Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Alleycats/エッジ・オブ・スピード

2018-09-30 17:39:00 | ジョシュ・ホワイトハウス


ジョシュさん来日より「ポルダーク」見返し隊をひとりで結成していたので円盤をポチったのですが、遥か彼方の英国より到着を待っています。

本当は配信で購入したかったけど日本でのポルダーク事情はそこまで整っていないのです。

そこで待ってる間に、デメルザ役の女優さんエレノア・トムリンソンとアーミテージ役のジョシュ・ホワイトハウスが共演している映画があったので、何よりも日本版が出ていて買ってすぐ見られるので思わず見ましたよ!


写真は公式ツイッター(@alleycatsfilm)への投稿よりお借りしました。名前から私と同じポルダークからのファンと推察!

ま〜〜〜〜、この映画、日本版が出たのが不思議なくらいインディーなんですよ、私にはありがたいことですけれど。

キャストは無名、ポルダークファンに限っては主役ダニーはエレノアだし、彼女のお兄さんの役でジョシュが出ているんですね。

さらに日本人にはソノヤ・ミズノは「エクスマキナ」が記憶にあるし、昨日公開された「クレイジー・リッチ」、私は未見ですが「ラ・ラ・ランド」にも出演している日系俳優なので親近感がわきます。ただし謎の無口なキャラです。そして欧米人の中に混じって不良メイクをしてると中東人にも見え日本人としての親しみはあまりありませんでした。アジア人を無口なキャラに、ってこのご時世ではステレオタイプなキャスティングとも思えます。

そうです、それよりも、私がこの映画でまず思ったのは、エレノア・トムリンソンは実は若いということでした!

ポルダークでは子供3人くらい産んでいるし、甥っ子のジェフリー・チャールズは16.7歳くらいになるし、アーミテージのことを「若い」と表現しているので年上の人妻なのかと思い込んでいました。事実、ドラマの中ではそうなのかと思います。しかし彼女の実年齢はまだ26歳!

それで本作では、ロンドンの不良若者軍団の姫の役なことも頷けます。ポルダークでも最初ボロボロで登場した時にはまだ14歳くらいの子供の雰囲気を出していましたので、その延長線上の悪戯っぽい大きな緑の瞳が愛らしいです。

そしてジョシュの役は妹思いのお兄さんクリス。

ストーリーは、まず日本でなじみのない、違法のピストバイク(ブレーキのない自転車)からして説明しなくちゃならないので、本当によくも日本版を定価¥4.000でだしましたね、と不思議なのですが、そのバイク集団がコミュニティを作っていて、クリスはその自転車を使ってメッセンジャーを仕事にしていました。そして偶然、政治家の愛人暗殺現場に届け物をしに来てしまったことで、その政治家の雇われ火消し屋に追われることに。

ここで日本版のコピーを紹介します「メッセンジャー女子vs凄腕の殺し屋」です。

しかし本編を見るとまずダニーはメッセンジャーではないのです。メッセンジャーの兄クリスがとばっちりに巻き込まれて殺されたので、警察にはただの事故と片付けられたその事件を追求してそのスピードの出る自転車には乗るのですが・・・

クリスが4分の1位のところで殺されてしまうのはファンとしては残念ですが、スチール写真を探すのがタイヘンな割には登場シーンが多く楽しめます。

そして、やはりエレノアって可愛いけどポルダークのような時代劇や、今年初めにBBCでやってたミニドラマ「Ordeal by Innocence/事実は苛む」は50年代くらいでしたがしっくりと来ていたなあ〜と思いました。現代ロンドンの若者ぽくないというのか・・・

逆にジョシュは時代劇の時と違って、先日HUBで会った時の印象やインスタであげてる変な顔シリーズとかあるんですがそのイメージまんまのロンドンの若者でした。

彼は演劇の訓練を受けて俳優を始めたわけではないイギリスでは珍しいタイプですが、この映画撮影でエレノアと共演して息があったのでポルダークも溶け込みやすかったと何かで言っていて、エイダン・ターナーとかジェイムズ・ウィルビーを向こうに回してポンっと入れるって逆に演劇に思い入れがないからこその強みなのかも知れませんね!



町山さんの「グッバイ・クリストファー・ロビン」解説

2018-09-26 10:11:00 | ドーナル・グリーソン


2017年のイギリス映画「グッバイ・クリストファー・ロビン」は日本では劇場上映はありませんでしたが、配信や円盤で見られることになりました。

米国在住のジャーナリスト町山さんは定期的に「町山智浩の映画サーチライト」でイベント登壇されているようで、今回第7弾としてこの映画上映と解説があるというので楽しみに行ってきました。

私はDVD視聴済みでしたがやっぱり大きいスクリーンで見るとさらに良かったです!この映画の場合は森が舞台としてなんども出てきますからそれはスクリーンが大きければ大きいほど良さがわかるというものです。それにミルンの戦争後遺症の描写で戦場の風景と爆撃音が瞬間的にフラッシュバックするのも、やはり衝撃が違いました。

あまりネタバレしたくないので、そういう詳細は控えますが、ちょうど今公開中のもう一つのプーさんの映画「プーと大人になった僕」と比較した感想や意見を観客に聞きながら町山さんの意見もさりげなく挿んでいくインターフェイスで内容もこの映画だけの世界から一歩出て、「クマのプーさん」を両方の映画がどう扱ったか、プーは作者のミルンにとって何だったのか各監督がどう表現したかという話が面白かったです。

さらにこのイベントに来て良かったのは、

実はこの映画には原作伝記本があり、その本の日本語版の訳者の先生方も劇場にいらしていて私たち一般客と一緒に映画を鑑賞され、町山さんが先生方の知識も聞き出してくださったことです。

その翻訳本のポスターが上の写真です。

この映画の感動のラストシーンは実はフィクションとのことですが、訳者の山内玲子、田中美保子両先生によると、そのラストシーンに匹敵する事実が、クリストファー・ロビンの時間軸ではもっとずっと後に起こったのだそうで、それを聞いて「ああ、今夜眠れるわ〜!」と思いました。

実はミルンとクリストファーのセピア色の後ろ姿が頭から離れなくてあまり良く眠れなかったんですけどね・・・

ファンレター

2018-09-25 00:00:00 | 近況
勤務先が賃貸マンションで、1ヶ月から入居できるという物件のため、外国人や海外在住の日本人が1〜数ヶ月滞在というパターンが多いです。短期駐在員の他にミュージシャンもパラパラと見かけるのは前にもここで書きました。

その中で接触の機会が多いのは(つまり手がかかるのは)、日本の某人気ロックミュージシャンのツアーサポートメンバーのふたりです。彼らは何度も来日しているので彼らたちのファンもいるのです。

ファンレターを事務所の人がダンボール箱で持ってくるので、それを本人たちに渡し、彼らが書いた返事(ファンが同封した返信用のカードや写真にサインやメッセージを書いてある)をまた私たちゲストサービス係に「これ出してくれる〜?」とドッサリ持ってくるのです。

でも封筒の封がしてないものも結構あるので、なぜか私たちただのゲストサービス、ファンクラブの事務所の人みたいに封を確認してノリやテープを貼ってあげて郵便屋さんに渡しています。

これをすると、ファンレターの一部が返信用の部分と一体化しているものは文章が見えてしまうし、少なくともファンたちがどんなカードを返信用に送ってきているかわかるんですね。

意外に多いのが季節の絵や写真が入ったカード。夏なら海とかヒマワリ、それから普通に可愛めのスヌーピーとか動物がついてるもの。

しかしやはりファンの心意気を感じるのは、自作のバンドや宛てた個人の写真やツアーロゴでデコされたカードですね。特に本人のCDに封入された写真を使ったものは本物のファン(他が違うわけじゃないんですけど)だってわかります。

返事のサインには、ものによって文章も添えてあるのもあり、きっとレターの文章に反応しているんだな、と他人事ながら嬉しくなります。

しかし全国ツアーは2ヶ月以上続くので、前半にライブのあった地域からもらったファンレターには、まだアーティストふたりとも頑張って返事を出しているんですが、終わり間近になると、ひとりは頑張って飛行機乗る日にまでサインしていましたが、もうひとりは力も尽きたか、チェックアウトした部屋からレターやプレゼントなどがごっそりと出てきました・・・

中にはミュージシャンの写真を一部使って製作されたファンアートとかもあって、そりゃあ大量なので飛行機の荷物に入れるには不可能なんですけど、ファンの気持ちは私の気持ち、ああ・・・

教訓です。

ファンとしては、好きなアーティストにはなんとか気持ちを伝えたいし、アーティストだってもらったらそれは嬉しい。だけど来日の場合、集中してもらうし2ヶ月以上続くツアーの終わりの頃には移動の準備もあるしもらってから飛行機乗るまでそんなに時間ないですから見てもらえない可能性も大。レターやプレゼントはなる早で渡す!のがいいみたい。

かと言って、自分が行くライブが日程の終わりの方だったら、いっそ事務所宛に送るというのがいいかと。ライブで届いたファンからのものとアーティストの私物が詰まったダンボール箱が数回事務所から届くので、そこに入れてもらえると思います。





ジョシュから写真家ジェンマ発見

2018-09-24 20:27:00 | ジョシュ・ホワイトハウス


ポルダークの3と4でアーミテージが見たいがためにYouTubeをウロウロしていたら、ものすごく可愛い動画を見つけてしまいました!

いい加減もうジョシュ君ネタは尽きたよねと私も思ってましたがイヤイヤイヤイヤ・・・

この動画は6年前のもので、ファッション写真家のジェンマ・ブースの試作なんです。男女3人が楽しくハロウィーンパーティー(?)のような昼と夜と朝を過ごすんですが、この3人、トライアングルかというとそうでもなくて「ポーの一族」のアランが「隣の女の子たち二人とも好きだよ今はこわいエドガーもいないから思い切り楽しもう」って感じなんです!

それでさらに若きジョシュ君の可愛さもさることながら、ジェンマさんの世界に釘付けになって彼女のことをちょっと調べたら、VOGUE(日本のVOGUE girlも含む)やELLEなどの一流ファッション誌、i-Dなどの英国のストリート誌、そしてなんと、私が大好きなフランスの子供ファッション誌「Milk」でも活躍されていました!

この世のネバーランドのような、レトロとファンタジーが混ざった世界観は子供だけのものかと思っていましたが、大人でも彼女にかかるとその世界が作れるのか。

そして雑誌の写真だけでなく、ポートレートも撮っていて、その被写体にナタリー・プレスがいます。ナタリーは、コリン・モーガンと「ISLAND」というインディー映画に主演したり、「サフラジェット/未来を花束にして」にも出演している俳優です。彼女も個性的な顔立ちで気になる存在でしたが、そのポートレートはロンドンの「ナショナル・ポートレート・ギャラリー」が所蔵しています。

愛するものがつながると胸がときめきません?

ポルダークのDVDも買う予定ですが、こんなものをヒョイと拾うのでYouTubeさんもたまには散策するの楽しいですね。





ジェンマさんの写真は2点ともMilk

モダンライフ・イズ・ラビッシュ感想ネタバレなし

2018-09-22 19:11:00 | ジョシュ・ホワイトハウス


やっと試写会本編の感想です。でも公開は11/9、ネタバレなしで行きます!

とはいえ、主役のふたりがどんな人物なのかはプレスでも書いてるので、私なりのご紹介を;

リアム(ジョシュ・ホワイトハウス)はヘッドクリーナーというバンドをスタートさせたばかりの音楽大好き青年。しかし青年というより男の子という言葉がぴったりな存在の軽さであった。実は中身は「デジタル生活なんてホンモノじゃない。レコートの音がいちばん。CDも配信もクソだ」と主張する、スマホもカフェラテも嫌いな謎のミレニアル世代おっさんなのに。。。。

彼と恋に落ちるのはナタリー(フレイヤ・メイバー)というCDジャケットを手がけたいグラフィック・アーティストの卵。しかしリアムの主張とは反対に、世の中CDやレコードは過去のものになりつつある、つまりはアルバムジャケットのデザイナー職も先細りということ。

リアムはバンド以外にもバイトもやってたけれど、なんといっても好きなもの以外には集中できない存在の軽さですぐに辞めてしまうのです。そんな彼と盛り上がって暮らし始めたら、当然ナタリーも職なしでいるわけにはいかず、不本意ながら生活のためにデジタルコンテンツを扱うハイテクな会社でキャリアウーマンを始めるのでありました。



このリアム、好きなことしかしないので生活能力ないくせに主張だけは譲らないという、夢見る夢夫くんなところがうちの夫にそっくりで内心「やられたー」という思いがますます募りました。公式に書いてあるんですが、「ブラー」の音楽が出会いのきっかけ、というあたりを読んで、その昔結婚前の夫と一緒にブラーのライブを見に行って盛り上がった私なんでした。

もちろんのこと、リアムの中の人は夫よりルックスもカッコよくかわいいですから、生活力のなさにブーイングしたくてもできないというジレンマ!

しかし、このリアムというキャラは、クールで大人な「ポルダーク」のジョシュの演じたアーミテージと全然違うとずっと思っていた私だったのですが、よーくよーく考えてみたら、アーミテージのように純真にひたすら女性を崇め愛を差し出すキャラは同じなんでした!!!ほおううう!我ながら感心しました!アーミテージは物静かな貴族。方やリアムは現代の労働者階級のロッカーだけれど、ピュアなんですよぉ〜

あ〜そうかそうか、キャスティングの人は美しくピュアな男を演じられる俳優としてジョシュを買っているのかあ。そのピュアさに泥沼にはまっても見ていて暗くならない太陽のようなところが彼の持ち味かもしれません。

そしてナタリーの女優、フレイヤ・メイバーさんも初めて見たのですが、繊細で赤毛が愛らしくて、ヒッピーな格好もキャリアウーマンのヒールも似合うという綺麗な人です。彼女も少女っぽい雰囲気があって、とっても愛らしいカップルなんですが、彼女の方が1歩お姉さん。付き合い始めたあたりでリードしてるのは彼女だとわかる可愛くてキュンとするエピソードがありますのでお楽しみに!!!

そりゃ夢夫くんと生きていくにはこのナタリーやデメルザみたいな現実的な女でないとね。彼女たちは現実的に強く賢いのに、強く見えない容姿がまた私は好き。

さあ、ロンドンを舞台にこのカップルに何が起きてどうなるのか、私も2日しか経ってないのにもはやボロボロと忘れ始めているので公開されたら見に行くぞー!