Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

バーチャルツアー

2022-06-29 08:22:52 | 近況

旅先でコロナに罹ったら・・・と考えると二の足を踏む海外旅行。数日の休みを取るだけでも仕事の調整が必要というのにそれがコロナになってあと2週間は帰れません、となったら憂鬱この上なし

なので日帰りバーチャル海外旅行ということで、一時帰国中の娘に初めてのディズニーシーに連れて行ってもらいました。よくわからないまま「トイストーリー・マニア」にトイサイズになって潜入です。

大きなコンセントがかわいい。日本のプラグというのがちょっと旅行みには欠けるけど、アメリカ仕様だとコンセントだとわかりにくいためのデザインでしょうねえ。

実は乗り物に乗ってからシューティングゲームだと気づきました。3Dメガネは標的までの距離に奥行きを与えるためのものだったのね。。。ちなみに下のスコアには「ウサギ」がprizeと書いてあるのにもらえませんでした。プンスカ=3

東京は36度Cの猛暑日でしたが、実はこの日が梅雨で大雨だったら7月上旬を予備日に設定していました。今や7月にもっと暑くなったら大変ということで決行しましたが、もっと暑いっていったい何度になるというんでしょうね。通常の私は暑さに滅法弱く夏は命をキープするだけで精一杯なのですが、この日は適度に風があり、野外の移動と待ち時間は日傘利用、平日火曜日はどうやら空いてる日らしく、待ち時間も少なくて命が無事でした。

やややっ!「マーリン」みたいな世界・・・!アーサー出てきそう!

「シー」だけあって、海底2万マイルの世界も。潜水艇ポッドに乗って潜水、文字通り。

デザインがレトロSFというかスチームパンクというか、よきよき!

このアトラクション、随所に「N」マークが付いてたんですが何の「N」?教えて偉い人。。。

海底は海底でもここはやっぱりネズミーランドのお隣、おさかなポンド、fishyでも乗り物がかわいい。クラゲもいましたし、このハリセンボン?に乗りました。上がりました!文字通り。

それに海だけじゃなくて、空への挑戦もありました。「ソアリン」と言ってほぼエディ・レッドメインとフェリシティ・ジョーンズの映画『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』(The Aeronauts)な人類の飛行への歴史アトラクションも楽しかったです。待ちエリアが博物館になっていて世界の飛行展示の中に飛ぶドードーやペンギンが・・・。日本の忍者も凧に乗って飛んでる絵画もありました。

これは水上パレードの曲に合わせて運動する私。この炎天下に着ぐるみで踊ったりするパフォーマーを思うと、観客はノリノリで応えなくては可哀そうではないですか。

このゴンドラ船頭さんの衣装が上はセーラーシャツになっていてシー1番のかわいさなのですが、柴又の寅さんによく似た方がいらして麦わら帽子といいサッシュベルトはほとんど腹巻に見えて、さすがTOKYOディズニーと脳内で盛り上がりました。寅さんはスパークスが1番好きな日本映画ですから。海外オペラ「MIKADO」の芸子さんがロココに見えるのと反対バージョンですかね。

寅さんヴェニスにも教わったイタリア語挨拶「アリベデルチ!」とお別れして、とても気になっていた子供向けとみられる「フランダーのフライングフィッシュコースター」に乗車。ジェットコースターが苦手でもこれなら楽しめます!

このピンクとイエローのかわいいフランダーはトビウオなのだそうで、なんてかわいらしい井出達でしょう!?ショップでトミカ製の2連フランダーを見つけ¥2200でひるんでしまったのですが、帰宅してからオンライン販売価格(Amazonなど)見たら¥4000以上の値段がついていました。え======

ディズニーシーがイタリアの町の再現と知った時は「それならイタリアに行けばいいのに」と思いましたが、まさかコロナなんてもので旅行もカンタンには行けない日が来るとは想定できず。街並みはイタリアだけでなく、古き良きアメリカやその他ヨーロッパの、ウォルト・ディズニーさんが子供だった頃の夢の国をカタチにしたのかな、と想いを馳せました。


ベイ❤︎ミドルトン公式写真

2022-06-28 07:36:05 | コリン・モーガン

ずっとこんなのを待ってました!なお写真がcorsage公式インスタグラムに来ました。やっと〜!

カンヌ映画祭の後、オーストリアでのプレミア上映イベントの様子などもupしてくれていましたが、どこにもコリンの姿がなくて寂しかったのでこの写真の威力は大・・・^^ふたりともいい表情・・・さあ、次はお馬さんつきのふたりも見たいですね。

ドイツ、オーストリアでは早くも7月7日からの公開ですが、ヴェネツィア映画祭は毎年8月〜9月ですが行かないのでしょうか。ベルリン映画祭は2月なのでちょっとタイミングが合いませんね。「ベルファスト」は多くの映画祭に参加していましたけど、どうなんでしょう。日本の配給会社さん、よろしくお願いしますね、オーストリア政府観光局さんも協賛してくださるとウィーンに行きたい!って人が増えること請け合いですよ。

 


ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ

2022-06-26 22:12:48 | その他の映画・ドラマ・舞台

映画「ヒトラーに盗られたうさぎ」原作本「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」を読みました。1980年発行で現在絶版、映画化されたら原作本も再販または文庫化されているのでは?という淡い期待も期待に終わりましたが、幸い図書館にありました。

面白かったです。映画もロンドンに着いたところで終わって個人的にはガッカリしましたが、本の方でそこまで読んだ時、その後の人生をイギリスで過ごし、イギリスで終える作者の亡命の旅が終わった瞬間だったのかと納得できました。

おとうさんは演劇批評家、おかあさんはピアノが趣味(?)の家事が苦手な家庭で、国から国へと移動した子供時代なんて、外国に転校とは大変なのでしょうけれども、サラリーマンと主婦の家庭で育って外国に旅行すると「気が狂ってる」と言ってくる親に育てられた私には羨ましいくらいです。

子供の目で見たヨーロッパの国の違いもまた興味深く、ドイツの小学校は勉強も遊びも男女一緒なのに、スイスでは別々に分かれていて好きな子には物を投げつけるのが意思表示とは!ドイツの子供でもフランスのエスカルゴには閉口するのね、とかバゲットやクロワッサン、モンブランのケーキが美味しいのには同じだな〜と頷き、ロンドンに着いたら雨が降ってて寒くて「イギリスでは常にウールの下着を着なくては」「イギリス人は皆ゴム底の靴を履いている」とか。

しかしベルリンやスイスに比べてパリでは夏に暑く何もやる気になれなく皆避暑バカンスへといなくなる、というくだりを6月なのに35℃の東京で読んでる私は。。。

ロンドンで亡命生活が終わったと感じた、と書きましたが、実は「あとがき」によると続編があり3部作なのだそう。2作目はアンナ15歳でイギリスで第二次世界大戦の終わり頃。そうするとナチスに追われて来た身なのに、ドイツ人としてイギリスで敵視されたということでしょうか。気になるなあ。


ヒトラーに取られたうさぎ

2022-06-22 00:37:16 | その他の映画・ドラマ・舞台

大好きな絵本「おちゃのじかんにきたとら」の著者ジュディス・カーの自伝的児童書が原作の映画「ヒトラーに取られたうさぎ」がアマプリに来ていました。劇場公開の時はコロナに負けてパスして以来気になっていたのでやれ嬉し。

彼女は子供の時はアンナと呼ばれていました。父親がヒトラーを批判する舞台批評家だったのでナチスの政権獲得とともに指名手配となってしまい、ベルリンからチューリヒ→パリ→ロンドンへと亡命一家となり移動していた2年間くらいのお話でした。

タイトルからアンネ・フランクのように隠れ住み、ナチス軍に見つかりウサギを取られてしまったのかと悲惨な生活を想像しましたが、ちょっと違いました。お父さんが反ナチのため仕事が思うようになく、一家の生活は厳しくなっていくとはいえ、監禁されるわけでもなく学校に行ったりできています。

ベルリン時代は使用人がひとりいたし、国外亡命しても最初は「公立校はよくない」と言って娘を学校にやらなかったお母さんのセリフからも、そこそこ裕福な中流家庭だったので、パリでは絵に描いたようなケチで態度の悪い大谷さんが1階に住むアパートで家賃も期日内に払えない生活になってしまった=困窮家庭となったのはわかります。

それでも、ベルリン、チューリヒ、パリ、ロンドンです。使用人はいなくても何部屋もあるアパートです。生活の基礎レベルがヨーロッパの中流と日本のいわゆる中流では根本的に違いすぎるよ!!と私の心が叫びました。

お金はないし、ドイツ語圏からフランス語圏への移住で公立学校ではサポートもなくいきなり地元の子たちと授業やテスト、そしてフランス語や習慣にやっと慣れた1年後くらいに今度はロンドンへ引越・・・また言葉のわからない国へ行くとはハードな子供時代には違いありませんが、さすがたくましく揉まれた子供たちはドーバー海峡の船の上で「英語ひとつもわからないけどきっとまた覚える」と腹を括るというか、諦めが良いというか。

でも賢いアンナとお兄ちゃんは「成功した人は不幸な子供時代を送っている」ということをベルリン時代から知っていたので、大変な思いをしても潜在意識で「将来のため将来のため」と快く冒険心を持って受け入れていたようです。

のちにジュディスは売れっ子児童作家に、お兄ちゃんは作家、法律家、そしてイギリスで史上初の外国生まれの高等裁判所判事となりました。


マザリング サンデー

2022-06-21 10:24:07 | イギリス

映画「帰らない日曜日」の原作本「マザリング サンデー」日本語訳を読みました。

映画では『きっとこんな感覚だったろう』と主人公の頭と胸の中を想像しながらも言葉では描かれなかったから推測に近かった物語(本には「お話」と「話」と「物語」の違いの考察まであった)の、まるでテスト模範解答のように興味津々で読み進めました。

映画を先に見て感想も残したので、私の映画鑑賞力がバレバレです。正解もあれば汲み取り不足もあり。自己採点は70点の可/pass。

階級の違う恋人と、階級を越えて過ごした1日がどんなに主人公にとってスペシャルだったかはしっかりわかったで賞。

陽の光の中で見る彼の日常と彼の裸体の意味、自分も全裸で空っぽのお屋敷を歩き回る意味はたいへんよくできました印。

お屋敷に使用人がふたりしかいなかったし、彼は弁護士になる勉強をしているというので私はこのお屋敷の人たちは中産階級かと思ったんです。時代は第一次対戦後、使用人男子も戦死したし、上流の跡取り息子でも勉強とか職業なるものを身につける時代だったんですね。もっとがんばりましょう印。

彼の死について。たぶん、私の力不足だけではなくて映像だけの表現では小説に書かれたことと同じには理解できないんじゃないかな・・・

言葉なしで、彼が身支度にも時間をかけまったく急いだ素振りもないので見ている観客がハラハラするように、婚約者の機嫌とランチに集合した家族(とくに、ニヴンさん!)のオロオロで描いたのは映画ならではの表現でした。小説では主人公が彼を見ながら感じたこととして文字で説明してありました。