ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

新薬飲み薬、緊急承認見送りの失望

2022-07-28 10:38:12 | Weblog

昨日の新型コロナ新規感染者数は全国で20万人を越え、過去最多を記録しました。

大阪の吉村知事は医療緊急事態宣言を出し、高齢者は不要不急の外出を避けるなどを呼び掛けました。

 

吉村知事の決断には賛否両論あるとは思いますが、彼がこうした判断に至った大きな理由に、塩野義製薬の飲み薬「ゾコーバ」が緊急承認されなかったことが大きかったように思います。

 

厚生省と専門家の合同会議で見送りが決まったそうですが、失望しました。ウイルスを速く減少させる効果が見られたにもかかわらず、「胎児に危険性がある」「もう少し様子を見てから」との結論。何のための緊急承認だったのか?医療従事者の方々は喉から手が出るほど欲しかったと推測します。塩野義の飲み薬は高齢者だけでなく、10代から使用でき、また無症状、軽症で飲めるものであったため、医療機関、国民へのダメージははかり知れません。

 

次回は秋の深まった頃に承認するか決めるそうですが、誰の目から見ても、手遅れではないでしょうか。

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灼熱

2022-07-26 12:21:07 | Weblog

真夏の灼熱が世界を焦がす

いっそこのままみんな溶けて

混ざりあってしまうか

宇宙から見れば、それほど変わらないだろう。

 

ヒマワリ手前の上り坂で

多くの人々がバタバタと倒れていく

辿り着けなかった彼らに慰めの雨が降る

 

中には舗装されてない道に手を汚しながら、前へと這いつくばる者もいる。

彼はヒマワリに辿り着けない

それは本人も分かっている

しかし、そうせざるを得ないのだ

 

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藤井、10代最後の対局を棋聖3連覇で飾る

2022-07-18 13:10:28 | Weblog

昨日、藤井聡太棋聖が挑戦者の永瀬拓矢王座を下し、3勝1敗で防衛を果たしました。棋聖戦はこれで3連覇。10代最後の対局を自ら祝福しました。

 

棋聖戦の初戦を落とした頃は藤井五冠も実戦感覚が戻っていなかったように見受けましたが、昨日の将棋は藤井五冠本来の危所に遊ぶ本来の伸び伸びとしたものだったように見受けました。

見た目は藤井玉は危ない形をしているのですが、本人は何度も深く読んでいるため、それほど怖さは感じないのでしょう。

 

タイトル戦登場9回でタイトル9期。全て奪取、防衛に成功しています。過去に例を見ない将棋界のスーパースター。14才29連勝から始まった10代の伝説は最高の形で締めくくりました。過去にこのような人を何人かは見てきましたが、周囲の期待は大きく、10代の輝きと対比され、またライバルたちからは格好のターゲットにされ、天才たちは20代以降苦戦する印象があります。藤井君には例外であって欲しい。

7月19日、二十歳の誕生日おめでとうございます。

 

 

 

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中森明菜を思いつくままに

2022-07-12 10:42:23 | Weblog

今年でデビューから40年、明日誕生日だと思うんですけどね。稀代の歌姫、中森明菜を思いつくままに書きます。

 

デビュー曲の「スローモーション」を僕は当時知らなかった。今でこそ名曲として名高いですが、まだ中森明菜は無名に近い存在でした。一気にスターの仲間入りをしたのは「少女A」でした。小学校でも話題になっていたのを思い出します。

初期の名曲に「セカンド・ラブ」があります。高い歌唱力でありながら、まだあどけなさの残る歌声をカセットテープを何度も巻き戻して聴いていた記憶が残っています。もう一曲挙げるとしたら「トワイライト」。目立ちませんが僕は好きでした。「北ウイング」もいいですね。

 

もう1人のスーパーアイドル、松田聖子とは対照的に基本マイナーコードで、タイトルでは季節感を感じさせないものが多かったですね。聖子さんが明るさと可愛さなら、明菜さんは哀愁と格好よさというふうに何もかもが対照的で、だからこそ並び立てたのだと思います。

 

格好の良い曲を挙げれば、きりがないのですが「1/2の神話」「サザン・ウインド」「禁区」「十戒」「飾りじゃないのよ涙は」など多くあります。

個人的には「タンゴノアール」が完成度からしても素晴らしい。明菜さんそのものが芸術に見えました。

 

後の「難破船」「Liar」などは明菜さんの悲劇性を感じて、名曲でありながら、それと同時に同時に痛々しさもありました。

そして自殺未遂。ためらい傷がなかったと聞きました。覚悟や激しさが明菜さんらしい。

ここ何日か、運命について考えさせられました。そうした方が日本中に多かったのではないでしょうか。それでも、できたら彼女には幸せな家庭を気づいてもらいたかった。その資質はあったと思います。ザ・ベストテンでしゃべることに夢中になっている久米さんの肩の埃を、さりげなく払う姿が母性の象徴のように映りました。

 

今はとにかく、心穏やかに過ごしてくれていればいいと思います。髪の毛から爪先まで全身で美しく歌い演じた明菜さん。中森明菜には歌姫という称号が最も似合います。

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ど平和の路地裏で

2022-07-07 10:45:49 | Weblog

ど平和の路地裏で

男が足を投げ出し、フェンスに持たれている。

昼に灼熱の陽光を浴びて

夕方にゲリラの雨に打たれ

しだいに男のもたれかかっていた頭はずり落ち

目は半開きになり、やがて伏せられた。

もう男は生きているか、死んでいるかもわからない

そうして夜は深まっていった

 

しばらくして朝日が路地裏を明るみにした

男はもういなかった

面影はフェンスのへこみだけ

何人もの人が足早に路地裏から駅前通りへ抜けていく

 

やがてそのうちの誰かが

ど平和の路地裏のフェンスにもたれかかる

秋風の吹く頃か

雪がちらつく頃か

桜の花びらが舞う頃か

それは知らない

 

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