南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

わたしの「千の風になって」

2007-02-27 13:06:24 | 日本
今、東京の江東区門前仲町のマンガ喫茶でネットにアクセス
しています。先ほど、近所を散歩していたら、永代橋の近く
の水路沿いの土手にある桜の木がもう開花していました。
まだ三月にもなっていないのに、まさかと思ったのですが、
ちゃんとした桜の花でした。

日本に来て、みんなから「寒いでしょ?」と言われるのです
が、私は、日本に到着した土曜日の夕方から今まで、何だか
あったかいなと思っていました。昨日の昼頃も、外を歩いて
いると、日差しがもう春だなと思いました。もしも自分が
植物だったら、この光の暖かさに反応して、春だと思って
しまうのだろうなと思いました。

体質がおかしくなってしまったのでしょうか?ここ数日の
東京の外気はとても清々しい気温に感じられます。いやな
寒さではなく、むしろ気持がよい感じです。外を歩くときは
ダウンジャケットを着ているのですが、ちょっと暑いなあと
いう気さえしています。久々に味わう、日本の寒さの中に
春の気配をもろに感じてしまう私でした。

今回の来日の主目的は、25日の日曜日に愛知県の田原で行わ
れた、母の一周忌の法要でした。午前十時半から、田原の
竜門寺というお寺で、法要がとり行われました。曇り空の
下で、お墓にお線香をあげて、読経が行われました。

母が亡くなった約一年前のことが思い出されてきて、時の
経過のはやさも同時に思い知らされたのですが、私はふと、
「千の風になって」の詩を思い出していました。きっと、
母だったら、三河弁でこんなふうに言うのだろうなとか
想像しました。
お墓の前で泣いちゃあいかんよ。
わたしゃあ、そこにゃあおらんでねえ。眠っとらんでねえ。
わたしゃあ、今は千の風になって吹いとるででねえ。
わたしゃあ、春を待ちきれんで咲きだした桜だでねえ。
わたしゃあ、シンガポールに降るにわか雨だでねえ。
わたしゃあ、夜空に輝くカシオペア座だでねえ。
お墓の前で泣いちゃあいかんよ。
わたしゃあ、そこにはおらんでねえ。死んじゃあおらんでねえ。

三河弁と言えば、去年やっていた宮崎あおいさん主演の
『純情きらり』でおなじみの方言です。

今日の、火曜日の新聞に、テノール歌手、秋川雅史さんの
『千の風になって』が、3月5日付オリコンのシングル・
チャートで、クラシック系の音楽家としては最高の53万4千
枚を売り上げ、過去の『もののけ姫』の記録を超えたと出て
いました。

私はまだこのCDを買っていませんが、これから買いたいと
思っているし、そういう人は数多いと思いますので、この
記録はさらに伸びるでしょう。

先ほど、この詩の原作者について調べていたのですが、この
ことについて書くとまた長くなってしまいますので、これは
また別の機会に書きたいと思います。ではまた。