ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

棋聖戦 藤井vs山崎/ドラマ「366日」

2024-06-18 14:41:18 | ドラマ

昨日は珍しい事に仕事が忙しく、自宅に戻った頃には棋聖戦第2局は終了していました。アベマTVなどを見ると、結果が安易に分かってしまい味気ないので、初手から棋譜で再生しました。

 

山崎八段も第1局とは違い、力を発揮したと思います。しかし、それを上回る藤井棋聖の素晴らしい指し回しでした。それにしても、久し振りに藤井さんの野性味溢れる将棋を見た思いです。勝利に繋がる細い細い橋を山崎さんの揺さぶりにも動じず、見事に渡り切りました。

敗れた山崎さんも、久し振りに彼にしかできない独創的な将棋が光りました。藤井聡太以外の相手なら、得意の逆転術が決まっていた可能性は高かったと思います。人間的にも魅力のある棋士なので、このタイトル戦をきっかけにもう一花、ふた花咲かせて欲しい。

藤井さんはとにもかくにも二日後に迫った伊藤匠七段との叡王戦最終局に注目です。

 

そうこうしているうちに時刻は9時を大幅に回っていて、月曜日だった事を思い出しテレビをつけました。いつからか僕は月曜9時になると、広瀬アリスの幸せを願うようになってしまったのです。

 

昨日が最終回だったドラマ「366日」。HYの名曲「366日」の世界観をドラマ化したものです。

高校卒業から10年以上を経て同窓会で再会した明日香と遥斗。それをきっかけに交際することになるのですが、遥斗が事故に遭い、記憶を失ってしまいます。仕事に復帰したものの思うようにはいかず、気丈に支える明日香に対しても、次第に重荷を感じるようになります。僕にはその気持ちが痛いほど分かります。

しかし全体としては、明日香と遥斗を温かく見守る高校時代の友人たちを含めた様々な人々の存在が、見る者に静かな感動を与えてくれます。CMが入ると「早く続きが見たい」と久し振りに思わせてくれた心地よいドラマでした。

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「どうする家康」 有村の「瀬名」、北川の「淀君」

2023-11-24 12:43:50 | ドラマ

私が初めて見た大河ドラマは滝田栄主演の「徳川家康」です。あれから40年。戦国好きなので、今年の「どうする家康」もおおよそ視聴しています。日本シリーズで2週間ほど遠ざかりましたが、まだ関ヶ原は終わってなかったので、秀吉の死後から関ヶ原に至る過程を丁寧に描いていたようです。

 

主演の松本潤ですが、信長に白兎と呼ばれる気弱な家康でスタートしたので、綺麗な顔立ちの松本さんは似合っていたのではないかと。それなりに新たな家康像を形成しつつあるのではないでしょうか。個人的には本田正信役の松山ケンイチの脱力演技が気に入っています。

 

ドラマとしての評価は5段階中3といったところ。昔の合戦シーンの迫力は近年は全くありません。これは現在の放送コードが厳しく、仕方のないところです。

それよりも、家康と正室の瀬名の描き方に違和感がありました。彼らが別居しているのは仲が悪かったからですが、ここでは瀬名が息子夫婦が心配だからという理由で別居しているのです。家康と瀬名は仲睦まじいと。

そして、こともあろうに瀬名が「争いのない平和な世」という当時としては考えにくい理想を掲げ、その理想に武田方の一部が賛同するという荒唐無稽な話をこしらえました。

何故こうなったかと言えば、脚本家がお花畑が好きだったからか?いや、それよりも瀬名役が有村架純だったからではないかと思います。私は有村さんは好きな女優ですが、彼女は対立とか、切迫感を表現するのが苦手です。そのため、苦肉の策として、こうした脚本にしたのではないかと推測します。

また本能寺の変の描き方も中途半端でした。本能寺は男優の大きな見せ場。信長役の岡田准一も不完全燃焼の思いはあったかもしれません。明智の大軍を前にわずかな手勢を率い、信長奮戦もついには矢つき刀折れ、「人間50年、化天の内をくらぶれば」と舞って、城に火を放つまでの流れは、もはや様式美にまで昇華しています。このシーンがないのはいかにも寂しい。

 

放送も残りわずかとなりましたが、淀君役の北川景子に期待したいです。これまで夏目雅子、樋口可南子、松たか子、竹内結子ら幾多の名だたる女優が演じてきました。

北川さんは淀君の気性の激しさやプライドの高さを上手く表現しています。この後、大阪の陣にかけて、男勝りな反面、女性としての弱さや、三度目の落城の悲哀をどこまで表現できるかに期待したいです。

 

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菅野美穂が久しぶりに主演

2021-01-14 10:42:51 | ドラマ

昨日、菅野美穂主演ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!」がスタートしました。水曜10時枠は現在の菅野さんのホームグラウンドとも言えます。

脚本は北川悦吏子。菅野✕北川コンビは今までに記憶がありません。ジャンルとしてはラブコメディーです。母娘を中心に物語は展開していくのですが、菅野さんの娘役に新進女優の浜辺美波が起用されています。綺麗な女優さんですよね。しかしこのドラマでは浜辺さんは黒縁メガネのオタク役です。

菅野さんはと言えば、恋愛小説家で、ある意味では脚本の北川さんの分身のようでもあります。ドラマの内容は気軽に入っていきやすく、登場人物も多彩です。大きなテーマとしては母娘の強い絆なのだと思います。今後の展開が楽しみです。

 

菅野美穂という女優は、松嶋菜々子のように憧れの目を向けられるスター型ではなく、人の心に寄り添う伴走型なのだと思います。今はコロナ渦の真っ只中。こうした時こそ必要不可欠な女優ではないでしょうか。菅野さんを見ている時だけは自分が背負っている荷物を少し下ろすことができるという人も少なくはないと思います。

私もそのひとりです。世紀を跨いでの菅野ファンなので、40代の顔になったなあと思う反面、若い頃の面影も多分に残していて、感慨深いものがありました。

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