【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

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melody. バケなきゃもったいないっす

2007年02月22日 | 女性アーティストブランド価値評価・構造
 先週のバレンタインデーにmelody.『Finding My Road』 がリリースされました。
 さすがにセールスのほうは、2005年の金曜ドラマ『ドラゴン桜』の主題歌となったこちら(↓)

     

と同レベル、というわけにはいきませんが、悪くはないようですね。

*但し2006年4月リリースのアルバムセールスでは、“ドラゴン桜効果”は見られなかったようです。

 “プラチナム・ヴォイス”と賞される歌唱力、音楽英才教育を受けたこと、そしてルックスという強みを持ったハワイ生まれの彼女、英語力の高さも言わずもがな。
 2004年には日本語と英語ヴァージョンのシングルをリリース(3ヶ月間限定)されたりしています。(↓)

     

 認知度は10代がダントツなんですが、オッサン受けするのでしょうか? 40歳以上での好感度が高いですね、10代よりも(笑)。

 アルバムセールスのアップを図りたいのでしたら、コンセプトは10代対象ながらも、色々と知恵を絞る甲斐があるのではないかと思いますよ。

■価値構造

 昨年のことですが、ある外資系ショップのコメントカードに“ポスト倖田來未”と書いてあるのを見かけました。

 一般的に“ポスト倖田來未”というと、絢香&伊藤由奈のお二人の名前が挙がってくるようですね。これは「セールス実績」の話ですが。

 仮定の話ですが、もしmelody.が、確固たるポジションを確立した倖田來未の座を狙うとすれば、TF社はRZN社の数倍のプロモーション費用を投下しなければならない、ということになります。

 というお話はさておき、「melody.=“ポスト倖田來未”」という発想は鋭いですね。

 なぜなら、melody.と倖田來未は、とても似た価値構造にある からです。

 「声質」「ルックス」「時代おくれでないこと」の魅力度、好感度への貢献。

 もちろん、決定的な違いもあります。
 価値構造のお話ではありませんが、ユーザーの評価で決定的に違うのは、
 melody.は「男ウケ」、しかも「10代より20代」という傾向にあることです。

 しかし、価値構造をつぶさに眺めると、melody.のほうで、倖田來未の良い要素を獲得したければ? また、差別化を図るのならばどの評価項目を高めるべきか? について、いくつかの仮説を導き出すことも可能です。

 ユーザー評価のデータを見ると、「セクシーさ」では倖田來未の足元に及ばない、ということになるのですが、それはあくまでも過去のデータ。

「セクシーさ」が強化されるならば、
存在のカッコよさという価値が高まる傾向は、

倖田來未よりも高いのです。

 雑誌への出稿も音楽雑誌に偏らず、赤文字系を強化したほうがいいのかもしれませんね。

■ブランド価値評価

 基本価値も観念価値も平均的で、特にここが弱いという項目も、突出しているという項目は見当たりません。

 これはもったいないことかもしれません。
 「声質」や「歌唱力」「楽曲」という武器(基本価値)をさらに高められれば、と思います。

 変な言い方になりますが、ブランド価値評価におけるスコアとは、
 あくまでもユーザーの心の中で高くもなれば低くもなる、ということなのです。
 そういう「インプリンティング」も大切な戦術ですからね。

 感覚価値の高さを無駄にしない
ブランド戦略


 こんなところでしょうか? 求められるのは。
 なおかつマス媒体での訴求が奏効すれば、大バケするような気がします(^_^)。

■CMの効果

 ううん、、、SUBARU FORESTERですか。。。

 どんなプランニングをされたのか興味がありますね(笑)。
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