藁にもすがる獣たち
<あらすじ>
失踪した恋人が残していった多額の借金の取り立てに追われるテヨン、暗い過去を精算して新たな人生を始めようとするヨンヒ、事業に失敗しアルバイトで生計を立てるジュンマン、借金のため家庭が崩壊したミラン。
ある日、ジュンマンは職場のロッカーに忘れ物のバッグを発見する。
その中には、10億ウォンもの大金が入っていた。
大金を掴んでどん底から抜け出したい4人それぞれのエピソードを群像劇のようにして見せる本作。
ロッカーに忘れた大金のバッグは誰が運んできたのか、なぜここに入れたのか、なぜ取りに来ないのか?
冒頭から意味ありげな謎に包まれたシーンで始まり、それがストーリーが進むにつれてだんだんと明かされていく。
無関係だったはずの4人もこの大金で繋がって行き、その先はどうなるのかという展開にハラハラ。(でもワクワク。)
大金は誰の手に? 最後に笑うのは誰だ?ということになるのですが、それまでに二転三転する展開と見せ場が多々あって大金の入ったバッグもあちこち迷走。
ラストに向けてさらにおもしろくなって目が離せなくなりました。
この作品は構成や見せ方にセンスを感じるし、観た後に「すごくおもしろかった~!」という満足感があります。
というわけで、これはオススメ( 薦めていいの?)
ただ…時折り、かなりどぎつさを感じせる描写(ぎゃ~残酷…痛い!)もありますが、これはもうこの手の韓国映画にはつきものだと思うしかないですね(※ 苦手な方は観ない方がいいです。)