Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ゴーストワールド

2023-12-03 08:11:34 | その他の映画・ドラマ・舞台

「伝説的傑作」というコピーにこれは見なくては?!と映画館に行ってきた・・・ことを忘れてた映画・・・

つまり私にはあまり響かなかったということです。なぜか?アウトローの、つまりかつては社会に違和感感じてる若者だったはずの私にもピンとこない理由を考えてみた。

確かに楽しそうにしている田舎町の人たちにテンションが合わなくて親友と顔を見合わせてうんざり、というシーンには共感するのだけど、でも私の高校時代は自分が少数派として限られた仲間内でしか真に楽しめないということがわかっていたので、すでに諦めていて、田舎町ではなくて都会に行けばそういう人も数多いのだと高校卒業してすぐ家を出たから、この映画のようなフラストレーションには陥らなかったからかな。

ちょっと似てるのに「レディ・バード」というシアーシャ・ローナン主演のアメリカ映画もあって、あれも地元でもがく女子高校生が都会の大学に出るまでのお話だった。あれも田舎町にさえティモシー・シャラメがいるんだからいいじゃん!!と思った始末。

なぜアメリカの高校生は地元でもがくのかな、と思ってみると、日本の地方住みの若者よりもそこそこ自由もあって恵まれてるから一応そこで生きよう、自分自身でいようと思うのかもね。実家の親も日本の昔の親ほど厳しくないし、気弱な男友達が車に乗せてくれたり、彼を揶揄って遊んだり、フリーマーケットに行ったり自分で開催したり。ダイナー?カフェ?に行くくらいはお金あって。好きな可愛いファッションで歩く。私の田舎町は一応県で第二の市だったけどそんな楽しいことできなかったな。古着なんて売ってなかった。あ、逆に自由だとそこで幸せじゃないことにフラストレーションが湧き起こる、ということかもしれません。

カフェでバイトする時にマニュアル通りに働けなくて1日で首になったこと。これはなんでそんな仕事に自己主張をしないと自分を許せないのかと見ている時には思いましたが、私も東京のチェーン店の洋服屋で学生の時にバイトしてて『けっくだらないことさせんなよ』って店長に思ったから、若いとなぜか自分は「そんなくだらないことには関係ない高級な人間である」と思うもので、そうは思ってもバイトとはそういうものであると割り切れるかどうかの問題なんでしょう。ロンドン生まれ東京育ちの生粋の都会っ子の私の娘なんかはすごく割り切りがいいです。

良かったのは主役の女の子を可愛いスカーレット・ヨハンソンではなく、メガネで愛想もなく可愛くない子(別のキャラを演じれば美人さんの俳優なのでしょうけど)にしたこと。これは意味がありますよね、はみ出し者のバイブルとして。スカーレット・ヨハンソンならばどこにいても受け入れられて幸せなのかはまた別テーマとして書きませんが。

 


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