ひとひらの雲

つれづれなるままに書き留めた気まぐれ日記です

昭和歌謡の女

2012-10-19 18:10:54 | 日記
 先日テレビで昭和30~40年代の歌謡曲が流れていました。懐かしいなあと思って何気なく聞いていたのですが、そのうちだんだん腹が立ち、悲しくなってきました。

 「あなたと逢った その日から 恋の奴隷に なりました…だからいつも そばにおいてね 邪魔しないから 悪い時は どうぞぶってね…」(「恋の奴隷」)て何でしょう。女は男に従うもの、だから煮て食おうと焼いて食おうと好きにしてください、と言っているように聞こえます。とんでもない話ですよね。女の人権なんてどこにもありません。


 貞操観念にしても、「あなたのために 守り通した女の操…」(「なみだの操」)といった具合ですし、「昔の名前で出ています」にしても、女はただひたすら待ち続けるものといった観念が息づいています。女は男の顔色を伺い、機嫌をとることでしか生きられなかった時代、女の自立など考えられない時代でした(「梅ちゃん先生」のような女性はほんの一握りだったんです)。


 そうした女の固定的観念を打ち破ったのが百恵ちゃんの歌(「プレイバックPart2」等)であったり、聖子ちゃんの生き方であったような気がします。それまで女はお嫁に行って子供を育てるだけの悲しい存在だったんですよね。なまじ仕事ができたりすると生意気だと敬遠され、愛想笑いの上手な女の子が男性のお気に入りだったんですから。


 つい数日前、格好良くスーツを着こなした若い男性が、長ネギの入ったスーパーバックをぶら下げて歩いているのを見かけました。「男子厨房に入らず」といわれたひと昔前では考えられない光景です。いい時代になりましたよね。あと30年遅く生まれていたらと思い、ただ呆然と後ろ姿を見送ってしまいました。

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キンモクセイの香り

2012-10-05 17:27:01 | 日記
 まだ蝉が鳴いていたり、日中暑かったり、紫陽花が狂い咲きしていたりするところもありますが、やはり少しずつ秋はやってきています。
 歩いていてふと足を止めると、何だかいい匂い。あたりを見回すとありました。キンモクセイの木。

    

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