王将戦の挑戦者決定リーグ戦で藤井聡太七段が三浦弘行九段を135手で下しました。リーグ初戦、幸先良いスタートです。4勝2敗と予想したものの、この三浦九段戦が大きなカギを握るとみていました。難解な中盤が続きましたが、駒得を生かして自陣に金銀を投入し、三浦さんの龍の働きを殺してからははっきりと形勢に差がつき、投了図では藤井玉は安全な形になりました。17歳とは思えぬ老獪な将棋を見せました。
藤井将棋には大きく分けて2つの顔があります。1つは谷川九段を彷彿とさせる華麗な光速流。そして今日の将棋は永瀬叡王、もっと言えば大山15世名人のような手厚い指しまわし。2人の永世名人の将棋を併せ持った藤井君がもし、この2人の全盛期のレベルまで達するとしたら、これは将棋界最高の天才になれます。大山さんは谷川さんのような斬り合う将棋は指せないだろうし、谷川さんは大山さんのような相手の心を折る将棋は指せないわけですから。
ただ、先のことは分かりません。藤井七段世代以降は人間より強いAIが常に存在します。この恩恵を最も受けた棋士が頂点に立つような気がします。それに藤井君は谷川さん、渡辺三冠と同じで孤高の天才になる可能性が高いです。未だに10代棋士は藤井君1人です。それに対し、羽生九段は同世代に実力が紙一重の棋士たちが何人もいました。結果的には孤高の天才たちよりも、大勢でしのぎを削り合った世代で最も強くなった羽生さんが大きな実績を残しました。よって、5年から10年下に藤井君に憧れた世代が打倒藤井を合言葉に切磋琢磨し合って立ちはだかる可能性はあります。谷川さんと羽生世代の関係性の再現ですね。まだ少し先の話ですが。
とにもかくにも王将リーグ2戦目の豊島名人戦ですね。木村王位の神懸った将棋に屈した豊島名人ですが、決して調子を落としているとは思えません。ここで藤井君が勝てれば一気に勢いがついても不思議ではありません。そうした意味でも大きな対局になることは間違いないでしょう。
藤井将棋には大きく分けて2つの顔があります。1つは谷川九段を彷彿とさせる華麗な光速流。そして今日の将棋は永瀬叡王、もっと言えば大山15世名人のような手厚い指しまわし。2人の永世名人の将棋を併せ持った藤井君がもし、この2人の全盛期のレベルまで達するとしたら、これは将棋界最高の天才になれます。大山さんは谷川さんのような斬り合う将棋は指せないだろうし、谷川さんは大山さんのような相手の心を折る将棋は指せないわけですから。
ただ、先のことは分かりません。藤井七段世代以降は人間より強いAIが常に存在します。この恩恵を最も受けた棋士が頂点に立つような気がします。それに藤井君は谷川さん、渡辺三冠と同じで孤高の天才になる可能性が高いです。未だに10代棋士は藤井君1人です。それに対し、羽生九段は同世代に実力が紙一重の棋士たちが何人もいました。結果的には孤高の天才たちよりも、大勢でしのぎを削り合った世代で最も強くなった羽生さんが大きな実績を残しました。よって、5年から10年下に藤井君に憧れた世代が打倒藤井を合言葉に切磋琢磨し合って立ちはだかる可能性はあります。谷川さんと羽生世代の関係性の再現ですね。まだ少し先の話ですが。
とにもかくにも王将リーグ2戦目の豊島名人戦ですね。木村王位の神懸った将棋に屈した豊島名人ですが、決して調子を落としているとは思えません。ここで藤井君が勝てれば一気に勢いがついても不思議ではありません。そうした意味でも大きな対局になることは間違いないでしょう。