書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

三彩のカップ

2007-11-13 20:14:17 | 思う事
10数年前だったかな。

西安に行った時のこと。
書の勉強会で、西安碑林(書の碑が所狭しと並んでいるところ)、陝西省歴史博物館、秦始皇帝兵馬俑博物館などを廻った。

まだ、焼き物には興味なかったが、唐三彩の焼き物の本物を見てきた。
馬と駱駝だったと思う。
詳しくは分からないが、唐の時代にはシルクロードを通っていろいろな文化や芸術などが行き来して、この三彩(酸化銅、酸化鉄、酸化コバルト)の色も出来上がったと聞いたように思う。

この前伝統工芸展に行った帰り、売店に久木野窯の三彩カップに目が止まった。
阿蘇の久木野窯には昔行った事があったが、その時はこんなものはなかった。
カップの色が三彩(緑、褐色、そして藍)だったし模様も何となく唐のような感じだったからすぐ手にとって買って帰った。

これまた不思議な事に、帰ってから新聞を見たら、その日の新聞に久木野窯のご夫婦が東京で展覧会をされているって言う記事だった。
ご主人の作品の紹介に今回は三彩の陶器も・・・って紹介されていたので、本当にタイムリーな感じで嬉しかった。

私が持っている陝西省博物館の図録を引っ張り出して何となく見比べてみた。
この三彩はなが~い歴史のなかでそれも東洋と西洋とのミックスされたなんともいえない風合いを出しているように感じた。自分だけの喜びかも知れないが・・・。

今度久木野窯のご主人に手紙を書いてみよう。。。