またまたブログを放置していて、時間があれば絵を描いていたが、そもそも今月はイギリスの友達が別々に2人遊びに来てくれたので仕事の休みをそれで使ってしまい兎に角時間そのものがなかった。舌がピリピリして何か悪い感染症にかかったのではないかとビビりながらも時間がなくて2週間たってようやく口腔外科にかかったら、乾燥して炎症になったらしい。「よく噛んで唾液を出して食べてください」と言われて気づいたけど、私はすごい食べるのが早いのできっと噛んでない。食べてる時間が勿体無いのだもの。
そんなで久々に読みたい本が目に留まって読んだのがこちらの児童書のような誰でも書。
夢みがちな子供の視点らしいので、親近感あるなあと興味を持った。そしたら期待以上にキュンとしてしまい、ついに放置ブログに書き留めておくことに。もはや本当に自分用記録だ。
11歳の男の子の主人公が子供ワールドはこんなに楽しく冒険に溢れてる・・・と言うような、イーニッド・ブライトンの冒険児童文学みたいなのでちょっと頭でっかちな大人びた夢みがちな子バージョン(私はそういう子供だったので)かと思っていたのだが、
ところが!予想の斜め上を行った部分があって、子供特有のおもちゃや泥棒の世界に入り込んでしまうと言うのの他に、ネコや大人や赤ちゃんの身体に子供の魂として入ってしまうというエピソードがあった。もちろん子供の魂なのに猫や大人の心も持つと言うのは不思議ではあったが、体に入ると言うことは脳や神経に入ると言うことでもあって、猫や大人の感覚も持ち合わせるのかな・・・などと辻褄合わせも脳内でしたけれど、その体験だけが書いてあって、夢から覚めるとちゃんと子供の身体に戻ってるのだけど、他の身体に入った時の記憶もあって、そしてまた日常は進んでいく・・・という淡々としたストーリー。
淡々としていながら、11歳の子の頭の中はどんどん他の世界も取り込んで、そしてまた新しいことが次々と起こる(日常のことなのだけど)のでどんどんその感覚も脳の片隅に追いやって生きてゆく。これはタイムマシンと超能力の話にも思えるけど、子供の頭の中で起こっていることとして書かれていて、大人が読んで子供の頃はそうだった時間がたっぷりあったな・・・と懐かしむこともできればまた、あれから自分は何も変わってないとも思え、それを超えて生き物の世界は悪くない、と肯定感に満たされるのでした。
とは言え、子供の視点を思い出して気づいたことは、やらなくては・・・と大人としていつも時間に追われているけれど、それはできるだけ放棄したほうが幸せなんじゃないか、ってこと。すでに掃除とか片付けとかすぐやらなくても生活にすぐ困るわけではない家事は放棄して絵を描いてるんだけど、あとは一体何を放棄できるのか。