職域OBの親睦組織で機関紙を編集している。
コロナのせいで、去年から計画されたイベントは中止・延期の連続で活動記事もない。
投稿記事で枠を埋めているが、段々と弾が切れてくる。
何とか紙面を埋める苦肉の策で、本年度は町内を流れている川を歩いて紹介することにした。
第1回目の秋津川が終わって、今回はその支流のひとつ鉄砂川である。
秋津川自体が小さな川なので、その支流の鉄砂川は更に短い。
(右側の秋津川に左方から合流する鉄砂川)
鉄砂川というくらいだから、きっと砂鉄の含有量が多いのだろうか。
名前に比して、川はあまりに小さく、全長は5Kmくらい。
(合流点から少し上流へ)
春には、水面も隠れるくらい名の花が咲く。
川と言うよりお花畑状態である。
地震では、数各所の壁面が崩落し、やっと復旧したが、沢山いたアヒルの家族も今は1家族くらい。
(分岐点)
比較的新しく出来た団地の、直ぐ下で川は二つに分かれる。
本流は僅かに水が流れるが、左川は雨が降ったとき以外は殆ど流れていない。
団地の南側を通過する頃には、深い谷を形成しコンクリートの溝状態に。
やがて林の中に消える頃は、川底はほんのお湿り程度の状態。
林を抜けると、街の北側台上に出てもう完全に排水溝状態。
いよいよ源流域は台地の畑作地帯で、雨が降った時の排水溝の役目を果たす。
そう言えば、昔中国の黄河源流を探す番組を見たが、草原の小さな窪地のチョロチョロと湧き出る一滴が黄河源流だった。
鉄砂川も、等高線の傾き具合からここら辺りが分水嶺のようだ。
ただ、舐めてはいけない。
川底の草が下流方向に倒れているのは、数日前の強い雨のせいだ。
付近の畑や道、側溝等の水を集めて、一気に流れ下って水害をも引き起こすので要注意。
と、まあ、ウオーキングを兼ねて歩ける程度の長さの川をもっともらしく記事にする。
どうやら、本来なら6月に行われる総会が、役員による葉書での議決となったので、その結果を載せるスペースを残して、編集を完了した。
取材も編集もたった一人の、呑気な編集部はもう22年も続いている。
「ウイルス禍葉書で済ます議決権」・・・・しろ猫