Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ザ・キング

2019-11-29 00:00:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


絶世の美青年ティモシー・シャラメがシェイクスピアのヘンリ-五世を演じる・・・数年前にBBCが「嘆きの王冠/The Hollow Crown 」を作って以来の衝撃が走ったのですが、

いざ配信されて見てみたら、なんだか拍子抜けしてしまい、ブログに書くことさえ忘れてしまってました。

一語一句照会はしてないのですが、原作とかなり変えていて、細部までは私も原作を覚えているわけではないので良しとして、違うふたつのポイントには面食らいました。

1こ目は、フォルスタッフの別人ぶり!もともとダメなやつなんですが、原作では王子時代にはハル王子(ヘンリー五世の戴冠前の名)のお気に入りとして飲み仲間として勢力があったのに、ハルが王となり心を入れ替えたらダメダメな過去の象徴のようにスッパリ切られておちぶれる・・・

と、なんとも救いようがないデブキャラなんですが、これが本作では全然まったく別人さんで、ストーリーがその別人さんに引っ張られて行き、なんともすっきりと展開これぞハリウッド!なんです。

しかし私も初めてシェイクスピアの「ヘンリー五世」を知った時には、フォルスタッフの存在にもその行方にも「なんなんだこれは?!」と面食らったのですが、おそらく同じ感想を持った製作陣がその面食らいを返上するために作ったのではないか・・・とにらんでおります。

2こ目は、数でフランス軍に負けてるイギリス軍を奮い立たせるためにヘンリー五世がした歴史に残るスピーチ・・・・

実は私は「ヘンリー五世」はこれを見るためにあると思っているのですが、ここが、スッパリとない!

いや〜まいったまいった。。。。


「ヘンリー五世」としては拍子抜けても、シャラメさんはやはり見ているだけで価値があり特にロングヘア時代、



フランス王にはなんとロバート・パティンソン!シャラメさんがイングランド・アクセントに奮闘している傍らでイギリス人のロバートさんは思い切りフレンチ・アクセントを喋る・・・変なキャスティング。この人もハンサムさんの代名詞のはずだったのに情けない王様を怪演されてます。



キャサリン役は演技してるの初めてみたリリー・ローズ・デップ。ママのバネッサ・パラディにそっくりな美女!



可愛いだけじゃなくて頭に切れる王女様なんですが、

・・・BBC「嘆きの王冠」ヘンリー六世(つまりヘンリー五世の息子)ではソフィー・オコネドになることを思い出すと・・・頭も切れるし強いわね!と妙に納得したのでした。


Britboxに向けてマーリンが配信終了

2019-11-28 00:00:00 | イギリス
「マーリン」がネットフリックスの配信を12月で終了・・・



と言ってもアメリカの話だと「What's on Netflix」というサイトに書いてありました。

BBCは「マーリン」だけでなく大部分の番組を現行の契約終了に伴いネットフリックスから撤退する動きとのことで、

「Britbox」= BBC、ITV、チャンネル4の共同配信サービス開始に向けての準備が着々と始まった、ということですね。

・・・これは、少なくともアメリカでもBritboxサービスが提供されるということでしょうか。

先日Britboxの話を初めて読んだ記事ではイギリス国内のみのサービスだったと思ったんですが。

アメリカなら英語圏なのでそのまま配信できるから売りやすいのかな。

日本の動画配信サービスの中では、ネットフリックスが1番世界に足並みをそろえていて、世界同時配信にも乗れていたし、「The Fall」の時にはイギリステレビ放送の1ヶ月後には日本で配信されていたありがたい存在です。

「マーリン」は日本ではシーズン1しか見られないので残ったと言ってもそんなに大喜びってほどでもないのですが、

Britboxに向けてBBCとネッフリの関係が疎遠になるのは心寂しいです。

いっその事、日本ではBritboxごとネットフリックスに投げ込んでくれたら嬉しいんですけどね!!



寄宿学校のスネ夫

2019-11-27 14:09:00 | 異文化


私の職場のボスはとても性格がひねくれています。ひとこと目はまず否定から。否定でも口を開くだけいい方で、スルーされて困ることもたびたびあります。

フロントチームだけではなく、他部署にもそうなので困られたり怒らせたり。

そして彼はフロントスタッフであるにもかかわらず究極の面倒くさがりなので、ゲスト(宿泊客)にサービスを求められると文句を言い、後輩スタッフにはそれを真に受けてゲストに冷たく当たる人もいちゃったりするので、もっと上層部へのクレームまで発生しています!

先日ボスの勝手な勘違いで私のこともひどい言いようだったので、人の尊厳をわざと傷つけて勝とうとする嫌な性格はどこから来たのかと考えてみたら、

彼がスイスとイギリスの寄宿学校へ行ったことに思い当たったんです!

いじめっ子は自分がどこかでされたことを、仕返しに人にしています。

ボスは私と同世代なので、ふつうの高校や大学の留学でさえも珍しかった時代に、自分が望んだわけでもないのに親に、まず日本のインターナショナルスクールに、そしてその後ヨーロッパに行かされたんですね。

うらやましい親と環境じゃないか〜〜〜と思うのは私だけじゃないですよね?

おかげで彼はイギリスの高校生がとる国語(つまり英語)の最終単位もとってるし、スイス時代にドイツ語とフランス語も覚えたそう。

でもね、帰国子女と違って親はいない環境に、外国に一人で子供が行かされた。しかもスイスといえば世界の富が集まるところであり、当時アジアはまだ発展途上で中国も韓国もシンガポールも貧乏だった。金持ちの白人社会に投げ込まれて彼は学校でたった一人の極東人であったのは想像に難くありません。

その昔大人の夏目漱石でさえもイギリス留学で精神を病んだというではありませんか。1970年代のロンドンでもフレディ・マーキュリーは「パキ!」と人種差別受けていたではありませんか。

ボスがどんな少年時代を過ごしたのかは、彼が認知症のお母さんを施設に入れた時に「やられた通りにやり返してやったぜ」という一言を聞いた時に「あ、辛かったんだ」と私は初めて気づきました。


地方都市のサラリーマン家庭で育った私には、家族で海外に住んでた帰国子女の人たちや、外国の大学や学校を卒業した(外国人は学費も高く生活費もかかるので裕福な家庭でないとできない)という人たちは単純に羨ましいなあ〜!と思ってたので、目からウロコの気づきでした。


気づいてから周りを見ると、英語も仕事もできる人たちはだいたい自分の希望で留学したり海外で働いたことがある人。帰国子女という立場で、つまり親の都合で海外生活を送った人には、英語はできるけど仕事や人に対して消極的で気弱そうな人が多いです。ボスのように子供のうちから寄宿学校というのは初めてのパターンですが、攻撃性を身につけて差別から自衛するのでしょうか。


ボスは口と性格は悪いけど仕事には口うるさくなく、自分が遅刻魔なので勤務時間にはユルく、暇なときに早めに帰してくれてタイムカードは定刻に押してくれたこともあります。

そして何より、希望したお休みはほぼ100%叶えてくれるのが最高です。

ボスのコンプレックスを刺激しないよう、下手に、申し訳ないという態度で望めば。











ストラウドのお土産/ヴィンテージNMEも

2019-11-26 20:28:00 | イギリス
少しご無沙汰しました。職場でシステムが変わったのと自宅にロンドン時代の友人+そのお友達が来てくれて、職場の拘束時間は変わりませんが気持ちに余裕がなくなってしまって^^;(特に人に教えるのが緊張です)

でもそんな日々に、懐かしい友がステキなお土産を運んできてくれました。

けたたましく動くフレディ・マーキュリー!



イギリスにはタブロイド判というスポーツ新聞サイズの新聞が普及していて、ネット時代到来前には一般人に愛されておりました。(でも今でも無料化こそしたものの地下鉄にスマホの電波がないロンドンでは紙が読まれています!)

そのタブロイド新聞版の音楽雑誌も複数存在し、その中でも70年代にトップの人気を誇ったのがこのNEW MUSICAL EXPRESS。「NME」としての方が有名かも。

とにかく1976年、つまり「ボヘミアン・ラプソディ」でトップになった後、かつロングヘアでレオタードの貴重なフレディは表紙と真ん中のページに掲載され、しかも中の写真は胸毛のアップが見開き2ページに?!

中にはエジンバラでのライブのレポ、最新作である「オペラ座の夜」の評。

クイーンは初期、プレスに酷評された、とは彼らの歴史エピとして有名ですが、まさしく「これな!」で、ブライアン・メイはロックを忘れたようだ〜ボラプに至っては後半までギターが出てこない〜オペラどころかギルバート・オサリヴァン(ソフト・ロックと呼ばれてNMEのような硬派音楽誌からは馬鹿にされていたようです)〜曲よりも歌詞の方がさらにひどい〜言い放題。

よもや42年後に伝説となっているとはライターも夢にも思わなかったであろう。。。



15P・・・今なら22円。



これを持ってきてくれたのは、中古レコード屋を共同経営する二人なので、レコードを物色してた時に見つけたのでしょうね。

そして奥さんが見繕って持たせてくださったであろうアイテムの中から。。。

テスコとオーラ・ケリーのコラボエコバッグのミニ!
このシリーズで大きいやつも別のロンドン友人から頂いたことがあるのだけど、このサイズは見たのも初めての22CM四方ほどのハンディ版で、見た瞬間に「お弁当に丁度いい」通勤アイテム。素材が重い麻のジュードでかなりしっかりしています。なぜか日本では見ない素材。



ジャムスプーン!

実は4年前にイギリスに行った時に、私がこれを買いたかったのにこの短いのは品切れで、代わりに長いのを買って帰ったことを奥さんが覚えていてくださったんですね。これ、瓶のフチにかけておけるので、とっても便利なんですよ!



ジャムも!
町で毎週末に開かれるファーマーズマーケットで手作りのを。三越や伊勢丹の英国展でもこれは売ってません!ありがたや〜



こちらもご当地ワイン。裏のラベルにガーランドが描いてあってかわいい。

温暖化によりフランス、スペインが暑すぎて良いブドウが育たなくなり、イングランドがワインの産地になるのも近いかも!



うちではお客様は和室にお布団を敷いて寝ていただくんですが、次の日もまだ泊まるのに几帳面にもこのような状態にしてお出かけして行ったことにあまりにも感動したのでパチリ。。。




クリスマス・ナイト〜恋に落ちた騎士〜

2019-11-21 22:20:00 | ジョシュ・ホワイトハウス


ジョシュ・ホワイトハウスのネットフリックス映画「クリスマス・ナイト〜恋に落ちた騎士〜」が配信開始されました!

ジョシュくんは最近髪を切ってしまったので、このクルクルヘアが見られるのも貴重です(涙)。

共演のバネッサ・バジェンズはプロデューサーもしています。

バネッサ・バジェンズとはディズニーチャンネルのハイスクール・ミュージカルでアイドルとなった女優/歌手ということで、ふ、不思議な巡り合わせですが、

ジョシュくんを出してもらったことでお礼こそ言わずもがな、

「ポルダークのアーミテージ見ていいと思ったんでしょ?!
また時代劇のコスチューム着て欲しいと思ったんでしょ?!」

なーんて思っても口には出しませんよ。



14世紀のイングランドの騎士が21世紀のアメリカにタイム・トラベルしちゃったら・・・という設定で、もうストーリーが半世紀前の少女マンガみたいなんですが、



イングランドはアイルランドでロケをしたらしいけどこんなシーンや



こんなシーンを撮ってくれてありがとう!です。



出会いが町で偶然ぶつかって、とかときめく瞬間は転びそうになったところを助けられて、とか、これでもか〜の乙女ちっくマンガエピの連続ですが、

Time to say good night to the good Knight./善い騎士におやすみを言う時間よ。

のダジャレセリフにも泣けました。



そして、これはサプラ〜〜〜イズなプレゼントですが、

盛り上がったシーンで聞こえる歌声はミュージシャンであるジョシュくんの作で歌なんですよ!知らないで見てたので、聞こえてきた時はときめきました!