書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

日曜美術館「陶器のボタンの贈り物 三宅一生と陶芸家ルーシー・リー」

2009-04-23 07:36:56 | 思う事
素敵な出会いに感動。

テレビを通してだったが、「ルーシー・りー」に感動した。

デザイナー三宅一生は、600を越える陶器のボタンとその鋳型を大切に持っている。イギリスを代表する陶芸家ルーシー・リーから遺言によって贈られたものだ。84年春、ルーシーのうつわに魅せられた三宅が会いに行き、ロンドンを訪れるたびにその扉をたたき続けた。
ルーシーは、1902年分離派運動全盛のウイーンに生まれた。38年、ナチスの迫害を逃れロンドンに移住。戦時中はボタン作りで生計を立て、戦後本格的に陶芸をはじめた。洗練された技術と感性。静ひつな作品は、手に取ったときの感触まで考え抜かれている。
世界的な名声を得ながら自信が持てずにいたという三宅は、ルーシーに会うたびに「今がスタートよ。これから何だってできる」というメッセージを受け取り新しい意欲に満ちた。ルーシー作の陶器のボタンから発想した服をデザインしたこともある。
当代一流のクリエイター三宅一生と、刺激を与え続けた36歳年上の陶芸家がルーシーリーだった。

人が誰かから刺激や励ましを得ることでいかに力を得るものか、芸術によるあたたかな交流が画面を通してからも私の心の深いところに伝わってきた。

先週はルーシーリーの話題で持ちきりだった。
私の身近な友達は同じ様に感動していたのでそれも嬉しかった。

人は一人では生きられない。
出会いや感動はその人の人生そのものを大きく飛躍できるとおもう。

今年度は新しい仕事を始めることになった。
とある高校のスクーリング講師。
書道の実技を教えるわけだけれど、新しい人との出会い小さな感動を大事にしていきたい。