【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

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「金曜日の朝」(作詞:安井かずみ、作曲:吉田拓郎)

2015年06月20日 | 徒然
もう土曜日になっちゃいましたが、これも4月にFacebookにアップした記事です。
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70年代、勃興してきたシンガーソングライターのムーブメントを嫌悪していた安井かずみ(ZUZU)。
GS隆盛時のゴージャスな芸能界の雰囲気をぶち壊してしまった、クソ真面目でときにメッセージを込めたフォーク(今の言葉で言うと、等身大って奴)を嫌悪していたことは想像がつく。

松任谷由実が八王子の呉服屋のお金持ちの娘で、やはり貧乏臭い四畳半フォークを嫌悪していたのと心性は同じだろうが、その松任谷にとってもZUZUは「雲の上の人」。日本で有数の女性ロールモデルで、松任谷はフォロワーだったわけだ。
それよりも職業作詞家・作曲家の仕事=生活の基盤を奪う脅威でもあったわけだし。詞も曲も自分で書くシンガーソングライターの存在は。
それでも吉田拓郎とはプライベートで交友関係にあったし、曲は少なかったが詞も書いていた。

僕は高校1年のときにシングル「金曜日の朝」を買ったが、今になってZUZUの伝記を読むと、なるほどこの曲は拓郎のレパートリーの中でも異色なんだと実感する。
聴いてた当時はおぼろげなイメージだったけど、どこか「金曜日の朝」だけは当時としてはアーバンな印象があった? だいいち「パリ」なんて都市名がでてくるし。 拓郎自作でも、松本隆や岡本おさみでもそれはあり得ない。
そして、やはり女性の書いた詞、女性の描いた心象風景なんだと今さらながら実感する。

「金曜日の朝」


安井かずみがいた時代 (集英社文庫)
島崎 今日子
集英社


吉田拓郎 ベスト 2 おきざりにした悲しみは 金曜日の朝 伽草子 ビートルズが教えてくれた シンシア 征服 蒼い夏 人生を語らず 襟裳岬 マークII’こうき心 落陽 DQCL-2003
クリエーター情報なし
Sony Music Direct(Japan)Inc.(SME)(M)


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