な目にあった日に自分のアパートに帰ったら、その黄色いジャケットを着て髪を7/3に分けたダークが窓から侵入しているところだったのです。

トッドが驚いて攻撃すると、ダークはブルース・リーの真似みたいな奇声とアクションで応じたのですよ・・・もうここで「奇人」ぶりを見せましたが、その後も人生真っ暗闇なトッドの横で、黄色いジャケットが喋ってるような現実離れさを発揮したので、この男、「ドクター・フー」みたいな異次元から来たのかしらと思ったほど。

のち、それは一部当たらずとも遠からず・・・だとわかるのですが。

シリーズ1は全8エピソード。

舞台はアメリカ、シアトル。

トッドは元バンドマンのホテルのベルボーイ。

(このトッドはお目目ぱっちりで小柄なイライジャが演じるので、事件に巻き込まれていく姿は同じ原作者の映画「銀河ヒッチハイクガイド」に出てたマーティン・フリーマンを思い起こさせました。)

トッドが職場で残忍でミステリアスな殺人事件を発見してしまったところから物語が始まります。

ダーク&トッドのコンビ以外に、

ネコ、サメ、犬

事件を追う警察たち

監禁されてたやり手の味方らしい女性

スキンヘッズの暴力団みたいなのを連れたオッさん

ロッカーと取り巻きの不良たち

殺人鬼のイカれ女と巻き込まれたIT技術者の青年

殺された男と失踪したその娘


などなど訳のわからない登場人物が多いのですが、タイトルの直訳「ダーク・ジェントリーの全体論的探偵事務所」が示す通りの、全体的なことがいつ起こるのかと楽しみに暴力沙汰に耐えていると最後にはだいたい満足するようにできていました。

なぜ「だいたい」かというと1回では全部は私には解明できなかったからです。

特に警察側のおっさんたち、暴力団たち、という苦手な、アメコミに出てきそうな
荒くれ男たちは、私には識別からして難しいので誰が誰だか覚えきらないうちに終わっちゃったのでした。

あとカッコイイ女性ファラは、結局誰だったのかも不明のまま。


しかし、BBCアメリカ公式サイトによればシリーズ2が決定しているので、それを見るまでに1を復習して謎の解明を進めよう。



ところで主演のサミュエルくんは、これを見ただけではシェイクスピア俳優とは想像もつかない妙ちきりんぶりでしたが、そんな中にも彼らしさ(本来はダークらしさ)が出ていたのがネクタイでした。



どうもアイスクリームぽいけどハッキリわからないなあと思ってたら、ちゃんと公式に衣装デザイナーさんのQ&Aがあり、ポール・スミスのネクタイで、これの他にアプリコット柄もあるそうです。

このタイは可愛いけど、そもそも黄色いレザージャケットはなぜ・・・と思ってたら、アメコミバージョンの「黄色のトレンチコート」がインスピレーションだそうで、なるほど、黄色のコートよりは面積は少ないから正解かと思いました。