ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

日馬富士現役続行の条件は横綱陥落

2017-11-22 13:40:37 | Weblog
このところ角界は、日馬富士の貴ノ岩に対する暴行事件で大揺れです。いかなる理由があれ、日馬富士が貴ノ岩に凶器まで使用して、暴行を加えたことは決して許されません。貴乃花親方の対応にも問題がないとは言いませんが、それで日馬富士の罪が軽くなるというものでもありません。もし、軽い処分で現役続行を許せば、悪しき前例を作ってしまい、同じような事件が起きた時の対応が難しくなります。引退、廃業させるのが社会的には常識で、相撲界にとっても、それが賢明な判断でしょう。

しかし、私は個人的に日馬富士の取り口が好きです。あの小さな体で大きな力士に対して真っ向からぶつかっていく取り口には、心を揺さぶるものがあります。そうした日馬富士ファンは多いと思いますし、モンゴルでは白鵬以上に人気が高いと聞いています。しかし、好かれているから許される、朝青龍のように嫌われていればクビというのも筋が通りません。

そこで苦肉の策ですが、横綱から大関に降格させるというのが、彼を救う唯一の手段だと考えます。現実性の低い話なのは百も承知ですが。もちろん、これまでにも横綱から陥落した力士はいません。しかし、歴史的にみると成績不振に悩む第41代横綱の千代の山が、自ら「大関に落としてほしい」と協会に申し出たことがあります。この時、協会はそれを認めなかった訳ですが、成績不振と暴行とではまるで質が違います。今回の場合は横綱としての品格が問われているのです。日馬富士が「大関から出直したい」と申し出れば、協会も受け入れを考えてもいいのではないかと思います。

ただし最初に記したように、事は重大で協会が日馬富士を解雇すると決めれば、相撲ファンとして納得します。むしろ謹慎などの軽い処分はとるべきではないでしょう。
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天才・草野マサムネの世界

2017-11-16 22:03:25 | Weblog
自分で詩を書いていて、「ヘタクソだな」とか「これはまあまあ」とか漠然とは感じるけれども、結局、自分で書いたものは、よくわかりません。アクセス数とかで判断しています(笑)なかなか自分を客観的にみるのは難しいことです。あの太宰治でさえ「自分の作品はよくわからないけど、人の作品ははっきりわかる」と記しています。

作詞の世界にも、何人も才能を感じさせる人はいます。その中でも、僕が真っ先に思いつくのはスピッツの草野マサムネです。「ロビンソン」の頃から、すでに独特の世界観は感じました。その後も次々と素晴らしい楽曲、歌声とともに、草野さんの洗練された歌詞が耳に残りました。

大きな力で空に浮かべたら、ルララ宇宙の風に乗る「ロビンソン」

幼い微熱を下げられないまま 神様の影を恐れて 隠したナイフが似合わない僕を おどけた歌でなぐさめた 色褪せながら ひび割れながら 輝くすべを求めて「空も飛べるはず」

草野さんには、よく使われる表現ですが、歌詞が空から降りてくるようにも思われます。もしかしたら、もがいて書いているのかもしれませんが。

倒れるように寝て 泣きながら目覚めて 人混みの中でボソボソ歌う 君は何してる? 笑顔が見たいぞ 振りかぶって わがまま空に投げた「魔法のコトバ」草野さん凄い!


優しい光に 照らされながら あたり前のように歩いてた 扉の向こう目を凝らしても 深い霧で何も見えなかった ずっと続くんだと思い込んでいたけど 指のすき間からこぼれていった「若葉」。この曲、スピッツの中でも好きですね。

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小さく泣いて、旅をする

2017-11-14 21:03:52 | Weblog
朝、目覚めるたびに、新しく生まれる感覚がある
だから僕は小さく泣く
今日を生きる苦しみを凝縮させるように
 
歴史の光が眩しく感じても
振り返らない方がいい
ただ、その背中に温もりを感じて
前だけ見ていればいい
車やスマホにぶつからぬように
時々、つま先を確認しながら
石ころに躓かないように
気分を変えたければ、首を後ろに倒し、宇宙を見るのもいい
左右の視界に入る景色が、秋から冬へと流れてゆく
 
今日一日が終わってゆく
苦しみの旅路の果てに何が待っているのか
それがぼやけているから、今も生きているのだろう
 
 
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第2の僕

2017-11-10 21:41:50 | Weblog
18で僕は1度死んだ
どこからか現れた第2の僕は
地球の環境に全く適応できず
1日2度、救急車で運ばれた
 
第2の僕は、最初の僕の人生の続きを引き継いだ
とてもやっていけそうにない
周りは、死んだ彼と第2の僕が似ているらしく
僕がずっと生き続けていると疑わなかった
それでも、死んだ彼ができた事ができない僕に呆れ
1人、2人と去っていった
いつしか僕は孤独になった
 
第2の僕が生まれて、間もなく29年になる
未だに地球に適応できないでいる
よくこんなにも生きてきたものだ
 
今の僕は、死んだ彼に比べて、出来ない事が多い
ただ、これだけは言える
死んだ彼よりも、今の僕は必死に生きてきた
比べ物にならないほど
 
 
 
 
 
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また一歩、ベーシックインカム導入に近づいた

2017-11-09 19:52:58 | Weblog
今から1年半ほど前、「人工知能(AI)の発達で大規模なリストラが起こる。そのセーフティーネットとしてベーシックインカム(BI)が必要である。非正規労働者のみならず、ホワイトカラーの人たちもその対象になる」と記しました。当時はまだ、非正規の人はともかく、正社員、ましてや一流企業に勤めている人は、相手にもされない意見だったように思います。しかし、いま状況は変わりました。

みずほ、UFJ、三井住友。こうしたメガバンクが事実上、大規模なリストラ策を打ち出しました。以前より、大企業はさらに利益を追求しています。そこで人員を大幅に削ることを決断しました。AIの急速な進歩も、銀行側に自信を持たせたのでしょう。おそらく社員数十万人を抱える大企業は、数万人まで絞り込むことを目指し、数万人を抱える企業も数千人まで絞り込みたいのが本音でしょう。それが実現すれば、さらに資金をため込むことができ、株も上がるのです。

大企業が人余り、不足しているのは建築や物流のブルーカラーです。単純に銀行員が物流や建築へと流れていくとは言いませんが、しかし、割合的にはホワイトカラーや正社員は減り、非正規やブルーカラーは増加する傾向は避けられそうにありません。そして、より格差は拡大します。

自民党も随分変わりました。民主党が子供手当を掲げた時には「ばらまき」と批判し、プライマリーバランスを重視していましたが、今は選挙公約通りとはいかずとも、3歳から5歳の子供を抱える家庭には、月6万円、支給するなど、政策を方向転換しました。これらの社会状況からみても、確実にベーシックインカムへと時代は流れつつあります。
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君らは僕らの遥か前にいた

2017-11-08 21:40:12 | Weblog
走力で負けるはずのない君に
僕は後れを取った
振り向く君の微笑みに気を取られ
僕はつまずき、水たまりにつかまった
立ち上がれぬまま、君の小さくなる背中を見つめていた
 
僕ら男子高校生は常に女子高生の後塵を拝した
時代が昭和から平成
20世紀から21世紀
リーマンショックも
トランプ誕生でも、この序列だけは動かなかった
 
常に時代をリードしてきた女子高生の輝きに反し
男子高生は未熟で生意気な奴らの呪縛を拭えずに
何十年もずっと、彼女たちの眩さを日陰から眺めるしか術はなかった

彼女らの可憐で無敵な声が、時折、耳に浮かんで通り過ぎてゆく
 
 
 
 
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時の奴隷

2017-11-01 18:57:20 | Weblog
朝が来れば目覚め、朝食を威勢よく食らい
昼になれば、忙しく昼食を食らい
夜になれば、幾分ゆったり夕食を食らい、やがて眠る
 
結局、生物は皆、時の奴隷なのだ
とりわけ人はその色彩が強い
 
立ちなさい
歩きなさい
しゃべりなさい
学校へ行きなさい
働きなさい
結婚しなさい
老いなさい
死になさい
人は長くて100年の中で、これらを強いられる
アンチエイジングなど、些細な抵抗に過ぎず
時の命令に逆らえた者はこれまでにない
 
人生の短さに、46億才の地球は笑い転げ、少し同情し
その短い夢に、喜び、悲しみを小さな器に詰め込み、人は旅立ってゆく
もう一度だけやり直しの嘆願書は、時によって無残に破り捨てられ、風に舞って空へ消えた
 
 
 
 
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