二月は逃げる、三月は去る、な~んてことを言いますが、確かに二月は今日で逃げていきますね。
それに何と言う陽気でしょうかね、温度だけていうと今日は四月の陽気だというのですから、もう季節は一足飛びに三月が去っているのです。
もっともこれは天の配剤で極端な寒の戻りなどを準備して、油断させた後に風邪だの腰痛だの花粉症だのを一気に蔓延させようということでしょう。
そんな陽気に誘われての散歩のコースには、いろいろな面白いものや珍しいものがあるのです。そんなものを紹介してみましょうか。
道路脇に残された、一本の大きな古木(椋の木)です。
こうした古木は道路拡張などの際には突然存在感を増して、あれこれ検討した末に残される例も多いですよね。
私は以前北海道の帯広と鹿追間で道の真ん中の大木を避けるため道路自体がS字に曲がっているのを見たことがあります。(もう遙かな昔の話で今はなくなっているかも・・・)
確かに道路拡張で立ち退かない一軒の頑固な家とか、切るに切れない曰くありげな古木とかは迷惑ではありますが、それはそれで迂回した道路などが造られたりしているのを見ると何やらホッとする気分になるのも事実です。
人の心をおもんぱかった、なにがしかの地域の人達の息づかいが聞こえてくるような気がするじゃありませんか。
ここで一句・・・「歩行計つけて古木を仰ぎ見る」・・・といきましょう。
自然界に神聖を感じる日本人の感性は決して多神教ではないと思っています。