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“拓郎ショック”

2009年08月04日 | 音楽
あれからちょうど1ヶ月。

本来なら拓郎の言う“人生最後のコンサートツアー”は昨日のNHKホールで
めでたく千秋楽を迎えるはずだったのですが、残念ながら、体調不良で完走
出来ませんでした。

僕はラッキーにも7月4日の今回のツアー“最後”を見ることが出来ました。

コンサートを見に行くまで、久し振りに拓郎に会える、歌声を聴けるということ
でとてもワクワクドキドキしてました。
それと同時に、これが“最後のツアー”ということで複雑な気持ちもありました。

僕自身37才という年齢ではありますが、【吉田拓郎は青春そのもの】です。
拓郎の歌にどれだけ励まされ、勇気づけられ、救われ、人間とは、男とは、
女とは、愛とは、友情とは、人生とは、などのありとあらゆることを教わりました。

それは、親や学校の先生や先輩などから決して学ぶことの出来ないものばかり
で、思春期の僕は貪るように聴き、ギターをコピーし、人生経験を重ねるに連れて、
「あぁ、拓郎はこういうことを言ってたんだ」とか「拓郎が言ってたことと同じだ」
というのを身をもって感じていました。

吉田拓郎は“神様”と呼ばれたりもしていましたが、僕の中では“神様”という表現
じゃないですが、そんなふうに形容する言葉が見当たらない唯一の人物かも知れ
ません。それぐらい僕の人生の中で、吉田拓郎という人の存在は大きいのです。

コンサートではきっと泣くだろうと思ってました。
で、実際に泣きました。
「明日の前に」で懐かしさに涙し、「吉田町の唄」では親父を想い泣きました。

拓郎はいつからか、コンサートの最後の挨拶で頭を下げている時間がとても長く、
ずっと頭を下げるようになりました。
今回はその時に溢れるものが抑えきれなくなり、しゃくりあげるほど泣きました。

それは失恋にも似たような気分でした。
大好きで大好きで別れたくないのに、もう会えなくなっちゃうかも知れない、これが
最後になっちゃうかも知れないと思うと泣けて泣けて仕方ありませんでした。

「タクロー!頼むからソデに消えないでくれ!もっと居てくれよ!」と心の中で泣き
叫んでいました。

こんな想いをしたのは本当に久し振りでした。
それからはこの“拓郎ショック”で、ひたすら毎日毎日拓郎を聴くようになり、それは
今でも続いています。

ツアーがいくつか中止になり、最終的に完全に中止になったことも僕の中の“拓郎
ショック”に拍車をかけました。
例えばラジオとかから違う人の歌が流れると意識的に電源を切ったりして拓郎のみ
の音楽環境にしています。
第1作目のアルバムから順番に聴いていって、今は『情熱』を聴いているところです。

今までほぼ毎日書いていたこのブログを中断させているぐらいですから、そのショック
の度合いもお分かりになるかも知れません。
こんなに中断させたのは、ブログをスタートさせてから無かったように思います。

毎日毎晩、拓郎のレコードやCDを聴き、一緒に口ずさみ、ギターを弾いたりすることが
とても豊かな感じがして、ゆったり流れる時間を心地良く感じているのです。
こんなふうに拓郎の音楽にどっぷりハマり聴くことは学生時代以来のことです。
それを懐かしくも感じ、またあの時とは違う心境で聴けるのが新たな発見なのです。

最初に【吉田拓郎は青春そのもの】と書きましたが、拓郎は今も現役だし、今の曲から
も影響は受けているので【青春】というくくりでは収まらないですね。

拓郎への想いは強過ぎてうまくまとまりません。