Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

パッセンジャー

2017-03-30 22:20:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


やっとキター!と思いました。

何がかと言いますと、ジェニローことジェニファー・ローレンスの映画を見る日がです。彼女のルックスは好きなのに出演作に今まで心が引かれず、映画館でこの「パッセンジャー」の予告を見た時にコレだ!と直感したのです。

共演はクリス・プラット、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」が可愛かったし!

宇宙モノ!イギリス文芸作の対局のようですが、実は意外に好きなんです。「2001年宇宙の旅」「エイリアン」「ガタカ」とか、宇宙飛行士のドキュメンタリーも好きなんです。

そして調べたら、監督は「イミテーション・ゲーム」のモルテン・ティルドゥム。わあ!エニグマはインディー映画だったようですが、成功したと見ていいのですよね、今度はハリウッドのスターを二人揃えてのメジャー作ですもの。

そして衣装はジェイニー・ティーマイム、私の好きなところでは「ハリーポッターシリーズ」と「007スカイフォール」の衣装の人。似たところでは「ゼロ・グラヴィティ」も。でもホグワーツの制服やトレローニー先生の衣装と宇宙服とを同じ脳内で考えられるなんて不思議です。あ、宇宙服は小道具なのかしら?でも「スカイフォール」でのQの衣装は最高傑作でした!!

ということで勢いよく劇場に行きました。


以下、徐々にネタバレあり。


まず、宇宙船アヴァロン号(このネーミングもいいですね。アヴァロン=アーサー王がが向かったもう一つの世界)の輪になったデザインが「2001年宇宙の旅」ぽくていい!しかもはるか遠くの輪っかの対岸の船内をズームアップで見る視点が出てくると、2001のコンピューター=HALの視点を思い出してキュン・・・

船の操縦も故障修理もオートマで、それをヴィジュアル化する2次元ホログラム的な図も美しい。アイアンマンなどマーベルでもよく見るけど、もっと洗練されて分かりやすいバージョン。

そしてあとは、ただひたすらジム(クリプラ)のヒゲと唇と二の腕と胸板と背中を見て、ガーディアンズで初めて見た時は小柄な人かと思ってたら、いやいやコロコロムチムチとした大熊のような人だなあ~と見つめ、

オーロラ(ジェニロー)が出てきてからはひたすら彼女の顔と腕のホクロと全身を見つめました。彼女は顔が知的なのに、体が元気と生命力にあふれたギャップがとてもいいですね。ずーーーッと見てても飽きない。そこが人気の秘密かしら。

ストーリーは、とても単純で分かりやすく、私には「人(男)を許すのは理屈じゃない」というメッセージが届きました。

メカニックのジムって、地上だったら森番とか木こりみたいに純朴で、ホグワーツのハグリッドがイケメンに生まれ変わったような男で、一見いい人ぽいんですが、思考回路がミステリアスなところがあります。だからオーロラを起こしちゃった。

私がもっと若かった頃には理屈で許せないことは絶対に許せなかったのですが、自分の夫にもどう考えてもわからない部分があるので、そういうものは深く追求しなくなりました。結婚はある意味、閉じ込められた宇宙の唯一の二人(物理的には嫌ならやめられるけど)。

で、ストーリーの細部は、メカニック・ジムの肉弾戦大活躍でして、特に核癒合の熱を放出する熱風でも金属シールドと宇宙服だけで生き延びたのにはびっくり。あれは温度は何度だったのか。

彼だけでなくオーロラも知的職業のお嬢さんなのに生命力にあふれてて、ふたりの強さはムチムチした見た目で非常に妙な説得力がありました。

ハイテク無機質な宇宙船で外は真空というステージに、肉体の存在感が映えました。

宇宙につられて見に行ったらラブストーリーだった・・・特にクリス・プラットがシリアスな役だったのはちょっと物足りなかったけど、やっぱり主役ふたりが見ていて飽きないってのはポイントが高かったです。


ところで気になったところが数点。

朝食マシーンから出てきたオーロラのトレーにはドラゴンフルーツらしきものがあった。

バーテンダーのアーサーは、なぜジムの秘密を守れなかったのか。あのアンドロイドはお客を喜ばすようにプログラムされているはずで、ジムにはオーロラを起こしたことを言うなと言われていたのに。あれも不具合のひとつだったの?

ラスト、というか途中から私はこのカップルは子だくさんになるんじゃないかと思って、いつオーロラが妊娠するかと心待ちにしていました。

他のクルーと乗客が目覚めた時には孫やひ孫がいるのじゃないかという妄想が頭から離れませんでした。

でもその場合近親婚が繰り返されるし、宇宙空間だし、新人類みたいになってるかも・・・とクローネンバーグかドクターフーみたいな生物を想像してしまって、

本当は美しいラストシーンなのに、すみませんすみません。








わたしは、ダニエル・ブレイク

2017-03-25 22:01:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


これまでケン・ローチ作品は「天使の分け前」を見ただけでした。他の作品も評判が良いながらも見なかったのは、なんとなく暗くて重そう・・・と思って足が向かなかったからですが、予告ではこの新作ものその部類に見えました。

「人を助けることで人は自分の尊厳を保てる」

というメッセージが予告編からは発せられていて、私は正直いうと

「尊厳を失いそうなほど辛い生活を見るのは辛いな」
「お人よしの貧乏人か。人を助けるヒマがあったら自分をどうにかしろよ」

と思ったのですが、他にも何かそれだけではない興味が湧いて映画館に行ったのでした。

結果、この映画を見られてよかったな、と思いました。
シンプルで淡々とした、華やかさはないのに目が離せない、これが良質ということ?

主人公のダニエル・ブレイクは病気で大工の仕事を医者に止められている、
お役所で出会ったシングルマザーと父親の違う2人の子供達、
ダニエルの隣の違法な商売をする若者達、

こう書くと社会の底辺のヤサグレた人たち・・・を思い浮かべるかもしれませんが(少なくとも私はそう思った)皆、そんな環境から早く脱出しようとしている普通の人たちでした。

ダニエルはドクターストップのせいで働きたいけど働けない。なのに審査機関が複数なため、失業手当も病人のための手当ももらえずに収入が途絶えてしまっている。申し立てをするにもオンラインのみの受付で、PCを使ったこともないのに果敢にチャレンジし、それでも給付金が降りるには条件が揃わないという堂々巡り。

こういう複数の機関の横のつながりがないためにアチコチたらい回しにされるというのはイギリスではよくあることで、そういうところを利用して不当に利益を得る人がいるのもまたイギリスです。

しかしダニエルは言われたことを淡々とこなしているのに制度が利用できない。これは彼がドクターストップがかかるまできちんと働き払い続けていた税金が、必要な時だというのに権利のあるはずのお金がもらえないということです。

彼は実直なので、自分に権利があると思う時はキチンと言う。しかし役人はそれを反抗的な態度だと反論し、言い方や声の大きさは全く同じなのにダニエルが悪者にされてしまう・・・

しかし、ここで私がとても気に入っているのは、ダニエルは決して抗議以上のことはしなかったことです。

よくありがちな映画のエピソードだと、カッとなって暴れたり(それくらいフラストレーションのたまる立場に追い込まれてます)するのですが、それはしない。

なぜなら、それをしちゃったら人間の尊厳を放棄することになるからだと思います。

そこのところ重要で、私が映画を見ていていたたまれなくなるのは、主要登場人が怒鳴ったり泣き叫んだりするシーンなのです。あれをやってしまったら犯罪者か患者へ地位が転がり落ちてまともな人間扱いされないではないですか。イギリス映画だと怒れる若者とかアル中の人が、邦画では予告編がそのシーンのアンソロジーだったりもします。

まあ、ダニエルは自制したせいで建物を出てから自己主張することになり、警察を呼ばれてしまうのですが、彼は誰にも暴力を振るってないしずっと自分をコントロールしています。

あとこの映画で好きなことは、シングルマザーの子供達がとても素直で可愛いこと、

彼女がお金がなくて生活用品を盗んだ時、厳しそうな店のマネージャーが見逃してくれたこと(きっと彼自身も生活苦の辛さを知っているんだろうと思います)、

違法売買をする隣のワルそうな若者がダニエルをとても気にかけていること、

などなど、

みんなお金がないというだけで普通の人たちなんです。

それを1時間半でみんなにわかるようにケン・ローチが映画にしてくれたのですね。


ただし個人的に突っ込みどころはありまして、

たとえば若いシングルマザーはお母さんがロンドンにいるのに、貧乏で惨めな生活はお母さんに言えないのはお母さんはそれなりの暮らしをしている人なのか?

ホームレスシェルターに2年いてあてがわれた家があれだった、という設定ですが、日本だったらシングルマザーは低所得でも仕事をして子供とワンルームなどの狭い家に家賃を払って住んでいるのではないでしょうか?無料でシェルターや地方に飛ばされたとは言え、家があてがわれたなら、日本よりもよっぽどマシだと思うのですが。

だから同じシングルマザーの状況だけ見たら、日本の方が政府は何にもしていなくてイギリスはまだかなりマシだと思うんですね。それなのに、映画の公式サイトのコメント欄を見たら、「日本でも近未来の姿だ」ということを書いてる人もいるんです。

あと疑問に思ったのは、やはり公式サイトのトップページに出ている「文部科学省特別選定作品(青年・成人・家庭向き)」という文字。これはなんでしょう???
この映画は官公庁の人にこそ見て欲しいものなのに、いったい誰に何の教育するのに特別選定したというのでしょう。

英国大使シェフ直伝のレシピ

2017-03-24 16:06:00 | イギリス
英国ウェールズ政府のキャンペーンでは、英国大使公邸シェフである吉田龍貴さんによる「ウェルシュ・レアビット」デモンストレーションがありました。

実は吉田さんはクックパッドに大使館レシピをたくさん公開してくださっていまして、「ウェルシュ・レアビット」も載っています → 
材料などはリンク先の詳細をご覧ください。

パッと見寡黙な印象もある吉田さんでしたが、キッチンではお料理しながら興味深いお話がたくさん聞けました。

実は私、このイベントのために仕事を早退したのですが、ランチもとれずに(試食のためにお昼抜きしたのではありません、本当に時間がなかったの!)駆け込んだのがイベント開始ギリギリで、このデモの前のレクチャーでは受付から最短距離だった最前列の端に着席したんです。そしたらそこがなんとまあ、デモスペースであるキッチンにも最短距離で、シェフの目の前で見学することができたのです。



まず、すでに焼きあがった「ウェルシュ・レアビット」を見せてもらいました。お料理番組と同じですね。材料も手まえに並べられていて、網膜に焼き付けやすい!いやドクター・ストレンジ(本を写真を撮るように覚えるらしい)じゃないからお写真の出番。

左から、
・大きな黄色い缶はコールマンの粉末マスタード
・リー・ペリンのウスターシャー・ソース
・黒ビール
・マーマイト
・チーズ

お鍋を火にかけて、先生はまずすりおろしたチーズから投入。
チーズが分離しないように、ゆっくり弱火が鉄則だそうです。



このチーズをすりおろすのに便利なのがこちらのスライサー。
これがあると野菜も細かくできるので、シェパーズパイなども包丁なしで作れるそうです。

吉田先生のお勧め!



調味料なども入れていきます。
ウースターシャー・ソースは、英国料理になんでも入れているそうです。和食のお醤油のようですね。ちなみにうちの夫も何にでもかける。



他に、
黒ビール(アルコールNGな方やお子さんには牛乳で代用も可)、
マーマイト(はい、あのパンに塗る黒いやつ)、
コーンフラワー(小麦粉で代用可。コーンフラワーの方が軽い仕上がり)、
そしてパン粉も投入。パン粉を入れるとパンにのせた時にチーズがどろーんと流れないそうです。



材料をまぜまぜして溶けたら、火からおろして氷水につけて粗熱をとります。

とれたら、卵と卵黄を1個ずつ投入してまたまぜまぜ・・・

チーズソース完成!!



このソースが余っても、魚や肉、特にイギリスならスモーク・ハドックにかけると美味しいと先生も強調。これは多めに作っておきたいところですが、日本だとまずスモーク・ハドックが手に入らない~~。ないと余計に食べたくなります。

い、いや、「ウェルシュ・レアビット」に集中・・・

このようにこんもりとパンに塗ります。
試食の時に見たら厚さ1cmはありました。パンよりも厚い。
パンは、ナッツ類の入ったものが合うそうですよ。



オーブンで焼き目がついたら出来上がり。
先生はポーチドエッグを乗せました。



ウェールズでは常備材料でチャチャっと作る家庭料理だそうで、吉田先生は前任の大使夫人にいきなりリクエストされたこともあるそうです。しかも時間は15分しかない。チーズおろして溶かしてボーーッと焼いてできたそうですよ。

他にご紹介頂いたウェールズの伝統お菓子は、

「ウェルシュ・ケーキ」
ビスケットのように平たい、サクサクしたスコーンにも似たお菓子。
カスター・シュガーというキメの細かい砂糖をまぶしてあります。
これを作るコツはシナモン、ナツメグ、オールスパイスなどを多めに入れることだそうです。



「バラ・バース」
パウンドケーキに似ていますが、バターを使っていませんので食べるときにバターをのせていただきます。クリスマスプディングとパウンドケーキの中間のような味わいでした。試食でバターの代わりにレモンカードでもいただきました。



お昼抜きだったにもかかわらず、これらの試食とアップルサイダーや昨日ご紹介したリキュール「マーリン」の試飲ですっかりお腹もいっぱいいい気分になったところに、英国大使館の英国アンバサダーご担当の方にお声をかけていただきました。

そうです、こんな貴重な体験をさせていただけたのもご担当様のおかげ。これから大使館主催でどんなイベントを希望するかを発言する機会までいただけましたので、

「映画やドラマなどエンターテイメント系をよろしくお願いします」とお伝えしました。

キャストを招待するのはスケジュールの都合で難しいとのことですが、ええ、それは十分に承知のことですので、そこまでの贅沢は申しません。(でもちょっぴり期待もする)去年はエンタメでは初めての「クラウン」上映を試みたとのこと。・・・そ、それは私の英国アンバサダーデビューのことではありませんか?!マット・スミスが来なくても、大使公邸に入れるだけで女王陛下に謁見できるような晴れがましい気持ちで参上したんですよ。

最後には、自分で「ウェルシュ・レアビット」を作るための黒ビールとチーズをお土産にいただきました。チーズはチェダーなど普通のでも大丈夫だそうですので、皆さんも英国大使館レシピを参考に是非作ってみてくだい。




ウェルシュ・レアビット体験!

2017-03-23 18:55:00 | イギリス
不思議の国ウェールズ「ウェルシュ・レアビット」プロモーションイベントにて、ウェールズのお菓子やドリンクをいただくという夢のような体験をしました。


世界中の英国大使が使っているミントンのお皿にプレゼンテーションされた「ウェルシュ・レアビット」ポーチドエッグのせ

なんと、

主催: 英国ウェールズ政府
共済: 英国政府観光庁
後援: 駐日英国大使館 国際通商部、クリナップ(株)

というオフィシャルな企画に、

英国暮らしの雑誌「RSVP」などのプレス関係者やイギリス愛好者のグループ様などと一緒に参加させていただけてありがたい限りです。

コンテンツは;

ーウェールズ政府 日本代表事務所の方と「マッサン」のスコットランド料理製作指導者で料理研究家の砂古玉緒さんによるウェールズのお城やパブやお料理のお話

*なんとウェールズはヨーロッパにおける面積に対するお城の数が1番多いそうなんです。


涎のでそうな表紙の砂古玉緒先生の著書。先生と参加できるウェールズでのお料理教室を含むバスツアーをご本人からレポいただきました。


先生ご自宅(大阪)でもお教室をされています。このウサちゃんのイラストは先生のプレゼンの一環で、レアビットがラビットとも呼ばれるお料理の名前のジョークです。私のツボに直球。左からアイルランドのウサちゃんはクローバー、スコットランドはキルト、イングランドはクリケットのラケットと地域を象徴するアイテムを身につけていて、ウェールズはウェルシュ・ラビット。

ースペースとなったクリナップのキッチンのご紹介

*流しの角度が絶妙で使いやすいと大使のシェフのお墨付きです。

ー英国大使館エグゼグティブシェフ/フレデリック・ウォルターさんからのご挨拶、英国大使館シェフ/吉田龍貴さんによるウェルシュ・レアビットのデモンストレーション




ーウェルシュ・レアビット、バラ・バース、ウェルシュ・ケーキ、チーズ、レモンその他のカード、アップルタイザー&ジュースの試食


ウェールズの国花=黄水仙がただでさえ楽しい試食会を華やかにしていました。


アップルサイダー(クリアな液体)とアップルジュース(白濁した方)、どちらも美味しくいただきましたが、どうもいい気分になったと思ったら、サイダーはアルコール6%で意外にちゃんとお酒なのですね。

ーウェールズ食品のプレゼンテーションブース見学



日本ではまだ知られていないウェールズの美味しそうなものがいっぱいで目が回りそう!いや、サイダーで寄ったのかしら・・・

ウェールズにはドラゴンだけでなく、クマちゃん印のビールもあるのか?!しかもパンクな熊・・・



だがしかし!
やはりウェールズといえばレッド・ドラゴン、チーズも!


ドラゴン・ミルクでできてるんですよ。とか言ってみたいです。


そしてこちら!
ドラゴン・ウィスキーを引き連れたマーリンと言う名のリキュール~!!!きっとマーリンがドラゴン使いだと知っている人が出したに違いないです。ああ、その人大好き。



私があんまり「マーリン」をしつこく見つめていたせいか、輸入業者の方が試飲させてくださいました。スピリッツの苦味とバニラの甘~いこくの中にフルーツの隠し味を感じるような、いくらでも飲めてしまいそう。ちなみにメーカー名はペンダーリンです。ペンドラゴン(アーサー王の姓)の遠縁のような。




英国大使館のシェフ吉田龍貴さんのデモンストレーションは次回に分けてレポします。




コリン・デクスター安らかに

2017-03-22 21:36:00 | モース&ショーン・エヴァンズ

左:モース役ジョン・ソー、中央:コリン・デクスター、右:ルイス役ケヴィン・ワトリー 写真はThe Telegraphより

つい最近、モースルイスエンデバーと騒いでいたら、3/21、原作者のコリン・デクスターがオックスフォードの自宅にて亡くなったと、BBCや朝日新聞のニュースが報道しました。

86歳でした。

「ENDEAVOUR」のDVD特典などのインタビューで、華奢なお身体ながら冴えた(でも可愛らしい)語る姿を見られたのが2~3年前でしょうか。

そして最新シリーズではカメオ出演が写真での出演になったのが気になっていました。

思えば、若モースを好きになってから、オリジナルの中年仏頂面モースのドラマを見て、正直言って何がそんなに人気があるのか理解できなかった私が、

おっさんモースを好きになったのは本を読んでからでした。

モースの心の動きが情けなくて面白くて共鳴してしまったのでした。

モースには長編が13作と、モースの短編集が1冊がありますが、ハヤカワ・ミステリ文庫の独占で現在絶版なので、ぜひともこの機会に復刊して欲しいです。

私も古本を何冊か集めまして、そして短編集はオーディオ・ブックで持っています。朗読はケヴィン・ワトリー!

ここで私がオーディオ・ブックを購入したaudible ukのサイトを探したら、モース・シリーズの長編ものも、ケヴィン・ワトリー朗読でたくさん出ていました。

おそらく長編を聞くのはタイヘンなので短編にしたんでしょうね、過去の私。

今更ですが、これじゃあまるで亡くなったモースの話をルイスが語っているみたいじゃないですか。その後のルイスをドラマ「ルイス警部」で見ると、熱いものがこみ上げてきます。

やはりデクスター氏の追悼にはこのオーディオブックをまた聞くのがよさそう・・・