四畳半が宇宙だった頃
僕は夏に憧れていた
自転車がフェラーリだった頃
早く大人になりたかった
カブトムシがスーパースターだった頃
大きな家に住むことを夢みていた
黒い色した炭酸が魔法の飲み物だった頃
僕は恋という感情をおぼろげに知った
やがて四畳半が四畳半になり
自転車が自転車になり
カブトムシがグロテスクになった
そうして僕は気づいたのだ
錯覚という幸福に
僕は夏に憧れていた
自転車がフェラーリだった頃
早く大人になりたかった
カブトムシがスーパースターだった頃
大きな家に住むことを夢みていた
黒い色した炭酸が魔法の飲み物だった頃
僕は恋という感情をおぼろげに知った
やがて四畳半が四畳半になり
自転車が自転車になり
カブトムシがグロテスクになった
そうして僕は気づいたのだ
錯覚という幸福に
錯覚と言う幸福に気付いていないのかも。
錯覚でも良いからその心のままでいたい。
> 幸福... への返信
こんにちは。コメントありがとうございます。
その通りだと思います。実際に不幸でも、本人が幸福に感じているのなら、それで良いのではと思います。