ひとひらの雲

つれづれなるままに書き留めた気まぐれ日記です

神様頼み

2020-04-12 19:22:40 | 日記

 コロナウイルス、なかなか収束しそうにありませんねぇ。緊急事態宣言まで出ていつもの町並みが一変してしまうと、不安にもなりますし寂寥感が増します。こうなるともう神様頼み。ただただ祈るしかありません。どこの神社にお願いしたらいいのかわかりませんけれど、晴明神社などは如何なものでしょう。安倍晴明(あべのせいめい・はれあきら)ならばこのウイルス、退散させてくれそうな気がします(マイブログ「伝説の晴明」)。とはいっても神社の規模は小さいので、やはり大きさから考えれば伊勢神宮でしょうか。あの広大な神域からコロナ退散を願えば…。

 伊勢神宮は20年くらい前に行ったことがありますが、何しろ広大な上に内宮(ないくう)と外宮(げくう)に別れているのでお参りも大変でした。参拝は外宮からするのが習わしなので、まず高倉山の麓に鎮座する外宮・豊受(とようけ)大神宮からお参り。祭神の豊受大神は天照大神の御饌(みけ・食事)を司るとともに、すべての産業を守護する神様なのだそうで、天照大神のお告げにより丹波国から遷座されたといいます。外宮では今でも天照大神に奉るお食事が朝夕2回捧げられているんですよ。「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」というお祭りのひとつなのだとか。

 翌日、神路山(かみじやま)の麓、五十鈴川のほとりに鎮座する内宮・皇大(こうたい)神宮にお参り。祭神は皇室の祖と仰がれる天照大神です。この神様は皇室の祖先神でもありますが、日本人全体の大御祖神でもあるといえます。とにかく最高神ですから、あらゆる招福にご利益があるらしいのですが、一説には個人的なお願いをしてはならないともいいます。まあ国家の安泰を願うのなら許されるでしょう。また世界に広がる新型コロナウイルスの退散を祈願してもいいのでは。

 それにしても宇治橋(内宮の入口にある橋)を渡ってからかなり歩きましたね。広く長い参道を通り、一の鳥居をくぐり、御手洗場(みたらしば)で身を清め、二の鳥居をくぐり、神楽殿を通り過ぎ、さらに奥へ進んでようやく正宮(しょうぐう)へ。

 伊勢神宮内宮

 その正宮も板垣、外玉垣(とのたまがき)、内玉垣(うちたまがき)、蕃垣(ばんがき)、瑞垣(みずがき)という垣に幾重にも囲まれており、その中に正殿が立っているので参拝するところからは見えません。参拝者は板垣南御鳥居をくぐり、外玉垣南御門の御幌(幕)の前で参拝します。幌が風に揺れて中が見えることもありますが、ほとんど幌にお辞儀をしているようなものなので、少し物足りない気がしますけれど、杉木立に囲まれた宮域には他の神社と違った荘厳さがありました。この内宮、外宮の他に別宮(べつぐう)、摂社(せっしゃ)、末社(まっしゃ)、所管社合わせて125社もあり、その総称が神宮なのだそうですから、いかに大規模なものかわかりますよね。

 ネットで探すと、新型コロナ退散を祈願する神社が結構あることに気づきます。京都の御霊神社では、5月に予定している「御霊祭」の成功と感染症の早期終息を祈願して臨時大祓(おおはらえ)式が行われたそうで、疫病よけとされる煎餅菓子「唐板(からいた)」も奉納されたといいます。
 何はともあれ外出を自粛し、密閉・密集・密接を避け、手洗いうがいをこまめに行った上で、新型コロナ退散、総力を挙げて祈願したいものです。

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