ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

清原500号達成

2005-04-30 16:28:58 | Weblog
第4打席、センター方向へ上がったライナー性の打球は、そのまま広島市民球場のバックスクリーンへ吸い込まれた。清原和博は史上8人目の500本塁打を達成した。
「広池投手は気迫あふれるピッチャーなのでストレートでくると信じていました」。いかにも清原らしいコメントだ。つい最近も阪神の若手投手に対し「なぜストレートで勝負しない」と苛立ちを隠しきれず、物議をかもした。ストレート待ちの打者に対し、力勝負を避け変化球で勝負するのは、むしろプロとして大人として当然だろう。直球勝負を強要する方が幼いのかもしれない。
今は亡き芸術家の岡本太郎氏は「小さい頃はみんないい絵を描くのに、ある程度の年齢になると似たり寄ったりのつまらないものになる」と語っていた。
清原は自らの中に幼さを抱え続けてきたがゆえに、バッターとしてだけでなく、人間としてもアーティストたりえた。

遠い昔、若き清原が放った打球が高々と舞い上がり、どこまでも伸びていくのを見ながら清原の未来も自分の未来も無限の可能性を感じた。何でもできそうな気がした。今、清原のもみあげには白いものが目立つようになった。時の流れを感じずにはいられない。僕はただ祈るしかない。一日でも長く、清原のヒット、清原のホームラン、清原の笑顔が見られるようにと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする