Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

帰らない日曜日

2022-05-30 20:23:20 | その他の映画・ドラマ・舞台

ジョシュ・オコナーにオリヴィア・コールマンにコリン・ファース、というだけで劇場に行った映画。

1924年のイギリス。第一次大戦で子供世代を大勢失ったコツウォルズあたりの中産階級3家族の物語です。コリン・ファースは大変に控えめな人の良い田舎のジェントルマン、オリヴィア・コールマンは自意識=世界のようなその妻を好演していました。その家の孤児のメイドが本作の主人公、ジェイン(オデッサ・ヤング)です。

物語の中心はその1924年の1日ですが、実は現在作家として成功している女性の過去だということが、現在のジェインが時々挟み込まれるのでわかってきます。するとストーリーが単なる時代劇ではないのかという気になりますが、実はそのジェインの人生においても今につながる過去の日なんだとシンクロしています。

さて!まあ色々とありますが、ジョシュくんが、清純派の顔して「ゴッズ・オウン・カントリー」「ザ・クラウン」に次いで、またまた脱ぎっぷりのいいことに面食らう映画です!この3つの作品は芸術というか文学的というかとにかく高尚なイギリスの映像美〜と世間的には堂々としてるのに、どれもジョシュくんのセクシー日記、でも3つとも品の良い教養のある人向け、みたいな顔をしているので助かりますよ!

そういう意味でタイプは全然違うけど、なぜか脱がされるベン・ウィショーの次点にランクインです。

でもこの映画でのヌードは、作品的にとても意味があることが嬉しい。

つまりですね、その1日というのは、秘密の恋人だったメイドのジェインが、中産階級の御曹司ポールの家に初めて表玄関から訪問するんですが、なぜ家の人がいないかというと、ポールと近所のもうひとつの仲良し家族の娘エマの婚約祝いランチで集まってるからなんです。ポールはみんなには法律の勉強と言って遅れて行くのだけど、婚約を直前にして近所のメイドを呼び出してセックスしてるのです。幼馴染の婚約者を待たせて。そしてその日は母の日なので、イギリスのメイドはお母さんを会うのに1日暇をもらえるのです。

それまでは、身分違いの秘密の恋なので、人目のない場所でセックスするか、仕える家のお客様に支給する使用人としてしか会ったことがなかったのが、使用人ではなく恋人として家に招かれ、彼の部屋で彼の日常を、プライベートを見るという体験、もっと言うと孤児=労働者の中でも下ランクの少女が中産階級の生活にスライドした時間でした。彼が結婚したらそんなことはもう起こらないだろうから、多分最初で最後の。

ポールが遅れてランチに出発した後も、ジェインは服を着ないで家の中をウロウロするので、見ている方は誰か帰ってきたらどうするんだよ!とハラハラするのですけど、あれはその家に恋人として来ている自分をめいっぱい味わい楽しんでいるのだと後で気づきました。ポールが「食べていいよ」と言い残していった、お屋敷のご主人用に他のメイドが作ったパイをゲストとして自分が食べるってなんともエロい気分に浸れると思います。

原作といえばどの程度映画が原作に近いのかわかりませんが、映画ではその後20年くらい経って作家となる、なっている頃のジェインのエピソードもかなり挟まれるのですけど、それは80代になった作家の別の辛い恋の経験も投入する意味があまりなかったと思います。孤児で生まれてメイドとして富裕層の暮らしを見た。その後60年くらい生きてたらそりゃあ色々なことがたくさんあったのではと想像します。本が好きな人間だったから恋のそのふたつだけだった・・・?どちらもドラマチックなのだけど、回想録風の過去としてはひとつでよかったと思いました。

 


LINA STORESで感じる新旧のこと

2022-05-29 18:07:13 | イギリス

ロンドンに住んでいたころのお気に入りイタリアン・デリ「リナ」の東京のカフェに行きました。ロンドンでも近年、1号店のSOHOの店に加えキングス・クロスにカフェを併設する店を展開していると、日本進出のことを調べていて知りました。

上が青山店、下がSOHO店の写真です。外観はうまい具合に再現していると思います。

折しも午前中に土砂降り豪雨にみまわれた日だったからか(?)店内はほどほどに空いていて、本来は1時間半の予約テーブルに3時間近く座っていられました。お料理も大変に満足。

なぜかパスタの写真は撮らず、上がナスのコロッケ、下がティラミスです。やっぱりおいしいティラミスはおいしいな~!!!

お料理にも、えんえんとおしゃべりさせてくれたお店の雰囲気にも満足し、さてショップでお土産も買おうかな・・・と商品を眺めて、ロンドン店のイメージが頭にあったので品数の薄さとお値段の高さにひるんでお買い物はなしになってしまいました^^;

ま、仕方ない。パンデミックと戦争中で世界的な物価の上昇に加え、私のロンドン時代はブレグジット以前、英国とイタリアは無関税経済の関係だったし。はるばるイタリアから日本まで食材を運んだらそりゃ経費も高くつくのは当たり前。

そしてロンドンにリナ以外にもあったイタリアン・デリ店を色々思い出しました。イタリア人の移民が経営する個人商店が多く、たいていは小さい店にぎっしりと商品が詰め込まれていて、ガラスケースにはフレッシュチーズが並び、本物のモッツアレラがバッファローのチーズであると知ったこと。生ハムを薄くスライスする機械がなかなかデカくて指先が入っちゃったらどうするんだろうと恐ろしい妄想が浮かんだこと。お店の手作りラビオリが日本のお肉屋さんのコロッケみたいに手軽に買えたこと。

義理の家族がイタリアに住んでるので年1くらいでイタリアには行ってたので、そういう家族経営の店にも慣れていたせいでロンドンでは逆に英語も通じるので自由に買い物が楽しめた。クリスマス前にはパネトーネを買いに行った。ぜんぜんお洒落じゃない街の店の方が値段も安いし緊張しなくて好きでした。

しかし、その頃(2000年代)のロンドンにも東京のリナのような、洗練されたイタリアン・カフェはあって、いつもおしゃれな若者や家族連れで賑わってました。場所も洒落たエリアにあるのでお値段もそれなり。

私がロンドンで好きな所は、自分の経済力から選択肢も必然的に狭まるけど、生活感のある昔ながらの・・・って店やレストラン、カフェだったけど、現在時間が年表で言うとどんどん右にずれるに従ってそういうものは減り、先端のものが普通になって行く。20世紀にはなかったファスト・ファッションが普通になって、今やその実店舗も縮小されオンラインに以降しているように。

今度ロンドンに行ったらSOHOリナがどうなったか訪ねよう。多分、あの店は変わってないと思うけど、キングスクロスの方も見てみたい。そして新しいものから目を背けることを止めにします。(今まではそうしていたんですよ)

物心ついた時からピカピカ真新しいものはなんとなく憎かったんですが、自分の過去が増えるにつれて新しい物が相対的に増えてきたのでそんなこと言ってる場合じゃないと気が付いた次第。

ピカピカのリナを見てそんなことを・・・

 


日本でのWe Hunt Together2日程

2022-05-25 09:55:15 | コリン・モーガン

英国でシリーズ2が放送中の「ロンドン追う者たち追われる者たち/We Hunt Together」ですが、アメリカでも放送が決まったと言うお知らせを見て、拳を握り締め唇に力を入れながら『念の為』『もしや』と言う思いでのぞいたAXNミステリーの番組表に、

あったーーー =3

番組表は7月まで出ていて、そのギリギリの、7月31日

むむむ、しかも一挙放送、フレディマラソン・・・リアムマラソンでもある!

私のお誕生日でもあるので、休日をとってお祝いハッピー・リアム・デー^^


ブック・オブ・ダスト/河合祥一郎トークライブ

2022-05-24 09:55:15 | その他の映画・ドラマ・舞台

フィリップ・プルマンは「His Dark Materials/ライラと黄金の羅針盤」の原作者として有名な児童作家です。「ダーク・マテリアルズ」として最近ドラマ化されてライラのおじさん役をジェイムズ・マカボイがやっています。のでイギリスでは現在でも定番人気のシリーズです。

最初に、「モース」シリーズで好きなオックスフォードの街が舞台で、また主役のライラが「ENDEAVOUR」トゥルーラヴ役のダコタ・ブルー・リチャーズだったのにつられ、2007年の映画版「ライラの冒険/黄金の羅針盤」を観ました。でもオックスフォードのあの中世の屋根の上をライラがピョンピョン走り回ること以外、ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグなどベテラン人気俳優が出てる割に印象に残りませんでした。

しかもフィリップ・プルマンはコリン・モーガンが子供のために読み聞かせしたグリム童話も手がけていたし、あれはなかなかよかった、代表作の面白さがわからないのは私の教養が足りないせいかも・・・

そこでこの前日譚「ブック・オブ・ダスト」ならどうだろう、しかも河合祥一郎先生のトークライブもついてる日が調度行ける日だったので、それなら親切解説で良さがわかるかも!と期待して観に行きました。

ところが、これがやっぱり印象に残らないストーリーだったのです!

最もトークショーは、今回河合先生のゲストは部隊美術家の松生紘子さんで、彼女はイギリスで舞台美術を学び働いた経験もある人なので、今回の舞台の話題のプロジェクション・マッピングがいかに素晴らしいかはよく理解できたのですが、ただでさえその舞台装置には心を奪われて肝心のストーリーの方はどうでも良くなっていたのはそのままとなりました。

雑なあらすじは、12歳の少年と16歳の少女が、まだ赤ちゃんのライラを実の母親から守って逃亡、その旅で気の合わなかったふたりに友情が通う、と言うもの。

これ、実の母親が赤ちゃんの敵、と言うのは変な話なのでその辺が掘り下げられてたら私も興味を持ったかもしれないのですが、そこは最初から不倫の元カレの子供で思い入れはなく、ただその子が世界征服のキーになる予言があるので追っていると。

そのかわいそうな赤ちゃんを守るのが12歳の子供だけど大人が演じていて、俳優さんがジェイムズ・コーデンの弟みたいな体型で憎めないし子供特有のアクセントでうまい、けどそれ以上の魅力は感じず。16歳の少女の俳優さんもまた同じで悪くはないけど、引かれるものがない、= 主役ふたりの人間関係が見もののはずがそのふたりに興味がないので喧嘩しようが仲良くなろうがどうでもいいよ。。。となってしまいました。

これ、12歳の少年の目線か、16歳の少女の目線かどっちにも中心がないのも変。パブで働く16歳の少女には、当然言い寄ってくる酔っ払い男も多い。赤ちゃんの親と言っても通じるし。でも12歳の少年の方は大人の世界で働いてるけど若者文化が生まれる前の時代のような子どもらしい子どもで、最初は大嫌いだった少女と心を通わせた時に思わずキスしたくなって顔を近づけるのに、少女からピシャリと「私たちにはそういうのナシ!」と言われて、「ハイ、わかりました」と納得した様子。それって私がやらしいのか納得がいきませんでしたよ。。。

まあ深く考えず、舞台での生き生きとした「水」の表現と、人間の魂が可視化された動物の人形を楽しむには価値があります。それに上演されたブリッジ・シアターは、コリン・モーガンとロジャー・アラムの「A Number」を見て狭くて舞台が客席に張り出していていいなあと思った所。小さめのステージでもこんなにスケールの大きい表現ができるなら、演劇を総合芸術として考えたときに可能性を広げた作品と言えるでしょう。

 

 

 

 


コリンとお馬降臨「Corsage」

2022-05-22 07:48:43 | コリン・モーガン

ベイ・ミドルトン(コリン・モーガン)とお馬さん達が出てる予告編がやっと~~!

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