ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

沢尻逮捕 脆かった心

2019-11-18 19:13:03 | Weblog
女優の沢尻エリカ容疑者が合成麻薬MDMAを所持したとして逮捕されました。今回の逮捕劇に関しては驚きはなかったです。しかし、新たな情報によるとコカインなど複数の薬物を10年以上から使用していたというのは残念ですね。

沢尻は女優としては一流になれる条件は揃っていたと思います。正統派の美人で演技力にも定評がありました。しかし、気を張って強く見せていた彼女の心はあまりにも脆かった。この系譜には三島由紀夫、尾崎豊、中森明菜、清原和博、そして沢尻エリカ。一流なのに悲しい男、あるいは女。彼らに共通しているのは普通の人たちが大人になって捨ててしまった純粋さを抱えていることです。しかし、悪く言えば大人になり切れない、社会とうまく折り合えないということになります。よって世間に対して自然体になれず、突っ張って生きるしか方法がなかったのだと思います。
そして「弱さ」ですが、それはガラス細工のような繊細さにも繋がり、一概に否定できません。彼ら、彼女らに激しさと繊細さが同居していなければ、これだけの芸術性やカリスマ性、物語性も存在しなかったのではないでしょうか。

沢尻エリカに話を戻しますが、おそらく執行猶予付きの判決になり、早い時期に釈放される可能性が高いでしょう。沢尻自身が持っている性分については、なかなか変わらないと思います。まずは彼女にドラッグを断ち切ろうとする強い意志がなければ話になりませんし、薬物依存の治療も必要でしょう。それと人間関係を変えることは大切です。自分に都合のいい人間ではなく、耳の痛い話をしてくれる人と付き合えるかどうか?

例の「別に」発言後のロングインタビューの一部を見ましたが、クレバーな面もあり「今は演技ができていない。30歳、40歳になって評価されるなら嬉しいけど」という謙虚さもありました。意見は分かれると思いますが、個人的には沢尻が裏切ってしまった人への償いは、女優として真摯な演技を見せることだと思います。勿論、今までのポジションに戻れる訳ではありません。テレビドラマなどは怖くて使いづらいでしょう。今回の大河のようなことになりますから。映画の端役からやり直すのがいいんじゃないですか。地道に積み重ねていけば、認めてくれる人はいるのではないでしょうか。
コメント
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