昨夕、ディーラーの担当者から電話があって、車の部品が入庫したので作業を開始したいという。
明日の午前十時から都合がつくかと聞くので、勿論二つ返事でOKと。
なにしろ、車の後部の擦った後のみっともなさはパンチラを見られながら歩いている気分。
大雨注意報も、我が家の付近は少し外れて小雨程度なので支障なし。
ただ雨のため、道路が混んでいたりすると拙いので、早めに家を出たら早く着いてしまった。
まだ、支店長以下全員が掃除の真っ最中。
出来上がりには、1時間半くらいかかると言うので、その辺りをブラブラするからと店を逃げ出す。
いつも、ディーラーでの整備中には近くの江津湖を散歩が定番だったが、健軍神社周辺も悪くないなと思い直す。
(健軍神社一の鳥居)
熊本市電の、八丁馬場という停留所近くから、神社への参道は始まる。
馬場というくらいだから、昔は馬場として使用されていたのだろう。
折角だから、ここから参道を歩いて神社まで行ってみようと思った。
通常のお参りでは、神社の脇の駐車場から直接向かうので一の鳥居から歩くのは初めて。
(健軍神社参道)
鳥居から真っ直ぐに参道は延びている。
参道と言っても、現在は車道がメインで歩行者は、両側にある灯籠の列の植え込みの更に外の歩道を歩く。
途中に信号のある交差点を、4度横切る。
(山門遠景)
杉木立が鬱蒼と茂る参道が、緩やかに登り勾配となる辺りまで来ると山門が見え始める。
二つ目の信号のある、バイパスを横切る辺りから、車道寄りに歩道が1本増え都合四本になる。
その車道寄りの参道を歩くと、はじめて灯籠の寄贈主の名前が見え始める。
その交差点までは、灯籠の裏側ばかりを見ていたことに気づく。
(健軍神社山門)
山門や鳥居は、再建されて間がないので新しい。
山門の直ぐ前は、最後の信号のある交差点なので鳥居も窮屈な場所に建てられた。
(山門から拝殿の方向を望む)
一の鳥居からこの位置まで、およそ1.2Kmと説明板にある。
歩数計を見ると、2000歩までは伸びていなかった。
小雨の中で傘を差しているので、通常のウオーキングのようにはいかない。
(境内)
毎年の初詣は、菊池神社・阿蘇神社・健軍神社が定番。
今年はコロナの第三波で、故郷の菊池神社だけに時期を遅らせてお参りした。
健軍神社の初詣でが、6月にずれ込んだということか。
そう言えば、今年の3月に阿蘇への吟行会で阿蘇神社にお参りした。
半年がかりで、例年の定番を回ったことに。
今回の事故に鑑み「交通安全」と、合わせて「コロナ退散」「家内安全」などを祈願。
お賽銭のわりには、願いの筋が大き過ぎのきらいも。
神社の周辺では、面白いものも見つけた。
(句碑と西南戦争時の熊本隊出陣の碑)
熊本城を包囲している西郷軍に呼応して、熊本の士族たち1500名もここで蜂起したとある。
この文学碑は、ある意味場違いか。
(腰掛け石)
昔の人は、石に腰掛けるのが好きと見えて、日本全国に腰掛け石は珍しくない。
ただ、一説にはこの石の上に童子が現れ、この地に神を祀れと宣旨したとか。
また、一説には「景行天皇」がこの石に腰掛けて云々とある。
昨日も話題にした、有明海沿岸に多い景行天皇にまつわる話が、ちゃんとここにもあった。
そして、ついつい頬が緩んでしまったのが掲示板の「巫女募集」の張り紙。
25歳以下で未婚・福利厚生ありの部分で、思わず「お~神様」と呟きそうに・・。
呟きそうになりながら、歩数計を見ると4000歩を超えていた。
それからディーラーへ、閑静な住宅街のルートをとって引き返した。
綺麗に出来上がった車で、ディーラーを後にしたが、見送りながら「又どうぞ」と言われた・・ような気がした。
が、気にはするまい。
代わりに健軍神社のご神徳を信じることに・・。
トータル8000歩越えのお出かけだった。
「梅雨晴れ間見上げる猫の目が涼し」・・・・しろ猫