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劉暁波:民間における権利意識の目覚め(上)

2008-01-08 21:58:46 | 中国異論派選訳
民間における権利意識の目覚め(上)

原文:http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/c6da683c70cad9ad9aa6853de161ec49

12月18日、著名な作家の劉暁波が「参与」のインタビューに答え、中国の(共産党運営に対置しての)独立民間社会(運動)の現在の発展について見解を述べた。

劉暁波は、現在民間の権利意識が目覚めつつあり、自立意識も強まっており、権力者の温情にすがらず、公然と自らの権利を主張するようになってきたと見る。彼は最近の汪兆鈞、鄭存柱、郭泉らが相次いで発表した胡錦涛・温家宝への公開質問状を例に挙げて、当局はこのような遠慮ない直言を許さないが、近年は毎年このような民間から政治体制改革を求める事件が起きている。また黒龍江省の富錦市の農民、陝西省三門峡ダムの移民、江蘇省宜興市の農民が自らの土地を守るために宣言を発表したことは、非常に感動的な事件だった。これは、毛沢東時代から続く不合理な土地制度をはじめて告発したものであり、中国の民間の権利意識の目覚めと自立意識の強まりを証明している。しかも、土地権利擁護の背後には基本的な言論の自由と政治的権利実現の努力がある。現在、民衆は自らの権益の大きさと個人の自由の大きさが直接関係していること、自由の制度的保障が得られてはじめてパンも確実に保障されるに気づきつつある。

中国共産党の弾圧により、中国大陸の民間組織は比較的ばらばらであり、固定した組織がなく、要求も統一に欠けている。草の根階層の権利擁護はおもに経済的利益をめぐってであり、経済的権利運動が政治権益のボトルネックに触れてはじめて政治的権益の獲得に向かう。これは政治的権限が極端に不平等なことがもたらす必然的現象である。中国では、当局の権限が大きすぎ、強すぎるので、民衆の権限は小さすぎ、弱すぎる。いわんや、現在の中国には共産党から独立した報道の自由も司法権の独立もない。世論の救済も司法救済も現行体制の下では整っていない。民衆が頼れる唯一の合法的ルートは陳情などの行政的救済である。しかし、官僚の庇いあいや厳しい請願妨害によりあまり大きな効果は発揮できない。

劉暁波は、90年代と比べて、当局の民間反対運動に対する弾圧の残虐性、強度と範囲がいずれもある程度低下しているという。主に六四天安門事件後18年間の民間の積極的な運動と、犠牲と、絶え間ない蓄積の結果である。また、六四が中共の道義的合法性をほとんど失わせしめたため、中共は経済の高度成長という業績で政権を支えている。その結果、権力者たちも成金になる近道を見つけ、大小さまざまな権力者グループが形成され、中共が革命党から利益党に変質した。そのため、その統治方式も実用主義と機会主義になってきている。利益党はなにごとも利益計算がもとなり、民間反対運動に対しても政治的コストと利益のバランスを計算するようになった。機会主義は臨機応変に対応し、政権の利益の最大化の原則により統治方式を絶え間なく調整する。このことも民間反対派に対する対応に現れている。たとえば、著名な人物に対しては、「制限しつつ捕まえない」策略をより多く採用し、捕まえてもあまり重い刑にはしない。たとえ重刑にしても、「人質外交」の切り札として使う。しかし、あまり名前の知られていない異論派や人権活動家は、捕まえて重刑に処する。もちろん、独裁政権の野蛮な本姓からして、たとえ機会主義であっても、特殊な時期には極端な手段に訴えることもある。

同時に、鎮圧の政治的コストを下げるために、近年中共は政治案件の司法的処理をできるだけ非政治的な方式で処理している。非政治的な理由が探せれば、当局は政治的な罪名は決して選ばない。たとえば、孫大午事件で使ったのは違法融資、南方都市報事件は経済犯罪、陳光誠事件は器物損壊と交通秩序撹乱、郭飛雄事件は違法出版、孑木事件は銃器不法所持と社会秩序撹乱……などなど。

国際社会の外交圧力に対する対応の面では、中国経済の世界経済への融合と実力の強化にもない、中共政権はますます臨機応変になっている。西側諸国も徐々にその中国戦略を「ステークホルダー」であるという現実の上に組み立てるようになってきており、国際問題の処理の上で中国に一定の期待を寄せている。一方で、中共は独裁権力の維持を主要利益としており、国内では金銭で安定を買い、国際的には金銭で外交的成果を買っている。経済貿易カードはすでに政治的利益のための最大の切り札になっており、大規模買い付けを利用して西側大国の支持と柔らかい論調を得ている。最近では、中共のドイツの首相メルケルに対する報復と、フランス大統領サルコジへの激励が、独裁政治の経済貿易カードの実例である。また一方で、中共政権は小平の韜晦を捨て去り、大国外交に向かっている。中共は国際的地位を早く高めようとして、責任ある大国の役割を演じようとしている。だから、中共政権は頻繁の国際社会で開明的なふりを演じて、ますます多くの国際政治ゲームに介入している。西側大国が中国はより多くの国際的責任を負うべきだと呼びかけると、中共高官はそれにつなげて「中国は責任ある大国である」と叫んでいる。中共の頭目たちは得意になっている。なぜなら、西側の要人の呼びかけは彼らの虚栄心を満足させ、国際的な重大問題の解決には彼らが欠かせないと思わせるからだ。

中国の民間の反対運動は、中共現政権のこれらの変化を直視しなければならない。また西側大国の中共に対する態度の変化を直視しなければならない。これらの変化は、一方で民間に一定の活動空間を提供し、民間の力を広げる隙間をつくる。また一方では中共政権が短期間に崩壊するという予測が裏切られ続け、過激な気炎を青ざめさせる。このような国内外の環境と背景は、中国の政治転換を長期にわたる曲折したプロセスにさせる。だから、感情に流されてはならないし、まして「一晩で世界が変わる」ことを期待してはならない。

劉暁波は、民間反対派あるいは人権活動家は道義と勇気だけでなく、責任と倫理がより必要だと考える。道義と勇気は独裁化の危険の多い事業に加わる前提である。責任と倫理は民間事業を成し遂げるために必須である。現在の民間の反対運動にとって、責任と倫理は道義と勇気より重要である。なぜなら、中国の反対運動の中では、道義の気炎が多すぎ、責任を持って事を成し遂げることが少なすぎる。道義の気炎はその多くがスローガンと憂さ晴らしである。そして、スローガンを叫ぶだけの「民主八股」は中共の「革命八股」と思考方式と表現方式の点で実質的な違いがないのだ。

中国国内で人権活動家等が連名で胡佳の釈放を要求

2008-01-08 14:26:38 | Weblog
中国公民联名要求释放胡佳
(博讯2008年01月07日发表)
关于胡佳被刑事拘留的声明
2007年12月27日下午三时,北京著名维权人士胡佳被北京市公安局以“涉嫌煽动颠覆国家政权”的罪名刑事拘留。 (博讯 *)

长期以来,胡佳在环境保护、爱滋病预防及权益保护方面做了大量工作,后因从事维权活动而遭受政治压力,被迫离开爱滋病权益保护领域,同时也失去了正常收入来源。作为一个人权活动者和自由写作者,胡佳虽然频频发言,对外发布中国人权状况的信息,批评政府和有关官员,因此遭受长期软禁,但其言行均在中国宪法明示的权利保护范围之内,毫无煽动颠覆国家政权的具体表现。有鉴于此,我们认为,北京市公安局对于胡佳的刑事拘留是不可接受的。 2008年,既是中国第一次举办奥运会的年份,也是中国推行改革开放政策三十周年。适逢其时,中国民间和国际社会对中国的人权状况格外关注,特别关注中国政府是否兑现其申奥时改善人权的承诺,关注中国政府能否拿出更实质性的具体措施,以证明其在改善人权方面做出了切实的努力。 我们认为,中国政府应该善用契机,使奥运真正成为中华民族的一件盛事,在国内开启社会和解之门,在国际上让中国的崛起不再成为世界的疑虑。而抓住奥运契机、推动政治进步和人权改善的最好方式,就是中国政府珍视改革开放留下的思想解放传统,信守承诺并用实际行动兑现承诺,忠实于中国宪法有关人权与法治的基本理念,以最大的诚意和勇气落实《世界人权宣言》及相关国际文件关于人权保护的条款,向中国民众和国际社会展现开明的政治姿态。 基于此,首先,我们敦促行政当局立即释放胡佳,还其作为一个公民的人身自由。在胡佳尚未恢复自由之前,必须依法保障他在监禁中的各项权利,包括身体保健的权利、合法申诉的权利、聘请律师的权利和亲属探视的权利。 其次,我们呼吁国内外各界关注胡佳的身体健康状况,胡佳是一个肝硬化病患者,监禁生活将对其身体造成严重伤害,长期监禁更可能意味着人道灾难的发生。 再次,我们也呼吁国内外各界关注胡佳家人的困境。在胡佳失去自由之时,他的身后,是一个刚刚满月的婴儿,一个时常遭受监控的家庭。我们敦促行政当局解除对胡佳家人的行动限制,让他的妻儿能有一个正常的生活环境。 在北京奥运一天天逼近的时刻,无论从普世道义和中国法律的角度,还是从人道的角度,中国政府都没有理由罔顾道义、践踏法律、背弃承诺、有违人道,剥夺胡佳先生的基本人权,限制胡佳家人的基本自由。 最后,我们呼吁自由国家的政府、国际人权组织、国际舆论关注胡佳先生的命运,共同敦促中国政府回到尊重人权、恪守法治、兑现承诺的轨道上来。
签名人: 刘晓波(北京 独立作家) 张祖桦(北京 宪政学者) 于浩成(北京 法学者) 张显扬(北京 中国社科院研究员) 高 瑜(北京 记者) 刘 荻(北京 自由撰稿人) 陈子明(北京 学者) 赵达功(深圳 自由撰稿人) 廖亦武(成都 作家) 徐 晓(北京 作家) 唯 色(西藏 作家) 王力雄(北京 作家) 蒋亶文(上海 作家) 秦 耕(海南 作家) 张耀杰,(北京 文史学者 传记作家) 艾晓明(广州 教授) 孙文广(济南 教授) 夏业良(北京 经济学家) 赵 诚(山西 学者) 卢雪松(长春 学者) 王 怡(成都 宪政学者) 梁晓燕(北京 编辑) 王小平(北京 编辑) 许医农(北京 编辑) 刘飞跃(湖北 维权人士) 刘逸明(湖北 自由撰稿人) 昝爱宗(杭州,中国交通报记者) 李元龙(贵州,自由撰稿人) 杨宽兴(济南 自由撰稿人) 王邦(北京,自由撰稿人) 李 健(北京 人权工作者) 滕 彪(北京 律师) 江天勇(北京 律师) 黎雄兵(北京 律师) 韩一村(北京 律师) 温海波(北京 律师) 李苏滨(北京 律师) 李和平(北京 律师) 李剑虹(上海 自由撰稿人) 孙建峰(河南 爱滋病维权人士) 李喜阁(河南 爱滋病维权人士) 妙觉慈智(法师 广东) 李 海(北京 自由撰稿人) 姜力钧(辽宁铁岭,独立作家) 温克坚(杭州 自由职业) 刘京生(北京,自由职业) 王 飞(北京,自由职业) 欧阳小戎(云南 自由撰稿人) 刘 柠(北京 自由作家) 杜导斌(湖北 自由撰稿人) 姜福祯(青岛 自由职业) 陈 西(贵州 自由撰稿人) 邢建深(山东 农民维权者) 桓 江(河北 农民维权者) 胡俊雄(湖北 民主人士) 田永(内蒙古 维权人士) 刘军(湖北 无业)

签名规则如下: 1,开放签名。 2、只接受本名签名,有常用笔名的请在本名后面注明常用笔名。 3、姓名、当前所在省份、职业。 4、把签名发送到下面两个信箱:forhujia@gmail.com;forhujia2008@gmail.com

转自《维权网》