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書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

「聞」について

2010-03-19 00:40:57 | 思う事
引き続き、久保田さんの質問について私なりの考えを白川先生の『字統』と水上静夫先生と『甲骨・金文辞典』より述べさせていただきます。

「聞」の部首はモンガマエではなくミミであるところにひっかかりました。
ということは「聞」の元の字があるはずということ。

で、もとの字は「耳偏に昏」の字で、人の側身形に大きな耳をかき、神の啓示を聞く形。この形が画像手書きした近い形です。

ところが、久保田さんからの画像の下の部分は人の側身の足の部分(ひざまづくかたち)ではないように思います。
側身の形(ひざまづくかたち)ということが解られない方がデザインされている可能性があります。

「聞」の文字をデザインされたにしてはちょっと残念な感じですね。
間違っていたらごめんなさい。

しかし、この質問のおかげでまた考える事が出来ました。
やっぱり、文字は面白いです。

佐用姫伝説

2010-03-17 22:04:17 | 思う事
唐津の鏡山は別名(領巾振山)とも言われるそうだ。

この領巾振山(ひれふり山)といわれる訳は・・・。

佐用姫伝説によるもので、鏡山の鏡山神社には山上憶良の歌碑があった。

この歌碑は万葉仮名(漢字一文字を読み一文字に置き換えたもの)で書かれていた。

{原文}麻都良我多 佐欲比賣能故何 比例布利斯 夜麻能名乃尾夜 
    伎々都々遠良武
                      (山上憶良)
{訓読}松浦県佐用姫の子が領巾振りし山の名のみや聞きつつ居らむ
{かな}まつらがた さよひめのこが ひれふりし やまのなのみや
    ききつつをらむ

天皇の命を受け、任那や百済の救済に行く大伴佐堤比古(おおとものさでひこ)が船出するのを妻の佐用姫は山の上から懸命に領巾(ひれ)を振って見送った。
夫のさでひこは「これを私と思って待っていてほしい」と銅の鏡を手渡し別れを悲しんだ。佐用姫は七日七晩泣き明かしてとうとう石になった。 
           参考 唐津市文化財ガイドマップより

この伝説に感動した山上憶良が歌を詠んだといわれている。

歴史の舞台となった場所に行くとその風景や様子が想像できてとても楽しい。

書道が大好き。

2010-03-07 21:35:57 | 思う事
4歳から90歳までの人たちに今まで書を教えてこれた私はとても幸せだと思う。

もちろん、無責任には教えられない。と悩んだ事も・・・。

今では「書道」が大好きになって自分の心の柱にしてくれている人も育ってくれている。

とても嬉しい。

焼酎のご縁。地域の力。

2010-02-28 23:55:40 | 思う事
もう何年も前に依頼を受けて書いた夢酔龍水焼酎のラベル。

時々、街中のお食事処でも見かける。

この焼酎は万町の川上酒店においてある。

川上さんはご近所さんで、町づくりの会長さん。
去年お店をリニューアルされ、そのお店が熊本県のアートポリス賞に輝いたと聞いた。

今、川上さんを中心にした町づくりの方々の書道教室もさせていただいている。
そして、古い町屋を活用しようという試みも立ち上がっていろんな動きがあるようだ。

町がいろんな意味で活性化されてきたのも、地域の方々のお力。
私も微力ながらもこの生まれた町に恩返しが出来るようになりたいものだ。と思っている。




22年2月22日。

2010-02-22 08:04:55 | 思う事
今日は・・・。

長男の誕生日。何と25歳になった。

彼を生んだ日は・・・。
寒い快晴の日。

妊娠がわかってから、すぐ入院。
切迫流産のおそれ。
そして・・・。
「もう心音が聞こえないので、あす掻爬(そうは)しますから、朝食はとらないでください!」といわれた。
泣きながら、先生に
「もう2、3日待ってください。」
と言った。
先生は
「今の状態なら、母体にも掻爬(そうは)しないと悪いのですよ。」と。

私は次の日、とにかく食事をしっかりとって手術を拒否した。
そして次の日も・・・。
おなかの子に「生きて!」って祈った。

そして想いは天の神か仏様にそしておなかの赤ちゃんに通じた。

「心音が聞こえました。まだ安静にしていないとダメですが大丈夫でしょう。」と。

良かった!!!

とにかく嬉しかった。

それからも・・・。

生まれるまで私は切迫流産で入退院を繰り返した。
そして産後も私の状態が良くなくて、母子で(赤ちゃんが付き添い)再入院しをいろんな状態を乗り越えた。

時は経て・・・。

私と息子は、今こうして何もなかったように元気に幸せに生きている。

本当に生きるって凄いな。と改めておもう。

今日は、与えられた命をそして役割を大事にして人間として成長してくれている長男に感謝の日だ。

ありがとう。



ワクワクホルモン。

2010-02-19 18:24:39 | 思う事
春になって、日が長くなって、木々も元気になって、花も咲いてなんとなくワクワク。

さあ、やるぞ~って気分になる。

今日は斉藤茂吉の長男斉藤茂太の本を読んだ。

茂太先生の名言
「人間は本能的にトラブルバスターの要素をもっているらしく、
トラブルがない無風状態に長く身を置きすぎると
無気力、無表情になっていくという」

茂太先生は精神科医。
人の心を分析?するお仕事なのかしら?

お日様が出ると元気が出るし、雨が降るとしっとりした気分になる。

一緒に居ると何を食べても美味しい相手や笑いのたえない楽しい時間は貴重。

どんな贅沢なお料理でも気を遣いすぎたり、緊張する相手なら味も時間も楽しめない。
本当に心はころころ。

さあ、何か刺激はないかしら???ってキョロキョロしながら
春のエネルギーを体内に吸収してワクワクホルモンを自分の体に満たしていきたい。

出会い。

2010-02-14 22:29:58 | 思う事
明治34年の「時事新報」の新聞を手に入れた。
今から100年以上も昔の新聞。

広告も今尚知られている「花王石鹸」や「えびすビール」もあると思えば、
「鉄道馬車にはねられた事故」の記事が載っていたり、「尋ね人のコーナー」や
「三面記事の記事」は異常に記者の「主観的な情」が入って今とはとらえ方が違っていたり・・・。
記事の内容も印刷の文字の書体も面白く、その時代をあらわすのでとても興味深かった。