4月9日付けアップの福岡春日会場の答案について、同コメント欄に
「5番の3手目が2九角じゃないのに正解になっています」
という書き込みがありました。
それに対して福岡春日会場のスタッフより
「一般戦採点要領に
『明らかな誤記と推測できる解答は、甘く採点して○にしてあげてください』
という記載があり、それに基づいたものと思われます。」
とお返事がありました。
上記の採点要領は間違いなく当実行委員会で各地の責任者に配布したもので、
そこには次のように記載してあります。
『明らかな誤記と推測できる解答は、甘く採点して○にしてあげてください。
各問題の具体的な事例を下記しましたが、それ以外にも「符号を間違えて25桂
を26桂と書いてしまった」とか「飛成を龍と書いてしまった」とか「成、不成を
書き忘れた」などは現場の判断で正解としていただいて構いません。』
・・・<この後に各問題ごとの具体的な採点基準が続きます>・・・
4七角は3九には移動できず、明らかに2九角を誤記したものと判別できますので、この判定は正しいものです。
その一方で参加者にも配布した一般戦ルールには
「重大な誤記などを含む答案は、誤記の一手分について1点減点する」
という項目がありました。
この部分を見て最初のコメントを書かれたものと思います。
この項目については、何が重大かが分かりにくい、という指摘が別な会場責任者からも寄せられました。
確かにこの項目については表現が曖昧であり、不備をお詫び申し上げると共に、次回からは削除させて頂きます。
また次回開催に向けて明快な採点基準を作成いたします。
分かり易い図例を添えた新基準を発表する予定ですが、作成するまでどうか少しお時間を下さい。
よろしくお願いいたします。
詰将棋解答選手権 実行委員長 柳田 明
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横から失礼します。
「4七角は3九には移動できず、明らかに2九角を誤記したものと判別できますので、この判定は正しいもの」とありますが、4七角は3八にも移動できるため「3八角」と書こうとして過って「3九角」と書いた可能性を否定できません。
したがって「明らかに2九角を誤記したもの」とはいえないと考えます。
仮に最終3手が「35馬、37玉、38金」と書いてあれば、3手目が38角であった可能性を否定できますが、問題の答案ではそうなっていません。
もしこの判定を正しいものとするならば、38角か29角かで迷う局面において、故意に「39角」と書いて誤解を免れるという“テクニック”が使えることになりますが、それではさすがに問題があると考えます。
ところで、答案は手書きであり、予測できない誤記の出る虞があるため「明快な採点基準」を作るのは難しく、却って混乱を招くのではないかと考えます。
以前のように(あるいは本選手権のお手本となったISCのように)答案を1箇所に集めて、本部の採点者が最終判断を下すべきと考えますが、如何でしょうか?