映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

SOMEWHERE

2011年07月17日 | 映画
<ストーリー> 映画.comより抜粋

「ロスト・イン・トランスレーション」のソフィア・コッポラ監督が、父フランシス・フォード・コッポラとの思い出や、2児の母となった自らの経験を投影して製作。第67回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。米ロサンゼルスにあるスター御用達の有名ホテルを舞台に、派手なセレブライフをおくる映画スターのジョニー・マルコが、離婚した妻のもとで育った11歳の娘と再会し、人生を見つめ直す姿を描く。




淡々とした作品。
観る側がすべて受け身で観ていたら、たぶん「で、なにが言いたかったの?」となるであろう映画でした。

シーンの一つ一つについて、説明的なものはまるでなし。
ひとりの有名俳優の日常を描いただけのように感じられるかもしれません。


冒頭、車が画面を疾走する場面から始まりますが、観ていたら同じところをぐるぐる回っているだけ。何周するつもり?と思い始めるとやっと車は停まります。

ただこれだけのシーンだけど、主役の男性の心の虚無が投影されていました。




ある日、元妻と共に暮らしている娘を数日間預かることになり、娘と一緒に暮らすことになるのですが、その頃からなんとなく男性の表情がやや楽しげになってきます。

イタリアでの授賞式での華やかさ以外は、本当に普通の日常生活なのだけど、男性の心の充実感が見てとれます。

映画俳優という職業ゆえ、娘とずっと一緒にいられるわけではないのですが、娘を送り出した後、彼のちょっとした心境の変化が“手作りのスパゲティ”に表れていました。

今まで、自分で料理を作ろうなんてきっと思ったこともないはず。
何グラム茹でればいいのかもわからないということが、多すぎるスパゲティの量に反映されていました。




この映画は、ある程度自分で感じなければ意味もなく過ぎていく作品だと思います。
それほど、わかりやすい説明も何もない映画なので。

ソフィア・コッポラらしい繊細な演出に、どれだけ感じることができるかが、この映画の評価の分かれるところだと思います

フェラーリの使い方が象徴的な映画でもありました←注※決してこんな車ではありません

ところで、カメオ出演らしいですが、ベニチオ・デル・トロがちょびっとだけ出演していました。
ほんのちょびっとだけだけどね


監督・脚本:ソフィア・コッポラ
製作:G・マック・ブラウン、ロマン・コッポラ、ソフィア・コッポラ
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ、ポール・ラッサム、フレッド・ルース 撮影:ハリス・サビデス
美術:アン・ロス
撮影:サラ・フラック
原題:Somewhere
製作国:2010年アメリカ映画
上映時間:98分


<キャスト>

スティーブン・ドーフ
エル・ファニング
クリス・ポンティアス
ミシェル・モナハン
コメント
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