VS
アカデミー賞4冠などで話題の映画「バードマン」を見ました。
どんなにすごいんだろう???と期待していました。
ハリウッドとブロードウェイに詳しくなくても笑える台詞も多く(むしろ劇場で笑ってる数少ない人のひとりだったと思う。というのも他の人の笑い声はほとんど聞こえなかった)、劇場の文字通り「舞台裏」を覗いているような興味深さはあったのですが、休日を半分使って劇場で見る価値があったと思うほど私には楽しめなかったのです。
絶賛の声が多い中、私に良さがわからないのは映画、俳優、業界に無知だからだわ。予告からの期待値が高すぎたのもいけなかった。
とか、
私がケチなバイト主婦で映画に行く機会をあまり作れない(独身貴族の皆様が見に行ける夕方は度々子供や夫を放置できないと心のブレーキが働く)から、貴重な時間がもったいなかった、「パレードへようこそ」をもう1回見た方がまだよかった、とケチな感想を抱くんだわ。
とか思ってケリをつけたつもりでした。
がしかし、今日、ずっと見たかった「宇宙人ポール」を見て前言撤回しました。
ポールの方も、SF映画ネタのパロディが盛りだくさんなようなのですが、私は「ET」も見てないし「未知との遭遇」は見たけど覚えてないし、「エイリアン」大好きなのにシガニー・ウィーバーが出演していたことにも気づかなかった不甲斐なさ。
・・・・にもかかわらず、「ああ、見てよかった」と思えたのはDVDレンタル料が安かったからではなく、この映画なら映画館で見ても「来てよかった」と思いながら劇場を出られたと思いました。
パロディがわからなくても楽しめる映画は楽しめる!ことがわかった以上、もう、残る原因はもう生理的な好みでしかないのかもしれません。
バードマンはアメリカのエンターテイメント界を自虐的に笑いをとり、業界の厳しさと魅力、そこが好きでそこで生きたい人間達の内面を描いていると私には思えた。バードマンの俳優だからその役の視点での表現も、それに俳優の個人的な妄想ワールドもありファンタジー的なんだけど、私にはそのテーマがストレートすぎてハードだし、何と言うのか、「So what?」なんですね。うん、・・・きっと何か肝心なことがわかっていないのだとは思う。もしや登場人物達と同じようにアメリカのショウビズ界が好きな人には共感できるのかな。いや、そもそも共感を求める事自体が間違いなのかな。脚本や演出の出来に唸り評価するべきなの?
一方、ポールの方はSFオタクを自虐的に笑いをとり、2次元の世界を楽しみにはるばる英国からアメリカの田舎くんだりまで来たのに、3次元の宇宙人と政府に巻き込まれて大災難。この設定からしてリアルでないから人が死んでも爆発が起きてもちっともハードどころか、出て来る人が皆ヘンテコでかわいくて、見終わった直後の感想は「広い世間様に堂々と顔向けできない生き方(オタク)でもいい」でした。大惨事でも怒鳴ったりせずに冷静さを努めるペグ兄さんがかっこ良かったです。
「汚い/下品な言葉遣い」も両方の映画に出て来ます。
バードマンの方ではそれがあたかもカッコいいかのように、または本当にブロードウエイの幕の裏ではそういうレトリックなのかと思わせるような感じで、一応、見ていて笑ったんですけど、私にはどちらかというと苦手です。
それがポールの方では、それ自体をネタにしたり、そんな言葉言いそうもない宇宙人に言わせるので苦手を感じないのですよね。
あとバードマンだったリーガンが劇場の控え室で物に当たってメチャメチャにする暴力も恐かった。
だがポールでは人間ごと車が崖下へ落ちて大爆発しても恐くない。
と、ない脳をしぼって分析しようとはしたのですけれども、自分でも1番納得が行った理由は、バードマンに好みの俳優がいなかったからかしら?
・・・・いや、それで言ったらポールにもいわゆるイケメンは出てないしそれどころかデブ俳優まで出てるし。
きっと、寿司もキャビアも好きでない、よいものがわからない私だからに違いない。
「こんな美味しいもの食べないなんて人生損してる」とよく言われますが、寿司と同じでバードマンは私の味覚に合わなかったというだけのことでしょう。
アカデミー賞4冠などで話題の映画「バードマン」を見ました。
どんなにすごいんだろう???と期待していました。
ハリウッドとブロードウェイに詳しくなくても笑える台詞も多く(むしろ劇場で笑ってる数少ない人のひとりだったと思う。というのも他の人の笑い声はほとんど聞こえなかった)、劇場の文字通り「舞台裏」を覗いているような興味深さはあったのですが、休日を半分使って劇場で見る価値があったと思うほど私には楽しめなかったのです。
絶賛の声が多い中、私に良さがわからないのは映画、俳優、業界に無知だからだわ。予告からの期待値が高すぎたのもいけなかった。
とか、
私がケチなバイト主婦で映画に行く機会をあまり作れない(独身貴族の皆様が見に行ける夕方は度々子供や夫を放置できないと心のブレーキが働く)から、貴重な時間がもったいなかった、「パレードへようこそ」をもう1回見た方がまだよかった、とケチな感想を抱くんだわ。
とか思ってケリをつけたつもりでした。
がしかし、今日、ずっと見たかった「宇宙人ポール」を見て前言撤回しました。
ポールの方も、SF映画ネタのパロディが盛りだくさんなようなのですが、私は「ET」も見てないし「未知との遭遇」は見たけど覚えてないし、「エイリアン」大好きなのにシガニー・ウィーバーが出演していたことにも気づかなかった不甲斐なさ。
・・・・にもかかわらず、「ああ、見てよかった」と思えたのはDVDレンタル料が安かったからではなく、この映画なら映画館で見ても「来てよかった」と思いながら劇場を出られたと思いました。
パロディがわからなくても楽しめる映画は楽しめる!ことがわかった以上、もう、残る原因はもう生理的な好みでしかないのかもしれません。
バードマンはアメリカのエンターテイメント界を自虐的に笑いをとり、業界の厳しさと魅力、そこが好きでそこで生きたい人間達の内面を描いていると私には思えた。バードマンの俳優だからその役の視点での表現も、それに俳優の個人的な妄想ワールドもありファンタジー的なんだけど、私にはそのテーマがストレートすぎてハードだし、何と言うのか、「So what?」なんですね。うん、・・・きっと何か肝心なことがわかっていないのだとは思う。もしや登場人物達と同じようにアメリカのショウビズ界が好きな人には共感できるのかな。いや、そもそも共感を求める事自体が間違いなのかな。脚本や演出の出来に唸り評価するべきなの?
一方、ポールの方はSFオタクを自虐的に笑いをとり、2次元の世界を楽しみにはるばる英国からアメリカの田舎くんだりまで来たのに、3次元の宇宙人と政府に巻き込まれて大災難。この設定からしてリアルでないから人が死んでも爆発が起きてもちっともハードどころか、出て来る人が皆ヘンテコでかわいくて、見終わった直後の感想は「広い世間様に堂々と顔向けできない生き方(オタク)でもいい」でした。大惨事でも怒鳴ったりせずに冷静さを努めるペグ兄さんがかっこ良かったです。
「汚い/下品な言葉遣い」も両方の映画に出て来ます。
バードマンの方ではそれがあたかもカッコいいかのように、または本当にブロードウエイの幕の裏ではそういうレトリックなのかと思わせるような感じで、一応、見ていて笑ったんですけど、私にはどちらかというと苦手です。
それがポールの方では、それ自体をネタにしたり、そんな言葉言いそうもない宇宙人に言わせるので苦手を感じないのですよね。
あとバードマンだったリーガンが劇場の控え室で物に当たってメチャメチャにする暴力も恐かった。
だがポールでは人間ごと車が崖下へ落ちて大爆発しても恐くない。
と、ない脳をしぼって分析しようとはしたのですけれども、自分でも1番納得が行った理由は、バードマンに好みの俳優がいなかったからかしら?
・・・・いや、それで言ったらポールにもいわゆるイケメンは出てないしそれどころかデブ俳優まで出てるし。
きっと、寿司もキャビアも好きでない、よいものがわからない私だからに違いない。
「こんな美味しいもの食べないなんて人生損してる」とよく言われますが、寿司と同じでバードマンは私の味覚に合わなかったというだけのことでしょう。