<ストーリー> 映画.comより抜粋
9・11テロ後、CIAは巨額の予算をつぎ込みビンラディンを追うが、何の手がかりも得られずにいた。
そんな中、CIAのパキスタン支局に若く優秀な女性分析官のマヤが派遣される。
マヤはやがて、ビンラディンに繋がると思われるアブ・アフメドという男の存在をつかむが…。
キャスリン・ビグロー監督の前作「ハートロッカー」はとても好きな作品だったのですが、今回はまた趣向が違った作品でどんなものだろうと気になっていました。
まるでドキュメンタリーでも観ているかのようなリアルさが漂う今作。
ビグロー監督の作品は、例えば爆発や銃撃シーンなどが通常の映画と雰囲気が全然違いますね。
音も派手なのではなく、渇いた感じで重みがあって本当に起こっているかのように見せてくれます。
なので2時間40分という長い時間の作品なのに、緊張感が途切れることなく目が離せないのもそのためかもしれません。
手掛かりを元に少しずつビンラディンに近づいていくマヤでしたが、潜伏先を確定していき襲撃に至るまではすごい迫力で描かれています。
潜伏先を見つけるくだりはとても見ごたえがあると同時にマヤの執念も感じたところでもありました。
襲撃シーンは緊迫が連続するシーン。
たぶん数々の聞き取りによって、トラブルなども含めこのシーンができたのだと思うけど、まるでその場にいるかのような臨場感。すごかったです。
そしてラストのマヤの涙。
やり遂げたという達成感だけではなく、もっと複雑な感情が入り混じったものに見えました。
911テロから現在までの感情が出るとともに、そしてこれからどうなるのか?という思いの表れだったのでしょうか。
マヤを演じるジェシカ・チャスティンが素晴らしいです。
実は「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」での彼女しか知らなかったため
このギャップに驚くばかりですが、今回も「ヘルプ」に続きアカデミー賞でノミネート。
受賞には至りませんでしたが、今後ますます注目したい女優さんです
ちなみに…エドガー・ラミレスが出演していたことを観た後で知りました。
全然気づかなかった…悔しい~
原題:Zero Dark Thirty
製作年:2012年
製作国:アメリカ
上映時間:158分
監督 キャスリン・ビグロー
製作 マーク・ボール キャスリン・ビグロー ミーガン・エリソン
製作総指揮 コリン・ウィルソン テッド・シッパー グレッグ・シャピロ
脚本 マーク・ボール
撮影 グレッグ・フレイザー
美術 ジェレミー・ヒンドル
衣装 ジョージ・L・リトル
編集 ディラン・ティチェナー ウィリアム・ゴールデンバーグ
音楽 アレクサンドル・デプラ
<キャスト>
ジェシカ・チャステイン
ジェイソン・クラーク
ジョエル・エドガートン
ジェニファー・イーリー
マーク・ストロング
カイル・チャンドラー
エドガー・ラミレス
ハロルド・ペリノー
ファレス・ファレス
ジェームズ・ガンドルフィーニ