第12回詰将棋解答選手権での出題作品のうち、一般公募から採用された作品を対象にして、優秀作品賞の投票が行われました。
【対象作品】
○チャンピオン戦(1R、2R)
1番 武島広秋
2番 妻木貴雄
3番 青木裕一
4番 宮原 航
5番 服部彰夫
6番 森 敏宏
7番 谷口 均
8番 大橋健司
9番 武島広秋
10番 相馬慎一
○初級戦
1番 須藤大輔
3番 青木裕一
4番 沖 昌幸
5番 谷口 均
○一般戦
1番 海老原辰夫
2番 若島 正
3番 上谷直希
4番 北浜健介
5番 馬屋原 剛
6番 柴田三津雄
【投票者】
池田俊哉、小泉潔、小林敏樹、角建逸、芹田修、田中徹、宮浦忍、柳田明、吉松智明(9名)
投票は◎2点、○1点のいずれかとし、一人の持ち点を4点以内とした。
集計の結果、首位2作の得票が同点となったため、2作を優秀作とします。
<優秀作>
チャンピオン戦4番 宮原 航作(7点)
13と、同玉、14歩、23玉、24歩、12玉、13歩成、同玉、14銀、12玉、
23歩成、同歩、13銀成、同玉、14歩、12玉、24桂、同桂、13歩不成、21玉、
22歩、同玉、34桂、21玉、12歩成、同香、22歩、11玉、12香成、同玉、
13歩、同玉、14香まで33手詰
芹田修「歩生を実現するまでの序の煩わしいやりとりが実に詰将棋らしく楽しい。○」
宮浦忍「銀歩打換えから13歩生に意外性あり。〇」
柳田明「打ち換えなど小駒の使い方に味がある。収束が延びて、やや選手権向きではない感じもするが…。〇」
小泉潔「打った歩を銀に替え、それをまた歩に替えるとは物語が完結している。○」
田中徹「持ち駒の多い作品は好みではありませんが、これは例外。手順の楽しさという点では、今回の選手権で一番でしょう。○」
角建逸「と金を歩に、歩を銀に、そして銀を歩に。打ち換えの見本のような作。手順の流れがとても心地良い。〇」
小林敏樹「ストーリーを伴った打換えは楽しい。○」
<優秀作>
チャンピオン戦9番 武島広秋作(7点)
46銀、44玉、45銀、同玉、37桂、44玉、46飛、同桂、43桂成、54玉、
55歩、43玉、65角、54桂合、34銀、44玉、45銀、 43玉、54銀、44玉、
45銀、55玉、56歩、65玉、57桂、同馬、66歩、同馬、74銀まで29手詰
吉松智明「森田手筋と不利逃避という高級手筋が無理のない形と手順で表現されている。◎」
池田俊哉「森田手筋の取歩駒を不利逃避で消す、と言う構想が素晴らしい。◎」
田中徹「これを森田手筋と呼ぶことにはちょっと抵抗がありますが、もちろん作品の評価とは別問題。内容に関しては全く文句なし、高密度の傑作です。○」
角建逸「森田手筋と不利逃避。ご本人のブログにネタばらしがあるが、一つにまとめた技術を買う。〇」
小林敏樹「構想の実現力に。○」
<次点>
チャンピオン戦10番 相馬慎一作(6点)
宮浦忍「3度の不利合を成立させる手順前後の綾がうまく出来ている点に感心。◎」
吉松智明「連続する不利合が、明快に表現されている。○」
小泉潔「相変わらず面白い!43銀で収束するのも鮮やか。○」
田中徹「まず飛車の不利合、続いて香・銀のグループ不利合が飛び出す。極めて高度な内容にも関わらず、比較的分かりやすい構成になっているのも好印象です。解答選手権には相馬流構想作が良く似合う。○」
小林敏樹「グループ不利合をネタに、うまく一局を構成してある。○」
<選外>
チャンピオン戦3番 青木裕一作(4点)
芹田修「打診中合を取らずに動かす。高度な狙いを駒取りを排して表現した技術を高く評価する。◎」
小泉潔「角の重ね打ち新味有り。しかもそこに感心していたら2手伸ばしに嵌った。○」
田中徹「打診中合で発生した歩の頭に飛を捨てる。考え得る最善の表現に挑戦し、成功した意欲作です。期待の若手、遂にブレイク。○」
チャンピオン戦5番 服部彰夫作(2点)
小泉潔「詰将棋の広さを感じる。○」
角建逸「筋なき筋とでも言うべきか。余詰筋(あるいは変化順)をまとめたのではないかと勝手に憶測しているのだが。〇」
チャンピオン戦6番 森 敏宏作(2点)
池田俊哉「今回の話題作の1つ。紛れに落ちた人とまったく気付かなかった人で感想が分かれたのが面白い。◎」
一般戦5番 柴田三津雄作(2点)
吉松智明「絶妙手があるわけではないが、手順前後の綾があり、一手一手に読みが必要で、収束まで盛り上がる構成に好感が持てる。○」
柳田明「手順前後の綾が良く出来ている。気持ち良く詰みがるので。〇」
チャンピオン戦2番 妻木貴雄作(1点)
柳田明「意外な大量誤解が発生した。序盤の金打限定をもっと評価するべきかも。〇」
初級戦4番 沖 昌幸作(1点)
小林敏樹「心理的な5手詰として、一つの収穫。○」
【対象作品】
○チャンピオン戦(1R、2R)
1番 武島広秋
2番 妻木貴雄
3番 青木裕一
4番 宮原 航
5番 服部彰夫
6番 森 敏宏
7番 谷口 均
8番 大橋健司
9番 武島広秋
10番 相馬慎一
○初級戦
1番 須藤大輔
3番 青木裕一
4番 沖 昌幸
5番 谷口 均
○一般戦
1番 海老原辰夫
2番 若島 正
3番 上谷直希
4番 北浜健介
5番 馬屋原 剛
6番 柴田三津雄
【投票者】
池田俊哉、小泉潔、小林敏樹、角建逸、芹田修、田中徹、宮浦忍、柳田明、吉松智明(9名)
投票は◎2点、○1点のいずれかとし、一人の持ち点を4点以内とした。
集計の結果、首位2作の得票が同点となったため、2作を優秀作とします。
<優秀作>
チャンピオン戦4番 宮原 航作(7点)
13と、同玉、14歩、23玉、24歩、12玉、13歩成、同玉、14銀、12玉、
23歩成、同歩、13銀成、同玉、14歩、12玉、24桂、同桂、13歩不成、21玉、
22歩、同玉、34桂、21玉、12歩成、同香、22歩、11玉、12香成、同玉、
13歩、同玉、14香まで33手詰
芹田修「歩生を実現するまでの序の煩わしいやりとりが実に詰将棋らしく楽しい。○」
宮浦忍「銀歩打換えから13歩生に意外性あり。〇」
柳田明「打ち換えなど小駒の使い方に味がある。収束が延びて、やや選手権向きではない感じもするが…。〇」
小泉潔「打った歩を銀に替え、それをまた歩に替えるとは物語が完結している。○」
田中徹「持ち駒の多い作品は好みではありませんが、これは例外。手順の楽しさという点では、今回の選手権で一番でしょう。○」
角建逸「と金を歩に、歩を銀に、そして銀を歩に。打ち換えの見本のような作。手順の流れがとても心地良い。〇」
小林敏樹「ストーリーを伴った打換えは楽しい。○」
<優秀作>
チャンピオン戦9番 武島広秋作(7点)
46銀、44玉、45銀、同玉、37桂、44玉、46飛、同桂、43桂成、54玉、
55歩、43玉、65角、54桂合、34銀、44玉、45銀、 43玉、54銀、44玉、
45銀、55玉、56歩、65玉、57桂、同馬、66歩、同馬、74銀まで29手詰
吉松智明「森田手筋と不利逃避という高級手筋が無理のない形と手順で表現されている。◎」
池田俊哉「森田手筋の取歩駒を不利逃避で消す、と言う構想が素晴らしい。◎」
田中徹「これを森田手筋と呼ぶことにはちょっと抵抗がありますが、もちろん作品の評価とは別問題。内容に関しては全く文句なし、高密度の傑作です。○」
角建逸「森田手筋と不利逃避。ご本人のブログにネタばらしがあるが、一つにまとめた技術を買う。〇」
小林敏樹「構想の実現力に。○」
<次点>
チャンピオン戦10番 相馬慎一作(6点)
宮浦忍「3度の不利合を成立させる手順前後の綾がうまく出来ている点に感心。◎」
吉松智明「連続する不利合が、明快に表現されている。○」
小泉潔「相変わらず面白い!43銀で収束するのも鮮やか。○」
田中徹「まず飛車の不利合、続いて香・銀のグループ不利合が飛び出す。極めて高度な内容にも関わらず、比較的分かりやすい構成になっているのも好印象です。解答選手権には相馬流構想作が良く似合う。○」
小林敏樹「グループ不利合をネタに、うまく一局を構成してある。○」
<選外>
チャンピオン戦3番 青木裕一作(4点)
芹田修「打診中合を取らずに動かす。高度な狙いを駒取りを排して表現した技術を高く評価する。◎」
小泉潔「角の重ね打ち新味有り。しかもそこに感心していたら2手伸ばしに嵌った。○」
田中徹「打診中合で発生した歩の頭に飛を捨てる。考え得る最善の表現に挑戦し、成功した意欲作です。期待の若手、遂にブレイク。○」
チャンピオン戦5番 服部彰夫作(2点)
小泉潔「詰将棋の広さを感じる。○」
角建逸「筋なき筋とでも言うべきか。余詰筋(あるいは変化順)をまとめたのではないかと勝手に憶測しているのだが。〇」
チャンピオン戦6番 森 敏宏作(2点)
池田俊哉「今回の話題作の1つ。紛れに落ちた人とまったく気付かなかった人で感想が分かれたのが面白い。◎」
一般戦5番 柴田三津雄作(2点)
吉松智明「絶妙手があるわけではないが、手順前後の綾があり、一手一手に読みが必要で、収束まで盛り上がる構成に好感が持てる。○」
柳田明「手順前後の綾が良く出来ている。気持ち良く詰みがるので。〇」
チャンピオン戦2番 妻木貴雄作(1点)
柳田明「意外な大量誤解が発生した。序盤の金打限定をもっと評価するべきかも。〇」
初級戦4番 沖 昌幸作(1点)
小林敏樹「心理的な5手詰として、一つの収穫。○」