このあいだまで巨人のV9時代を懐かしむようなイベントをやっていましたね。その最初の日の試合前ですか。かつてのV9戦士がそれぞれのポジションにつきました。その映像を見た私の感想は「人は老いるものだな」ということです。
わたしはV9時代を直接は知りません。しかし、彼らの何人かの現役時代の晩年は、子供の頃見ました。土井正三さんもその一人です。土井さんは何と車椅子姿。先ごろ、がんの手術を受けたということで病院を抜け出して、このイベントに参加されたそうです。それにしても頼りない体。川上御大よりも老けてしまったような外見。病み上がりだから仕方ないとは判っていてもやはり淋しい気持ちになりました。堅実かつ華麗なプレースタイル。あの土井さんのあまりにも変わり果てた姿。時は流れました。
他の戦士たちにも確実に老いは忍び寄っていました。しかし足を引きずりながらも三塁ベースに向かうミスターが堀内さんの暴投で見せた満面の笑みや、もうひとりのV9の主役であるはずの王さんが、試合のため来れないことが少し嬉しかった。思えば、いまだにユニフォームを着ているのは王さんだけですね。
ここからは私の宣伝です。長嶋さん、王さんも現役選手として登場する私の著書「スポーツ夢対決 男たちの詩」、絶賛ではないけれど発売中です。ひさしぶりにamazonを除いてみたら中身検索がついていました。少し内容も見れるようです。よろしければ見てやってください。では。