今日は朝から雨模様で、夕方から遅くにかけては大雨も予想されている。
行けるときに行っておこうと、昨日は宇土半島の付け根にあたる住吉自然公園の紫陽花を見に行った。
この公園は、小高い丘状になっていて、頂上付近には日本最古の灯台跡や住吉神社がある。
元は小島であったものが、江戸時代を通じて堤防や干拓工事で陸続きとなったとか。
灯台跡には、現役の灯台も建っている。
また、有明海の海苔の研究などで功績のあった、ドゥルー女史の顕彰碑があり、毎年4月14日にはドゥルー祭が催されている。
国道57号線が海岸線にかかる直前に、小さな鳥居をくぐる形で堤防上の取り付け道路に進入する。
この鳥居の下を車でくぐる場所が、ボトルネックになっていて、車の進出入には特に注意を要する。
こんもりした自然公園の、海岸沿いの外周に紫陽花が植えられている。
いまから見頃を迎えるといった風情で、古い花は見当たらない。
ものの資料によると約2000株が植えられているらしい。
相方に言わせると、満開の手前が良いそうで、これからという希望があるそうな。
海の方に目を向けると、小さな祠のある小島というか岩礁が見える。
風流島という名で、なるほど風流な気分になれそう。
古い時代は、大きな河川の河口などが船着場になったり、川船で遡って内陸に入り込むのが常だった。
白川や緑川など、当地の主要な河川の流れ込む地域なので、自然の航路標識ともなった筈である。
日本最古の灯台跡があるのも、うなずける。
古代、景行天皇をお迎えするに際して、燈を点して云々という話はこの有明海沿岸の各地に残っている。
ちなみに、不知火で有名な不知火海はこの宇土半島を挟んだ南側の海である。
この風流島の見える場所あたりが、紫陽花の花が一番密集した場所である。
毎年6月中旬には、マンドリンコンサートが催され多くのファンが訪れていた。
が、しかし、昨年辺りからあまり話にのぼらないところをみると、ご多分に漏れずコロナの仕業か。
相方は「ガクアジサイ」が好きだと言うが、普通のアジサイの方がグラデーションが効いて私は好きだ。
などと言いつつ、アップで写そうと近づいてみると、な~んとホントに良い感じ。
いやはや、これはおみそれしました、なかなかの美形。
我が家に1本だけガクアジサイがあるが、四隅にちょこんと花がある寂しい感じの花。
我が家のガクアジサイに比べたら、これは立派。
時期・場所などにより咲き分け、色を変える変化に富んだ花。
花言葉は、ちょっと不名誉な感じもするが・・・。
鬱陶しい梅雨の時期を、和ませてくれる代表的花であることは間違いない。
帰りに海岸沿いの道の駅で買ったパンがとても旨かったので、特記しておこう。