ファニーバニー
<あらすじ>
うさぎの着ぐるみ姿の二人組が、“絶対借りられない本”を盗もうと図書館に侵入する。
あえなく捕まった自称・小説家の剣持聡(中川大志)と漆原聡(岡山天音)は、騒動を起こした真意について、目的の本に「宝の地図が隠されている」のだと話す。
数年後、図書館で出会った5人がラジオ局から電波を盗む計画を立てる。
この二つの騒動には、ある真実が秘められていた。
図書館襲撃のシーンからスッと引きこまれる展開。
気になる謎が次第に解けてきて明かされる過去にそんなことが…と思ったりするけれど、映画全体を通して印象薄い感じがしました。
いい話だな…と思う部分もあるにはあるのですが、クライマックスとなるレコーディングシーンは若干しつこいかなとも。(感動の押し売り感が否めない…。)
作品的には『アヒルと鴨のコインロッカー』みたいな感覚があったけど、こちらの作品は心に残るまでには至らなかったです。惜しい。
SNS 少女たちの10日間
<あらすじ>
成人女性が未成年という設定のもとSNSへ登録すると、どういったことが起こるかを検証したチェコのドキュメンタリー。
巨大な撮影スタジオに作られた3つの子ども部屋に、幼い顔立ちの18歳以上の3人の女優が集められた。
彼女たちは12歳の女子という設定のもと、SNSで友達募集をする。
その結果、彼女たちにコンタクトをしてきたのは、2458人もの成人男性だった。
精神科医、性科学者、弁護士や警備員など専門家による万全のケアのもと、撮影は10日間にわたり続けられた。
撮影されているとは気付かず、何も知らずに卑劣な誘いを仕掛ける男たち。
彼らの未成年に対する容赦ない欲望の行動は徐々にエスカレートしていく。
これはもう、おぞましいというか吐き気がするくらいひどい。
作品のことではなく、この中に出てくる男性たちが、です。
でもこれが現実、これが実態なのですね…。
相手が子どもの女の子(←設定)だからなおさらなのか、男性たちのはじめから完全になめてかかってる姿勢が気持ち悪い。(自分が支配できるという優越感からか。)
少女相手に何のためらいもなく下半身をひけらかし、そういうことをする人数の多さにモザイク祭りと化していたのにはもう笑うしかないといった感じでした。
しかし、これを実際に体験したらトラウマになるレベルでは…。
SNSが当たり前にある現代ならではの問題だけど、これは幼い子どもがいる親には特に観てほしいと思ったし危機感も持ってほしいと思うのでした。
宮藤官九郎さんはこの作品を観たあと、娘が急激に心配になりその他に出掛ける予定を全部飛ばして急ぎ足でうちに帰ったとか。(映画を観に行く前に娘がスマホしていたのを見ていたので。)
そんなことが文春の連載コラムに載っていました。
確かにこれを観たらそんな気持ちになりますよね
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